赦し合いなさい。
聖書に、
「互いに忍び合い、だれかがほかの人に不満を抱くことがあっても、互いに赦し合いなさい。
主があなたがたを赦してくださったように、あなたがたもそうしなさい。」 (コロサイ3:13)
とあります。
私たちは、互いに赦し合うと、今すぐ幸せな心を味わいます。
心を頑なにしたまま「赦さないぞ。」と、がんばっていると、互いに沈黙が漂い、心が切れたままで、冷たい関係が続きます。
幸せは、遠のいていきます。
もちろん、だれでも、赦し合いたいし、幸せになりたいのです。
でも、なかなか何も言わず「赦すよ」と言えないのです。
私の父は、田舎で商売をしていて、長男は朝早く学校に行く前に仕事の手伝いをしてくれていました。
父はその長男を心から頼りにし、誇りにしていました。
その長男が結婚した時、しばらくは喜んでいました。
ところが長男と嫁さんが仲睦まじくなると、
「自分の息子を嫁さんに取られた。」と思い込むようになったのです。
それから、父は嫁さんを悪く思うようになり、ついに長男夫婦は家を出て、東京で4年間過ごしました。
その間、父は、毎日、泣いて暮らしていました。
やがて長男夫婦は東京から帰ってきましたが、父の心はなかなか開かなかったのです。
私は、父が亡くなる半年前に田舎に帰って、父にイエス様のお話をしました。
父は安心して、心にイエス様を受け入れてくれました。
その半年後、父はぜんそくの発作を起こし、母が医者に電話をかけている間、長男の嫁さんに抱かれていたのです。
その時、父は嫁さんに「おまえが一番いい嫁だった。」と言って、息を引き取ったのです。
父は、長い間、早くこの言葉を言いたかったのです。
早く赦し合って、幸せになりたかったのです。
しかし、親の面子や意地が、そうさせなかったのです。
やっと間に合いました。
心にイエス様がお入りくださったからです。
私たちの教会では、毎週日曜日、聖書の話をしています。
どうぞ、お気軽に聞きに来てください。
心よりお待ち申し上げます。