週報No.2359 詩篇(59) 23篇1~6節「羊飼いの主」

2022年10月2日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 23篇1~6節
< 23 > ダビデの賛歌
23:1 【主】は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
23:2 主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
23:3 主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
23:4 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。
23:5 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。
23:6 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、【主】の家に住まいましょう。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

3、2~5節の、主の、七つのみわざは、最初の1節の「主」(ヤーウェ)と、最後の「主」(ヤーウェ)に囲まれています。

これは、この構文からも、主の恵みのみわざは、主の臨在によって行なわれることを示しています。

ダビデは、主の臨在によって、次のような恵みを受けていたのです。

① 2節、「主は私を緑の牧場に伏させ、」

これは、豊かに養われている羊の姿です。

② 2節後半、「いこいの水のほとりに伴われます。」

これは、平安な心と、いのちの水を飲んでいる状態です。

③ 3節前半、「主は私のたましいを生き返らせ、」

これは、衰えたたましいに復活のいのち、神の御霊を吹き込んでおられます。ダビデは苦悩と疲労の中で、疲れ切った時、主を仰いで、自分のたましいに神のいのちが流れ込むのを経験したのです。

「ダビデは非常に悩んだ。民がみな、自分たちの息子、娘たちのことで心を悩まし、ダビデを石で打ち殺そうと言い出したからである。しかし、ダビデは彼の神、主によって奮い立った。」(Ⅰサムエル記30:6)

④ 3節後半、「御名のために、私を義の道に導かれます。」

ダビデは、サウル王の追跡から逃れて、逃亡中、いつも義の道に導かれる必要がありました。ダビデにサウルを殺害するチャンスが訪れても、神が油注がれた者に刃を向けなかったのです。ほら穴に隠れている時、サウルの衣のすそを切り取っただけで、心を痛めています。

主がサウルを熟睡させている時、ダビデがサウルの陣営で、足もとに寝ているのを見つけた時も、槍で一突きすれば、サウルの追跡から解放されるのに、それをしませんでした。聖なる神の御名を尊んでいたからです。このダビデの信仰の姿勢は、新約のクリスチャン以上に、鋭敏な信仰です。それは「御名のためだった」と言っています。聖なる神の御名に逆らわず、傷つけず、尊ぶ時に、このような繊細な心が与えられます。

ダビデは信仰によって、神の国と神の義の道を歩ませていただいたのです。

⑤ 4節中ほど、「あなたが私とともにおられますから。」

これは、神の臨在による保護です。敵がいなくなったのではありません。わざわいがなくなったのでもありません。主が、自分と一緒にいてくださることを悟ったからです。

⑥ 4節後半、「あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。」

これは、警告と懲らしめによる訓戒、指導です。これは、今日、みことばと聖霊によって、行なわれています。みことばの杖を持っていない人は、主の懲らしめを受けることができません。

「しかし、主は、『わたしの恵みは、あなたに十分である。というのは、わたしの力は、弱さのうちに完全に現われるからである。』と言われたのです。」(Ⅱコリント12:9前半)

⑦ 5節前半、「私の敵の前で食事を整え、頭に油をそそぎ」です。

これは、勝利と神の信任の油注ぎです。
勝利を重ねるダビデの前には、更に多くの敵が現われて来ました。しかし、敵に囲まれた中にあっても、主のあわれみと恵みは尽きないのです。この油注ぎは御霊の満たしであり、いのちであり、主より与えられる神の奥義を悟る知恵であり、喜びであり、平安です。

5節最後の行、「私の杯は、あふれています。」

この杯は、苦難の苦い杯ではなく、主の愛によって満たされる祝福の杯です。ダビデは多くの苦い杯を飲んだ後、多くの艱難を経て後、その信仰に答えられて、恵み溢れる杯を受けたのです。

6節前半、「まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。」

最後に、尽きないヤーウェの愛と恵み深さを、告白しています。その主の愛と恵みの交わりをするのが、主の宮です。

主は聖霊によって、私たちのたましいを神の神殿とされ、神の御住まいとされ、恵みの御座とされるのです。

「ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」(ヘブル4:16)

これらのみわざが、ヤーウェのお名前で囲まれていることは、ヤーウェは、「契約を守られる神」のご性質を表わしていますから、この構文は、ヤーウェのご性質によって保障されています。それ故、私たちも安心して、いのちの日の限り、主とともに歩ませていただきましょう。

<今週の活用聖句>

詩篇23篇1~2節
「主は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。」

<集会案内>

◇10月5日(水)聖別会(112)午前10時半
全き献別と全き愛(2)「御霊による献別」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明