音声:使徒の働き(132) エルサレムの長老たちとの会談 21:15~26


使徒の働き21:15~26
21:15 こうして数日たつと、私たちは旅仕度をして、エルサレムに上った。
21:16 カイザリヤの弟子たちも幾人か私たちと同行して、古くからの弟子であるキプロス人マナソンのところに案内してくれた。私たちはそこに泊まることになっていたのである。
21:17 エルサレムに着くと、兄弟たちは喜んで私たちを迎えてくれた。
21:18 次の日、パウロは私たちを連れて、ヤコブを訪問した。そこには長老たちがみな集まっていた。
21:19 彼らにあいさつしてから、パウロは彼の奉仕を通して神が異邦人の間でなさったことを、一つ一つ話しだした。
21:20 彼らはそれを聞いて神をほめたたえ、パウロにこう言った。「兄弟よ。ご承知のように、ユダヤ人の中で信仰に入っている者は幾万となくありますが、みな律法に熱心な人たちです。
21:21 ところで、彼らが聞かされていることは、あなたは異邦人の中にいるすべてのユダヤ人に、子どもに割礼を施すな、慣習に従って歩むな、と言って、モーセにそむくように教えているということなのです。
21:22 それで、どうしましょうか。あなたが来たことは、必ず彼らの耳に入るでしょう。
21:23 ですから、私たちの言うとおりにしてください。私たちの中に誓願を立てている者が四人います。
21:24 この人たちを連れて、あなたも彼らといっしょに身を清め、彼らが頭をそる費用を出してやりなさい。そうすれば、あなたについて聞かされていることは根も葉もないことで、あなたも律法を守って正しく歩んでいることが、みなにわかるでしょう。
21:25 信仰に入った異邦人に関しては、偶像の神に供えた肉と、血と、絞め殺した物と、不品行とを避けるべきであると決定しましたので、私たちはすでに手紙を書きました。」
21:26 そこで、パウロはその人たちを引き連れ、翌日、ともに身を清めて宮に入り、清めの期間が終わって、ひとりひとりのために供え物をささげる日時を告げた。【新改訳改訂第3版】

上の写真は、エルサレムのイスラエル博物館に作られた、紀元60年頃のエルサレム市街の50分の1模型における神殿(宮)の周辺の様子。左側の南壁の下の大階段を上り、フルダ門をくぐって更に上っていくと、神殿の庭に入ることができる。