週報No.2433 詩篇(128)詩篇48篇1~8節「主は大いなる王」

2024年2月25日(日) 午前10時半

讃  美   大いなる主イエスの愛      63番
使徒信条
讃  美   今日まで守られ         854番
聖書交読   雅歌6章4~13節
讃  美   暗く望みなき旅路を       856番
聖書朗読   詩篇48篇1~8節
メッセージ  詩篇(128)          眞部明牧師
「主は大いなる王」
讃  美   私の心にイエス様の愛      858番

詩篇48篇1~8節
< 48 > 歌。コラの子たちの賛歌
48:1 【主】は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。その聖なる山、われらの神の都において。
48:2 高嶺の麗しさは、全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。
48:3 神は、その宮殿で、ご自身をやぐらとして示された。
48:4 見よ。王たちは相つどい、ともどもにそこを通り過ぎた。
48:5 彼らは、見るとたちまち驚き、おじ惑って急いで逃げた。
48:6 その場で恐怖が彼らを捕らえた。産婦のような苦痛。
48:7 あなたは東風でタルシシュの船を打ち砕かれる。
48:8 私たちは、聞いたとおりを、そのまま見た。万軍の【主】の都、われらの神の都で。神は都を、とこしえに堅く建てられる。 セラ
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>「主は大いなる王」(一部分)

1節「主は大いなる方。大いにほめたたえられるべき方。その聖なる山、われらの神の都において。」

ユダヤ人は、大いなる主、大いにほめたたえられるべき神の臨在される山を神の都とみなしていました。それ故、エルサレムは今も、比類のない都です。

「麗しさの窮み、シオンから、神は光を放たれた。」(詩篇50:2)

「道行く人はみな、あなたに向かって手を打ち鳴らし、エルサレムの娘をあざけって頭を振り、『これが、美のきわみと言われた町、全地の喜びの町であったのか。』と言う。」(哀歌2:15)

ユダヤ人は、エルサレムを神の臨在の象徴というより、地理的な場所そのもののエルサレムを、信仰の対象としていたのです。そして、中世から現代まで、信仰の対象として、エルサレム巡礼を行なっているのです。

地上のエルサレムは、クリスチャンにとって天的永遠の神の都エルサレムを予表するものではありますが、新約において、地上のエルサレムの場所は、霊的にも、永遠的にも、何ら特別な象徴的な価値を持っていません。

アブラハムの信仰も、地上のエルサレムには目を向けていません。

「彼は、堅い基礎の上に建てられた都を待ち望んでいたからです。その都を設計し建設されたのは、神です。」(ヘブル11:10)

「しかし事実、彼らはさらにすぐれた故郷、すなわち、天の故郷にあこがれていたのです。それゆえ、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。事実、神は彼らのために都を用意しておられました。」(ヘブル11:16)

「私はまた、聖なる都、新しいエルサレムが、夫のために飾られた花嫁のように整えられて、神のみもとを出て、天から下って来るのを見た。」(ヨハネの黙示録21:2)

「そして、御使いは御霊によって私を大きな高い山に連れて行って、聖なる都エルサレムが神のみもとを出て、天から下って来るのを見せた。」(ヨハネの黙示録21:10)

これらの聖句は、地上のエルサレムが、天上のエルサレムの予表であることを示しています。

日本からも、エルサレムを旅行する人は多いですが、天のエルサレムを目指して信仰の旅路を歩んでいる人はいるでしょうか。

今や、大いなる方、大いにほめたたえられるべき方は、どこにおられるのでしょうか。このお方のおられる所に、私は行かなければなりません。

2節「高嶺の麗しさは、全地の喜び。北の端なるシオンの山は大王の都。」

捕囚より前のエルサレムの都は、現在のエルサレムより小規模で、モリヤの山の南西にありました。昔は、このモリヤの山を、シオンの山と呼んだのです。それ故、この時のシオンの山が「北の端」にあるように、描かれています。

このシオンの山で、イサクはささげられ、イエス・キリストは十字架にかかられたのです。

2節の終わりにある「大王の都」は、儀式的言葉として使われていて、1節の「大いなる」は、非常に霊的に、信仰的な意味で語られていて、同じではありません。

2節は、ユダヤ人たちが全国から、シオンの山を目指して、巡礼に集まって来た時の言葉です。その時、シオンの山が見えて来ると、彼らは大いに喜んだのです。その時の喜びを2節で「大王の都」と、詩的表現をしたのです。

ユダヤ人にとって、シオンの山が見えてきてから、神殿に到着してからの礼拝に至るまで、全てが彼らの礼拝だったのです。このことが、詩篇120~134篇に「都上りの歌」として記されています。彼らは遠くシオンの山が見え始めると、この「都上りの歌」を歌い
つつ歩んだのです。今日のクリスチャンのように、神殿に到着して席に着いてから、礼拝を始めたのではありません。
もし家を出た時から、主を賛美しつつ、教会の礼拝に向かうなら、どんなにすばらしいことでしょうか。

3節「神は、その宮殿で、ご自身をやぐらとして示された。」

神は、このシオンの都を、ご自身の御住まいの宮殿とされて、ご自身を啓示されています。

「やぐらとして」とは、保護、避け所、攻撃(砲弾)を打ち出す所として、ご自身を現わしています。ここでの神の啓示は、知的な啓示ではなく、敵、嵐、飢饉、困難に対して、防御と攻撃をされるお方として、実際に働かれるお方として、ご自身を啓示されています。
今も、神の臨在は、私たちのとりでです。ローマ8:31

イスラエル人は、シオンの山を見るたびに、主の臨在を思い、カを受け、敵と困難に打ち勝ってきたのです。‥…

<今週の活用聖句>

ローマ人への手紙8章31節
「では、これらのことからどう言えるでしょう。神が私たちの味方であるなら、だれが私たちに敵対できるでしょう。」

<集会案内>

◇2月28日(水)聖別会(183)恩寵のみわざ(17)
「聖化の成長と発達(1)」

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牧師 真部 明

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