週報No.2290 希望の預言エゼキエル書(71)「上に広がる神殿」 41:1~26
2021年6月6日(日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エゼキエル書 41:1~26
41:1 彼は私を本堂へ連れて行った。その壁柱を測ると、その幅は両側とも六キュビトであった。これが壁柱の幅であった。
41:2 入口の幅は十キュビト、入口の両わきの壁はそれぞれ五キュビトであり、本堂の長さを測ると、四十キュビト、幅は二十キュビトであった。
41:3 彼が奥に入り、入口の壁柱を測ると、二キュビト、入口は六キュビト、入口の両わきの壁は七キュビトであった。
41:4 彼はまた、本堂に面して長さ二十キュビト、幅二十キュビトを測って、私に「これが至聖所だ」と言った。
41:5 彼が神殿の壁を測ると、六キュビト、神殿の周囲を囲む階段式の脇間の幅は四キュビトであった。
41:6 階段式の脇間は三段に重なり、各段に三十あった。神殿の周囲の階段式の脇間は壁に固定してささえられ、神殿の壁は梁でささえられていなかった。
41:7 階段式の脇間の幅は階段を上るごとに広くなっていた。それは神殿の周囲にあるらせん階段を上るごとに、その段の幅も広くなり、その下の段から上の段へは中央の階段を通って上るのである。
41:8 私は神殿の回りが高くなっているのを見た。階段式の脇間の土台は、長めの六キュビトの測りざおいっぱいであった。
41:9 階段式の脇間の外側の壁の厚さは五キュビトであった。神殿の階段式の脇間と、
41:10 部屋との間には空地があり、それが神殿の周囲を幅二十キュビトで囲んでいた。
41:11 階段式の脇間の入口は空地のほうに向き、一つの入口は北向きで、他の入口は南のほうに向き、その空地は幅五キュビトで周囲を囲んでいた。
41:12 西側の聖域にある建物は、その奥行が七十キュビト、その建物の回りの壁は、厚さ五キュビト、その間口は九十キュビトであった。
41:13 彼が神殿を測ると、長さは百キュビト、その聖域と建物とその壁とで、長さ百キュビトであった。
41:14 また、東側の聖域と神殿に面する幅も百キュビトであった。
41:15 彼が神殿の裏にある聖域に面した建物の長さと、両側の回廊とを測ると、百キュビトであった。本堂の内側と、庭の玄関の間、
41:16 門口と格子窓と三段になった回廊とは、床から窓まで羽目板が張り巡らされていた。また、窓にはおおいがあった。
41:17 入口の上部にも、神殿の内側にも外側にも、これを囲むすべての壁の内側にも外側にも彫刻がしてあり、
41:18 ケルビムと、なつめやしの木とが彫刻してあった。なつめやしの木はケルブとケルブとの間にあり、おのおのケルブには二つの顔があった。
41:19 人間の顔は一方のなつめやしの木に向かい、若い獅子の顔は他方のなつめやしの木に向かい、このように、神殿全体の回りに彫刻してあった。
41:20 床から入口の上まで、本堂の壁にケルビムとなつめやしの木が彫刻してあった。
41:21 本堂の戸口の柱は四角で、至聖所の前には何かに似たものがあった。
41:22 それは木の祭壇のようであり、高さは三キュビト、長さは二キュビトで、その四隅も台も側面も木でできていた。彼は私に、「これが【主】の前にある机だ」と言った。
41:23 また、本堂と至聖所にそれぞれ二つのとびらがあり、
41:24 それらのとびらにはそれぞれ二つの戸が折りたたむようになっていた。すなわち、一つのとびらには二つの戸があり、ほかのとびらにも二つの戸があった。
41:25 本堂のとびらには、壁に彫刻されていたのと同じようなケルビムとなつめやしの木が彫刻してあった。外側の玄関の間の前には木のひさしがあった。
41:26 玄関の間の両わきの壁には格子窓となつめやしの木があり、神殿の階段式の脇間とひさしも同様であった。
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージ>(一部分)
神は将来の栄光の神殿の幻の設計図を、次々に示されています。それはかつてモーセに、幕屋様式を示された時のようです。
パウロはコリント第一、3:16で「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」
と教えて下さいました。ですから神は、神殿である私たち一人ひとりにも、設計図をお持ちのはずです。
その設計図とは、「心を尽くして主を愛することと、隣人を愛すること」です。
