週報No.2105 涙の預言エレミヤ書(18) 「神の審判」 6:1~15
2017年12月10日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
涙の預言エレミヤ書(18) 「神の審判」 6:1~15
エレミヤ書6章1~15節
6:1 ベニヤミンの子らよ。エルサレムの中からのがれよ。テコアで角笛を吹き、ベテ・ハケレムでのろしを上げよ。わざわいと大いなる破滅が、北から見おろしているからだ。
6:2 私は、シオンの娘を、麗しい牧場になぞらえる。
6:3 羊飼いは自分の群れを連れて、そこに行き、その回りに天幕を張り、その群れはおのおの、自分の草を食べる。
6:4 「シオンに向かって聖戦をふれよ。立て。われわれは真昼に上ろう。」「ああ、残念だ。日が傾いた。夕べの影も伸びる。」
6:5 「立て。われわれは夜の間に上って、その宮殿を滅ぼそう。」
6:6 まことに万軍の【主】はこう仰せられる。「木を切って、エルサレムに対して塁を築け。これは罰せられる町。その中には、しいたげだけがある。
6:7 井戸が水をわき出させるように、エルサレムは自分の悪をわき出させた。暴虐と暴行が、その中で聞こえる。わたしの前には、いつも病と打ち傷がある。
6:8 エルサレムよ。戒めを受けよ。さもないと、わたしの心はおまえから離れ、おまえを住む人もない荒れ果てた地とする。」
6:9 万軍の【主】はこう仰せられる。「ぶどうの残りを摘むように、イスラエルの残りの者をすっかり摘み取れ。ぶどうを収穫する者のように、あなたの手をもう一度、その枝に伸ばせ。」
6:10 私はだれに語りかけ、だれをさとして、聞かせようか。見よ。彼らの耳は閉じたままで、聞くこともできない。見よ。【主】のことばは、彼らにとって、そしりとなる。彼らはそれを喜ばない。
6:11 私の身には【主】の憤りが満ち、これに耐えるのに、私は疲れ果てた。「それを、道ばたにいる子どもの上にも、若い男の集まりの上にも、ぶちまけよ。夫も妻も、ともどもに、年寄りも齢の満ちた者も共に捕らえられ、
6:12 彼らの家は、畑や妻もろともに、他人のものとなる。それは、わたしがこの国の住民に手を伸ばすからだ。──【主】の御告げ──
6:13 なぜなら、身分の低い者から高い者まで、みな利得をむさぼり、預言者から祭司に至るまで、みな偽りを行っているからだ。
6:14 彼らは、わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ』と言っている。
6:15 彼らは忌みきらうべきことをして、恥を見ただろうか。彼らは少しも恥じず、恥じることも知らない。だから、彼らは、倒れる者の中に倒れ、わたしが彼らを罰する時に、よろめき倒れる」と【主】は仰せられる。
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージの要点>
「彼らは、わたしの民の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ。』と言っている。」(エレミヤ書6:14)
「わたしの民の傷を手軽にいやし」の「いやし」は、直訳では「裂け目」です。聖なる神様と、罪深い民との問の決裂を、宗教儀式やいけにえをささげることによって、軽々しく、表面的に、埋め合わせようとする愚かさを言っています。儀式的いけにえでは、神の怒りを取り去ることはできません。真実な悔い改めと、イエス・キリストの十字架の購いが必要です。
特に、偽預言者たちは、偽りの平安を約束して、安心させて、悔い改めを拒ませているのです。今でも、偽りの預言者、説教者、教師は、人を惑わす、最も悪質な神の敵です。(テモテ第二、4:3~4)
人は誰でも、教養や地位の有る無しに関わらず、自分の罪の根に触れられることを拒みます。好みません。出来るだけ表面的な、知識だけ、教理の話だけで終わらせようとします。両刃の剣よりも鋭い神のみことばと、聖霊のみわざがたましいの奥に入ろうとすると、猛烈な反論を始めます。自分の自尊心に傷がつかないように、自分をかばうためです。ここに、偽預言者、偽教師、偽説教者がもてはやされる理由があります。
彼らは、民のたましいが、簡単に知識だけの信仰告白と、水の洗礼で、罪から救われたことにしてしまい、キリストの平安を与えず、この世の平安を与えて、『平安だ、平安だ。』と言って、私腹を肥やしています。
私たちも、偽預言者になってしまう危険があります。
本人の心の中のことを、問題にせず、環境のせいにしたり、本人の意志の責任を取り扱わずに、知らなかったことにしてしまったり、病気のせいにしてしまったりすれば、どんなに本人を納得させても、罪と滅びから解放させることは出来ません。そして私たちは、偽教師と呼ばれて、主イエスやら「わたしはあなたがたを全然知らない。不法をなす者ども。わたしから離れて行け。」(マタイ7:23)と言われてしまいます。
「『彼らは忌みきらうべきことをして、恥を見ただろうか。彼らは少しも恥じず、恥じることも知らない。だから、彼らは、倒れる者の中に倒れ、わたしが彼らを罰する時に、よろめき倒れる。』と主は仰せられる。」(エレミヤ6:15)
エレミヤのメッセージは、真実なもので、ユダとエルサレムの人々を悔い改めに導くのに、強い力を表わすはずでしたが、歴史は彼らがエレミヤの説教を拒み、予告された通りの厳しい審判が下されたことを示しています。
ことばで警告、勧告されている間に、真実に悔い改めて、主に立ち返る人は、賢い人です。実際に、厳しい審判のわざわいを受けてから、罪のわざわいを悟る人は愚かです。それでも、最後の滅びの審判の前なら、まだ主のあわれみを求めるチャンスがあります。(イザヤ書55:6~7)
<今週の活用聖句>
コリント第一、15章58節
「ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っているのですから。」
<集会案内>
◇12月13日(水)聖別会 午前10時半
必要な諸区別(7)
「律法と愛」
【お知らせ】
12月24日(日)聖誕節礼拝 午前10:30
礼拝後 クリスマス感謝会
私たちの救い主イエス様の御降誕をお祝いし、また一年間の感謝をささげて、お交わりの時を持たせていただきます。
時間の許される方は、お気軽にご参加下さい。退室は、ご自由です。
2018年1月3日(水)新年礼拝 午前10:30
新年を、主に礼拝をささげて、信仰を新たにして始めましよう。
【クリスマス感謝献金のお願い】
主イエス様の御降誕の恵みと、今年も一年間、恵みの中で守られたことを感謝して、クリスマス感謝献金を実施致します。信仰と感謝を込めてお加わり頂ければ幸いです。
この献金は、教会の牧師費や光熱費、その他の諸経費のために使わせていただきます。入口の指定の封筒をご利用下さい。
一応、締め切りは12月31日(日)とさせて頂きます。
地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421