週報No.2445　詩篇（139）詩篇51篇13～19節「神へのいけにえ」

2024年5月19日(日)　午前10時半

頌　　栄　　　私たちはほめたたえる　　　　　　　2番
讃　　美　　　私は主イエスと　　　　　　　　　318番
使徒信条
讃　　美　　　日々に新たなる愛　　　　　　　　319番
聖書交読　　　イザヤ書8章13～26節
主の祈り
讃　　美　　　主イエスは我に　　　　　　　　　320番
聖書朗読　　　詩篇51篇13～19節
メッセージ　　詩篇（139）　　　　　　　　　眞部明牧師
「神へのいけにえ」
讃　　美　　　私をきよめる血の泉は　　　　　　322番
頌　　栄　　　栄光あれや　　　　　　　　　　　　 3番

詩篇51篇13～19節
51:13 私は、そむく者たちに、あなたの道を教えましょう。そうすれば、罪人は、あなたのもとに帰りましょう。
51:14 神よ。私の救いの神よ。血の罪から私を救い出してください。そうすれば、私の舌は、あなたの義を、高らかに歌うでしょう。
51:15 主よ。私のくちびるを開いてください。そうすれば、私の口は、あなたの誉れを告げるでしょう。
51:16 たとい私がささげても、まことに、あなたはいけにえを喜ばれません。全焼のいけにえを、望まれません。
51:17 神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。
51:18 どうか、ご恩寵により、シオンにいつくしみを施し、エルサレムの城壁を築いてください。
51:19 そのとき、あなたは、全焼のいけにえと全焼のささげ物との、義のいけにえを喜ばれるでしょう。そのとき、雄の子牛があなたの祭壇にささげられましょう。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「神へのいけにえ」（一部分）

ダビデはこの救いの神を、高らかに歌ったのです。自分の罪を赦され、きよめられた神の愛を受けている者は、声高く歌うのです。

15節では、希望に満ちた心で、主を賛美し始めています。

人の唇は、心にイエス・キリストがいないと、人をののしり欲張りを主張し、神を侮るだけです。そういう人でも、心に神の御霊が働いて下さると、自分から罪を告白し、神のあわれみを求めるようになります。

十三世紀の詩人ダンテの「神曲」の中に、この世に生きていた間に、自分の口を罪深いことに使ってきた人々のざんげを記しています。口を享楽と贅沢な飲み食いに使い、軽薄な話を語り、汚れたことを話し、自慢し、他人をけなし、欺き、人のたましいを毒して来たのです。……

それが、今になって「私の唇を開いて下さい。」と祈るのは、奇妙ではありませんか。彼らは、地獄の恐ろしさを知って、神を賛美しようとしても口が開かず、イエス・キリストの救いを伝えようとしても口が開かず、声が出ないことに気づいたのです。

以前はキリストの十字架の福音が馬鹿らしく見えていたことが、地獄を目の前にして、キリストの福音が、彼らにとって明らかになって来たのです。ダンテは、地獄の恐ろしさを通して、天国に導こうとしているのです。

神の御霊が私たちの内に住み、心と口を開いて下さると、神の誉れを賛美し、証しするようになります。これは、最大の恵みです。

16節「たとい私がささげても、まことに、あなたはいけにえを喜ばれません。全焼のいけにえを、望まれません。」

ここまで信仰が達すると、旧約の信仰者でも、儀礼的ないけにえをささげても、そういう外面的な儀式では神は受け入れないこと、喜ばれないことが分かっています。
幾千万頭の羊を、全焼のいけにえをささげても、その人自身の心が神にささげられていなければ、神は決して喜ばれません。

ヘブル11：6前半「信仰がなくては、神に喜ばれることはできません。」

しかし、人間は儀式の大きさによって神をなだめることができる、神を喜ばすことができると、思い違いをしているのです。

神が本当に喜ばれるのは、あなた自身の心が神にささげられていることです。

17節「神へのいけにえは、砕かれた霊。砕かれた、悔いた心。神よ。あなたは、それをさげすまれません。」

神が喜ばれる礼拝とは、何でしょうか。

神が喜んで受け入れて下さるいけにえとは、何でしょうか

ダビデは、「砕かれた霊、砕かれた、悔いた心。」だと言っています。……大まかには主に信頼していますが、肝心な所は自分の知恵と力と、自分の欲で行なってみて、神が自分を受け入れて下さるかどうか、様子を見てはいけません。こうすると、主の祝福を失ってしまいます。それは、たましいが完全に砕かれていないからです。

この時、ダビデの心が砕かれていたことは、確かです。
それは「砕かれた心」と言ったあとに、「悔いた心」と付け加えているからです。彼は自分で「心が砕かれる経験」をしていたので、「悔いた心」を付け加えたのです。「悔いた心」とは、「自分は神の怒りのさばきを受けても当然な、罪深い者であることを、告白しているたましい」です。

パウロは、これと同じことを意味して、エペソ2：3で、「私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行ない、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。」と言っています。これはちょうど、イエス・キリストの十字架を必要としている心です。

パウロはガラテヤ2章20節で、「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」と告白しています。

これが、神に喜ばれるいけにえです。

あなたの心は、「砕かれた、悔いた心」になっていますか。

毎日、神に受け入れられる霊的な礼拝を、ささげていますか。

そうなっていてこそ、あなたの賛美と祈りは主に喜ばれ、あなたの証しは主に用いられるのです。

この心の状態は、過去に経験したことがあるというだけでなく、毎日、継続している心の在り方、心の状態になっていなければなりません。信仰は、過去の経験により頼むことができません。信仰はいつも、今現在、生きて、働いていなければなりません。

18～19節、シオンの回復のための祈り‥‥‥

＜今週の活用聖句＞

詩篇51篇17節
　「神へのいけにえは、砕かれた霊。
　砕かれた、悔いた心。
　神よ。あなたは、それをさげすまれません。」

＜集会案内＞

◇5月22日（水）聖別会（195）
聖潔の必要性（3）「他人を導くために必要な聖潔」

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　真部　明

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