音声:使徒の働き(138) 全部信じています 24:1~14 カイザリヤにて

使徒の働き 24:1~14
24:1 五日の後、大祭司アナニヤは、数人の長老およびテルトロという弁護士といっしょに下って来て、パウロを総督に訴えた。
24:2 パウロが呼び出されると、テルトロが訴えを始めてこう言った。「ペリクス閣下。閣下のおかげで、私たちはすばらしい平和を与えられ、また、閣下のご配慮で、この国の改革が進行しておりますが、
24:3 その事実をあらゆる面において、また至る所で認めて、私たちは心から感謝しております。
24:4 さて、あまりご迷惑をおかけしないように、ごく手短に申し上げますから、ご寛容をもってお聞きくださるようお願いいたします。
24:5 この男は、まるでペストのような存在で、世界中のユダヤ人の間に騒ぎを起こしている者であり、ナザレ人という一派の首領でございます。
24:6 この男は宮さえもけがそうとしましたので、私たちは彼を捕らえました。
24:8 閣下ご自身で、これらすべてのことについて彼をお調べくださいますなら、私たちが彼を訴えております事がらを、おわかりになっていただけるはずです。」
24:9 ユダヤ人たちも、この訴えに同調し、全くそのとおりだと言った。
24:10 そのとき、総督がパウロに、話すようにと合図したので、パウロはこう答えた。「閣下が多年に渡り、この民の裁判をつかさどる方であることを存じておりますので、私は喜んで弁明いたします。
24:11 お調べになればわかることですが、私が礼拝のためにエルサレムに上って来てから、まだ十二日しかたっておりません。
24:12 そして、宮でも会堂でも、また市内でも、私がだれかと論争したり、群衆を騒がせたりするのを見た者はありません。
24:13 いま私を訴えていることについて、彼らは証拠をあげることができないはずです。
24:14 しかし、私は、彼らが異端と呼んでいるこの道に従って、私たちの先祖の神に仕えていることを、閣下の前で承認いたします。私は、律法にかなうことと、預言者たちが書いていることとを全部信じています。【新改訳改訂第3版】

上の写真は、カイザリアにあるヘロデ大王が建てた宮殿の再現図。海岸から海に突き出して造られている。後にローマ総督の官邸として使われた。パウロはこの官邸に幽閉されていたと言われる。(カイザリアにて2013年撮影)