2016 聖誕節礼拝「その方の星に導かれて」 マタイ 2:1~12
2016年12月25日(日)午前10時半
聖誕節メッセージ 眞部 明牧師
「その方の星に導かれて」
上の絵画は、アメリカのバプティストの牧師で作家である Wayland Hoyt(1838-1910)による「Christian life」の挿絵「Helps Upward(天における助け)」(アメリカのThe Library of Congress蔵、Wikimedia Commonsより)
マタイの福音書2章1~12節
2:1 イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
2:2 「ユダヤ人の王としてお生まれになった方はどこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
2:3 それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。2:4 そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
2:5 彼らは王に言った。「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。
2:6 『ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから。』」
2:7 そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。
2:8 そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」
2:9 彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。
2:10 その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
2:11 そしてその家に入って、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。
2:12 それから、夢でヘロデのところへ戻るなという戒めを受けたので、別の道から自分の国へ帰って行った。」
<メッセージの要点>
「・・・そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、投薬を贈り物としてささげた。」(マタイ2:11後半)
このささげ物は、主に自分自身をささげる全き献身を表わしています。教会でささげている献金も同じです。
ささげ物の代表的な物を、三つ記しています。
第一は、黄金です。これは、高価な宝という意味ではありません。金は王を表わしています。それ故、黄金はイエス様が王の王として御降誕下さったことを表わしています。王の王なるお方が、貧しいしもべの姿をとって、人となって下さったのです。博士たちは幼子イエス様の中に、王の王を見ていたのです。
第二は、乳香です。乳香は、祭司が香壇で香を焚く時に用いる香料です。これは、主イエスが罪人である私を神に執り成す大祭司であることを象徴しています。
「さて、私たちのためには、もろもろの天を通られた偉大な大祭司である神の子イエスがおられるのですから、私たちの信仰の告白を堅く保とうではありませんか。私たちの大祭司は、私たちの弱さに同情できない方ではありません。罪は犯されませんでしたが、すべての点で、私たちと同じように、試みに会われたのです。ですから、私たちは、あわれみを受け、また恵みをいただいて、おりにかなった助けを受けるために、大胆に恵みの御座に近づこうではありませんか。」(へプル4:14~16)
第三の投薬は、死人の埋葬の前に、死体に塗る薬です。これは、私の罪を負って、十字架で死なれた神の御子イエス・キリストを表わしています。
「前に、夜イエスのところに来たニコデモも、投薬とアロエを混ぜ合わせたものをおよそ三十キログラムぱかり持って、やって来た。そこで、彼らはイエスのからだを取り、ユダヤ人の埋葬の習慣に従って、それを香料といっしょに亜麻布で巻いた。」(ヨハネ19:39~40)
これらの博士たちの三つのささげ物は、イエス・キリストが、真の王の王、永遠の大祭司、永遠の救い主であることを表わしています。
真の礼拝とは、霊とまことをもって、自分の心をキリストにささげることです。東の博士たちは、救い主なる、新しい王を強い渇きをもって求めて、遂に礼拝できたのです。
星を頼りにべツレヘムに行く博士たちは、主を求める求道者であり、ささげ物をささげる博士たちは、真の礼拝者であり、喜びと平安に満たされてべツレヘムから帰って行く博士たちは、救い主を心に満たしているキリストの証人です。これは、私たちの姿でもあります。
<今週の活用聖句>
マタイの福音書2章11節
「そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、投薬を贈り物としてささげた。」
<集会案内>
◇クリスマス感謝会 礼拝後
私たちの救い主イエス様の御降誕を感謝して、お交わりの
時を持たせていただきます。どなたでも、お気軽にご参加下
さい。退室はご自由です。
◇12月29日(木)聖別会 午前10時半
聖潔の諸要素(46)聖霊の証し(5)
「自分の主観や悪魔の証しとの区別」
(来年より、聖別会を水曜日に変更します。)
地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL045(844)8421