週報No.2526　詩篇（209）詩篇74篇1～2節「礼拝所の崩壊の哀歌」

2025年11月30日(日)　午前10時半

奏　　楽
頌　　栄　　　すべてのものみな　　　　　 　　1番
讃　　美　　　今日まで守られ　　　　　　　　　854番
使徒信条
讃　　美　　　暗くの望みなき　　　　　　　　　856番
聖書交読　　　イザヤ書41章1～7節
祈　　祷
主の祈り
讃　　美　　　悩みで心がしずみ　　　　　　　　857番
聖書朗読　　　詩篇74篇1～2節
メッセージ　　詩篇（209）　　　　　　　　　眞部明牧師
「礼拝所の崩壊の哀歌」
讃　　美　　　主イエスのために生きてるか　　　924番
献金・感謝
頌　　栄　　　みたまの交わり　　　　 　 　4番
祝　　祷

詩篇73篇25～28節
< 74 > アサフのマスキール
74:1 神よ。なぜ、いつまでも拒み、あなたの牧場の羊に御怒りを燃やされるのですか。
74:2 どうか思い起こしてください。昔あなたが買い取られた、あなたの会衆、あなたがご自分のものである部族として贖われた民を。また、あなたがお住まいになったシオンの山を。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

イスラエルの国土と国民についての、神がアブラハムと結ばれた契約に対する神の真実さは、どこへ消えてしまったのか。
神の民として選ばれていたイスラエルの民の契約が、崩壊してしまったら、人類の前途は、どうなってしまうのか。

分解

1～11節、聖所の荒廃
. アサフは、憤りを込めて、質問の形をとって、客観的に訴えています。
. 1～2節、「なぜ」神への問いかけ
. 3～9節、敵の暴虐の訴え
. 10～11節、「いつまで」神への問いかけ
12～23節、個人的な神への訴え、謙虚で待望の態度で。
. 12～17節、神の偉大な力の回顧
. 18～23節、神への祈り

1～11節、憤りを込めた訴え

敵のバビロンが行なった暴虐を、挙げています。

1節と11節「なぜ」
作者が、国民の叫びを代表して、神にしつこく「なぜ」と、訴える時、そこにはエルサレムの神殿の崩壊に対する、困惑と絶望の混迷があったからです。

その間の3～9節は、この激しく問いただす、訴えの声の間に、やや冷静さを取り戻した作者と国民の苦悩を述べる言葉が、挿入されています。

1節「神よ。なぜ、いつまでも拒み、あなたの牧場の羊に御怒りを燃やされるのですか。」

10～11節「神よ。いつまで、仇はそしるのでしょうか。敵は、永久に御名を侮るのでしょうか。なぜ、あなたは御手を、右の御手を、引っ込めておられるのですか。その手をふところから出して、彼らを滅ぼし尽くしてください。」

作者も民も、主が、イスラエルを永久に見捨てられるのではないかと、不安を表わしています。

この「いつまでも」とは、単なる長い期間を意味しているのではありません。

「主の使いは答えて言った。『万軍の主よ。いつまで、あなたはエルサレムとユダの町々に、あわれみを施されないのですか。あなたがのろって、七十年になります。』」（ゼカリヤ書1：12）

この「いつまでも」は、荒廃している期間よりも、救いようもない最後的破局の状態を、表わしています。

1節では、「神の激しい御怒り」が神ご自身の羊の上に、下されています。

アサフの詩の中には、「神が、イスラエルの牧者」であるという思想が多く使われていますが、ここでは、神の羊飼いの優しさが見られず、神の怒りが表わされています。

2節「どうか思い起こしてください。昔あなたが買い取られた、あなたの会衆、あなたがご自分のものである部族として、贖(あがな)われた民を。また、あなたがお住まいになったシオンの山を。」

神ご自身が買い取られたイスラエルに、神の御怒りが下されていることが、異常な状態です。

正常な状態とは、神の民が神に従って、荒野を旅している時、エドムやモアブや、カナン人たちが恐れおののき、黙るようになり、神の民が、神の約束の地で栄えるようになることです。

これは、出エジプト記15：15～17で、モーセとイスラエル人が、主に向かって歌った歌の中に記されています。

神の怒りは、神の御住まいであり、かつて周りの国々が、妬み見ていたシオンの山に向けられているように、書かれています。

「峰々の連なる山々。なぜ、おまえたちは神がその住まいとして望まれたあの山を、ねたみ見るのか。まことに、主はとこしえに住まわれる。」（詩篇68：16）

民の苦悩と恥辱は、神が栄えさせたエルサレムの神殿を破壊することによって、神ご自身のみわざを破壊し、神が約束を破っておられるように見えることのジレンマから来ていたのです。……

【12月の予定】

21日（日）聖誕節礼拝　その後、クリスマス感謝会
28日（日）聖餐式礼拝　ご自由に、ご出席下さい。

＜今週の活用聖句＞

詩篇73篇26節
「この身とこの心とは尽き果てましょう。
しかし神はとこしえに私の心の岩、私の分の土地です。」

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　眞部　明

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