週報No.2407 詩篇(104)39篇7~13節「神における希望」

2023年9月3日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ 「神における希望」  眞部明牧師

詩篇 39篇7~13節
39:7 主よ。今、私は何を待ち望みましょう。私の望み、それはあなたです。
39:8 私のすべてのそむきの罪から私を助け出してください。私を愚か者のそしりとしないでください。
39:9 私は黙し、口を開きません。あなたが、そうなさったからです。
39:10 どうか、あなたのむちを私から取り除いてください。あなたの手に打たれて、私は衰え果てました。
39:11 あなたは、不義を責めて人を懲らしめ、その人の望むものを、しみが食うように、なくしてしまわれます。まことに、人はみな、むなしいものです。 セラ
39:12 私の祈りを聞いてください。【主】よ。私の叫びを耳に入れてください。私の涙に、黙っていないでください。私はあなたとともにいる旅人で、私のすべての先祖たちのように、寄留の者なのです。
39:13 私を見つめないでください。私が去って、いなくなる前に、私がほがらかになれるように。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>「神における希望」(一部分)

7~11節、神における希望

ダビデは、これから重々しく耐え忍ぶつもりだった気分が、一変して、ここからは、積極的な、活動的な気分に転じています。

4節で、「私の終わり」と言っていたダビデが、7節後半では「私の望み、それはあなたです。」と、全く変わってしまっています。もはや、むなしい気分はなくなっています。希望に満ちています。

「もう終わりだ」という絶望感から、「目標を目指した希望」に変わっています。しかも、その目的も、希望も、「主よ。それはあなたです。」と告白できたのです。

何と幸いなことでしょう。何と信仰に満ちていることでしょう。

ダビデは、自分の望みの全てを、個人的に「あなた」と呼ぶことができる神に置くことができたのです。

その確かさと幸いを、ダビデは深く噛みしめていたのです。この内的経験を持って祈る時だけ、神に向かって祈ることを、知るのです。

8節「私のすべてのそむきの罪から、私を助け出してください。私を愚か者のそしりとしないでください。」

ダビデの人生の目的と意義は、罪からの解放と、罪のきよめを抜きにしては、あり得ません。それは神と交わり、神に喜んでいただくためです。彼は人格をお持ちの神と生きた交わりをする喜びを知っていたからです。

しかし、愚か者は「神はいない」と言っています。彼らは、「自分の人生の目的や意義に、罪からの解放など関係ない」と嘲っています。しかしダビデは、こういう卑劣な者たちの言葉を、気にも留めなかったのです。

ダビデが「そむきの罪の赦しときよめ」を祈り求めたことは、ダビデのたましいが真剣に自覚して、主に拠り頼み、生ける神に彼の心をささげていたことを示しています。

9節「私は黙し、口を開きません。あなたが、そうなさったからです。」

以前、1~3節で、ダビデは自分の力と決心で沈黙を守ろうとして、失敗しました。敵対者に対する反論や怒りがわいてきて、とどめることができませんでした。

しかし今度は、神が沈黙させてくださったのです。神がダビデの口に、門番を置いてくださったのです。神は、ダビデが自分の力でできなかったことを、させてくださったのです。

これは、ダビデが主に深く信頼した時、主が彼を喜んでくださり、彼に穏やかな霊と、強い自制力を与えてくださったからです。それで、ダビデは、騒ぎ立てる敵の前でも、穏やかな霊を保っていることが出来、ののしり返さず、黙っていることができたのです。これは、ダビデが主に望みを置いて、信頼したことを、主が喜んでくださったことにほかなりません。

私たちも、主に全く信頼する時、主は穏やかな霊、平安な心の状態が与えられます。そしてしばしば、艱難を乗り越えさせてくださいます。

「あなたがたは心を騒がしてはなりません。神を信じ、またわたしを信じなさい。」(ヨハネ14:1)

「わたしはあなたがたに平安を残します。わたしはあなたがたにわたしの平安を与えます。わたしがあなたがたに与えるのは、世が与えるのとは違います。あなたがたは心を騒がしてはなりません。恐れてはなりません。」(ヨハネ14:27)……

11節は6節と共に、人のいのちのはかなさと、富のむなしさを述べています。6節と11節を比べると、6節では、神を信じている様子が全くありません。

6節「まことに、人は幻のように歩き回り、まことに、彼らはむなしく立ち騒ぎます。人は、積みたくわえるが、だれがそれを集めるのかを知りません。」

11節には、三回、神に言及しています。

1、「あなたは、不義を責めて」いる神
2、「人を懲らしめる」神
3、人は富をたくわえるが、主はそれを「なくしてしまわれる」神

6節の、人生のむなしさは、富を求めてさまよい歩き、立ち騒ぐことにあります。これは、人間の努力による、富の蓄積のむなしさを言っており、11節の、人生のむなしさは、その人の不義が責められ、懲らしめを受け、望む富、蓄積をなくしてしまうことにあります。

ですから、神による罪の赦しと、きよめが、必要なのです。

<今週の活用聖句>

詩篇39篇7節
「主よ。今、私は何を待ち望みましょう。
私の望み、それはあなたです。」

<集会案内>

◇9月6日(水)聖別会(160)午前10時半
聖化の条件としての信仰(4)「救いを確立する信仰」

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