週報No.2108 涙の預言エレミヤ書(20) 「若い改革者たちの苦しみ」 7:1~2

2017年12月31日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(20) 「若い改革者たちの苦しみ」 7:1~2

エレミヤ書7章1~2節

7:1 【主】からエレミヤにあったみことばは、こうである。
7:2 「主の家の門に立ち、そこでこのことばを叫んで言え。【主】を礼拝するために、この門に入るすべてのユダの人々よ。【主】のことばを聞け。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

ユダヤ教の教師ラビの言い伝えによると、「アハズが、聖なる書の写本をことごとく処分した時、この書だけ隠されていたのだ。」と言われています。

ヒルキヤの聖なる書の発見は、国中に不安と恐怖を引き起こすことになったのです。このままでは近いうちに、ユダ王国は神の審判を受けて滅びることになります。

王は、律法のことばを聞いた時、自分の衣を裂きました。王は、大急ぎで、信頼のできる友人たちの代表団を、女預言者フルダのもとに送りました。

王の尋ねたことは、「律法の書に記されている、恐ろしいのろいが、ことごとくユダ王国に下るのは避けられないのか。」ということでした。その答えは、妥協の余地のないもので、「そのとおりです。」その刑罰は、もう少しだけ、延期されるというだけです。

王はすぐさま、ユダの全ての国民、エルサレムの住民、祭司、預言者、上の者から、下の者まで、全ての民を召集しました。

王は、演壇に立って、主の宮で発見された律法の書を余す所なく読み聞かせました。更に王は、主なる神と民との契約を更新し、自分たちが主に従って歩み、主の命令とあかしとおきてを守ることを誓いました。それからヨシヤ王は、この新しい勢力によって、滞っていた改革連動を再開しました。

一般の住民の信仰の関心も高まり、主の預言者たちや改革者たちは、活躍したのです。

その改革は、人々の心の中にまで、たましいにまで届いていませんが、形の上では進み始めました。偽祭司は追放され、偶像は神殿から取り除かれ、火で焼かれました。トフェテは破壊され、偶像礼拝を行なっていた高い所は壊され、平らにされ、ユダは、表面上は、再び父祖の神ヤーウェへの忠誠を示し、異教の偶像の影響を払い除けたように見えました。

しかし、人々の心の中にまで浸み込んでいた偶像は、どうだったのでしょうか。

律法の書が発見されて読まれたことの影響と、ヨシヤ王の行なった大いなる過越の祭りの影響と、偶像を取り除く改革運動は、しばらくは改革運動を推し進める力を見せていました。気まぐれな大衆も、主に対する礼拝に賛成し、神殿は人であふれ、礼拝儀式、礼典も、レビ人の規定によって厳格に行われていました。

こうしてモーセの律法は、儀式面では守られていましたが、信仰の中身となると、たましいの性質までは変わっていなかったのです。即ち、自分中心の肉の欲を求める、神に逆らう性質は残り続けていたのです。

ヨシヤの改革は、表面をかすったに過ぎず、見かけの敬虔な装いの下に、偽善の悪がもう一度、外に姿を現わして、勢力を取り戻そうと、改革者ヨシヤ王の死ぬのを待っていたのです。

エレミヤは、大成功を収めたかに見えたヨシヤ王の改革の結果を見て、はなはだしく失望しました。

エレミヤは、ユダの国民のたましいの改革の状態が、表面的で神の審判を免れるには、届いていないことを、人々に知らせようとして、その機会をうかがっていたのです。

そして、ユダとエルサレムの民が礼拝のために集まって来た、大いなる祭りの日に、エレミヤは神殿の門の所に立ち、全ての人に向かって、忠告と勧告のことばを、堰を切ったように、語り出したのです。

エレミヤは、民が外面的に儀式を守っていれば、それが信仰で、神の審判を免れると思い込んでいる間違いを、はっきり指摘しました。

同じことを、私も、繰り返しお話して来ているのです。

<今週の活用聖句>

テモテへの手紙第二、4章1~2節
「神の御前で、また、生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現われとその御国とを思って、私はおごそかに命じます。みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。…」

<集会案内>

◇2018年1月3日(水)新年礼拝 午前10時半
新年を、主に礼拝をささげて、信仰を新たにして始めましょう。

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