「そこで、イエスは彼に言われた。『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』これが大切な第一の戒めです。『あなたがたの隣人をあなた自身のように愛せよ。』という第二の戒めも、それと同じように大切です。」(マタイ22:37~39)
それは、主を喜ばせる動機ですること、誰に対しても、主イエスに仕える思いで、仕えることです。
「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心からしなさい。あなたがたは、主から報いとして、御国を相続させていただくことを、知っています。あなたがたは主キリストに仕えているのです。」(コロサイ4:23~24)
これが、私たちに与えられた神の人生設計図です。
大きなことをする時だけでなく、日常のいつもしている小さなことを、主に仕える思いですることが大事なのです。
エゼキエルの神殿の設計図は、細かく書かれていますが、神の神殿である私たちの人生設計も、毎日、主イエスに仕える信仰の活用にあるのです。
信仰を活用していないと、自分の知恵や、肉の欲や、思い付きで、自分勝手にやってしまいやすいのです。自分では正しいと思いながら、神の道から外れて行くのです。
祈りの聖所で、「主よ。お話ください。しもべは聞いております。」
「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことはキリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17)
あなたの心の中で、主の御声を聞いていますか。
「しかしイエスは言われた。『いや、幸いなのは、神のことばを聞いてそれを守る人たちです。』」(ルカ11:28)
「しかし、良い地に落ちるとは、こういう人たちのことです。正しい、良い心でみことばを聞くと、それをしっかりと守り、よく耐えて、実を結ばせるのです。」(ルカ8:15)
自分の心に語りかけられる神のみことばを聞かなければなりません。
いけにえと献身の祭壇では、イエス・キリストの身代わりの十字架の死によって神と和解し、全き愛と平安を持って、神と人とに仕えていますか。机には、パンが備えられていますが、いのちのパンを食べて、主と交わっていますか。毎日の働きに出て行く時には、イエス・キリストの十字架を心に持っていますか。
痛みや苦しみが長く続くような時にも、自分中心の知恵や考えに陥らないようにして下さい。「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう。」(詩篇50:15)
この神殿はよく読むと、7節のように階段式の脇間が多くあって、上に上るに従って、広くなっています。これは、信仰者の心を神に向けるように、導いているものと思われます。私たちが進み行く道は、上なる天の故郷に向かっています。…人は、段々年をとり、季節は移ろい行くけれども、ますます天の故郷、神の都を恋い慕って、たましいは進むのです。
「しかし、事実、彼らは、さらにすぐれた故郷、すなわち天の故郷にあこがれていたのです。それ故、神は彼らの神と呼ばれることを恥となさいませんでした。事実、神は彼らのために都を用意しておられました。」(ヘブル11:16)
今日も明日も、救い主イエス・キリストとくびきを共に負って、進み行くのです。悲しみや試練が、私の心を打ちのめそうとする時も、主とともに歩むのです。
「わたしは心優しく、へりくだっているから、あなたがたもわたしのくびきを負って、わたしから学びなさい。そうすればたましいに安らぎが来ます。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからです。」(マタイ11:29~30)
復活の朝が、明け始めるまで、上を目指すのです。
そしてついに、天の御国に目覚めて、主の御前に立つのです。その日まで、上を目指すのです。
<今週の活用聖句>
マタイの福音書22章37、39節
「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。…あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」
<集会案内>
◇6月9日(水)聖別会(43)午前10時半
聖化における転機(5)「転機的用語(2)」
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牧師 真部 明