週報No.2502 詩篇(191)詩篇69篇29~34節「貧しい者の喜び」

2025年6月15日(日) 午前10時半

奏  楽
頌  栄   すべてのものみな          1番
讃  美   主イエスはみずから       223番
使徒信条
讃  美   暗く望みなき旅路を       856番
聖書交読   イザヤ書30章27~33節
祈  祷
主の祈り
讃  美   主よ十字架の道         948番
聖書朗読   詩篇69篇29~34節
メッセージ  詩篇(191)         眞部明牧師
「貧しい者の喜び」
讃  美   イエス様の十字架負い行く道は  946番
献金・感謝
頌  栄   みたまの交わり           4番
祝  祷

詩篇69篇29~34節
69:29 しかし私は悩み、痛んでいます。神よ。御救いが私を高く上げてくださるように。
69:30 私は神の御名を歌をもってほめたたえ、神を感謝をもってあがめます。
69:31 それは雄牛、角と割れたひづめのある若い雄牛にまさって【主】に喜ばれるでしょう。
69:32 心の貧しい人たちは、見て、喜べ。神を尋ね求める者たちよ。あなたがたの心を生かせ。
69:33 【主】は、貧しい者に耳を傾け、その捕らわれ人らをさげすみなさらないのだから。
69:34 天と地は、主をほめたたえよ。海とその中に動くすべてのものも。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

しかし、22節になると、作者ダビデは悪人たち、敵対者たちの不義、残酷さに対して、押さえていた怒りを、爆発させています。

これは作者の個人的報復ではなく、悪人たちが神の真理を知るようになることを、求めているのです。

敵対者たちが作者に与えた苦しみを、神が敵対者たちに返されたら、作者のこの望みは実現するかもしれません。

たとえば、作者ダビデは、次のように考えたのです。

① 21~22節では、悪人たちは、作者ダビデに毒入りの食物を出したけれども、彼らの食卓が、彼らのワナとなり落とし穴となり、悪人自身が苦しむことになったら、幾分かでも、悪人たちでも神の真理に近づくかも知れない。

② 23節、悪人たちは、作者ダビデを暗黒と不安に陥れましたが、悪人たち自身が、暗黒と死の不安に陥り、「腰がよろける」とは、どういうものか経験すれば、分かるかも知れない。

③ 24節、悪人たちは作者ダビデに、燃える怒りと憤りを注いだが、彼ら自身の上にも燃える怒りがいつも追いかけて来る経験をすれば、苦しみを身にしみて感じるでしょうと、作者は考えたのです。

しかし、次のように言っています。

「もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。悪に負けてはいけません。かえって、善をもって悪に打ち勝ちなさい。」(ローマ12:20~21)

④ 8、25節、悪人たちは、作者が家族から追い出されるように企みましたが、悪人たちも、宿る所のないさすらい人になれば、分かるかも知れない。

⑤10、11、26、27節、悪人たちは、作者が神に懲らしめられているのに気づくと、更に激しく、作者を攻め立てました。それ故、悪人たちは、二重の刑罰を受ければ、目が覚めるかも知れないと、考えたのです。

⑥ 20、28節、悪人たちは、作者から、神の祝福を奪い取ろうとしました。それ故、悪人たちの名前がいのちの書から消され、神を畏れる者と一緒に書き記されないことが明らかになるなら、悪者は、真理を悟るようになるかも知れません。

29~33節、祈りの確信

29節「しかし私は悩み、痛んでいます。神よ。御救いが私を高く上げてくださるように。」

作者は、この苦痛の中から、主への信頼を回復し、立ち返っています。主に全く信頼し、主が働いて下されば、全てが一変されることを、作者は知っています。

30節「私は神の御名を歌をもってほめたたえ、神を感謝をもってあがめます。」

このため、作者は主を心から賛美し、ほめたたえないではいられなくなったのです。

31節「それは雄牛、角と割れたひづめのある若い雄牛にまさって、主に喜ばれるでしょう。」

ここでの「角」は、「成熟」を表わす、「成長した雄牛」の意味です。(祭壇の角を言っている場合は、「神の救い」を意味しています。)
「割れたひづめ」は、「主に受け入れられる聖潔」を表わします。

「動物のうちで、ひづめが分かれ、そのひづめが完全に割れているもの、また反芻するものはすべて、食べてもよい。」(レビ記11:3)

主に全く信頼して、心から賛美と感謝をささげることは、成熟した雄牛をいけにえにしてささげるよりも、まさって、主が喜んで受け入れて下さる礼拝です。

「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお顔いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」(ローマ12:1)

32、33節「心の貧しい人たちは、見て、喜べ。神を尋ね求める者たちよ。あなたがたの心を生かせ。主は、貧しい者に耳を傾け、その捕われ人らをさげすみなさらないのだから。」

ここでは、作者ダビデは、いろいろな人々に呼びかけています。

「心の貧しい人たち」は、イエス様も呼びかけておられます(マタイ5:3)。「天の御国はその人のものだからです。」

「心の貧しい人」とは、心のへりくだっている人、主を飢え渇いて、真剣に求めている人です。この人には、喜びが与えられると言っています。

「神を尋ね求める人たちよ」は、神を慕い求める人のことです。この人たちには、神の新しいいのちと力が与えられて、心が生かされます。

「しかし、主を待ち望む者は新しく力を得、鷲のように翼をかって上ることができる。走ってもたゆまず、歩いても疲れない。」(イザヤ書40:30)

33節で、再び、「貧しい者」が出てきますが、ここでは「心の」が入っていませんので、「物質的貧しさの中にいる人」のことかもしれません。神は、彼らの祈りを聞かれます。

33節の「捕われ人ら」は、…「罪に捕らわれている人」のことです。この人には、信仰によって神のあわれみと顧みが与えられます。

36節の「御名を愛する者たち」は、神の臨在の中に住みます。…

<今週の活用聖句>

詩篇69篇32節
「心の貧しい人たちは、見て、喜べ。
神を尋ね求める者たちよ。あなたがたの心を生かせ。」

<お知らせ>

毎週水曜日の聖別会は、5月をもって終了させて頂きました。
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地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421
牧師 眞部 明

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