週報No.2110 涙の預言エレミヤ書(21) 「義の伴わない儀式」 7:3~18

2018年1月7日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(21) 「義の伴わない儀式」 7:3~18

エレミヤ書7章3~18節

7:3 イスラエルの神、万軍の【主】は、こう仰せられる。あなたがたの行いと、わざとを改めよ。そうすれば、わたしは、あなたがたをこの所に住ませよう。
7:4 あなたがたは、『これは【主】の宮、【主】の宮、【主】の宮だ』と言っている偽りのことばを信頼してはならない。
7:5 もし、ほんとうに、あなたがたが行いとわざとを改め、あなたがたの間で公義を行い、
7:6 在留異国人、みなしご、やもめをしいたげず、罪のない者の血をこの所で流さず、ほかの神々に従って自分の身にわざわいを招くようなことをしなければ、
7:7 わたしはこの所、わたしがあなたがたの先祖に与えたこの地に、とこしえからとこしえまで、あなたがたを住ませよう。
7:8 なんと、あなたがたは、役にも立たない偽りのことばにたよっている。
7:9 しかも、あなたがたは盗み、殺し、姦通し、偽って誓い、バアルのためにいけにえを焼き、あなたがたの知らなかったほかの神々に従っている。
7:10 それなのに、あなたがたは、わたしの名がつけられているこの家のわたしの前にやって来て立ち、『私たちは救われている』と言う。それは、このようなすべての忌みきらうべきことをするためか。
7:11 わたしの名がつけられているこの家は、あなたがたの目には強盗の巣と見えたのか。そうだ。わたしにも、そう見えていた。──【主】の御告げ──
7:12 それなら、さあ、シロにあったわたしの住まい、先にわたしの名を住ませた所へ行って、わたしの民イスラエルの悪のために、そこでわたしがしたことを見よ。
7:13 今、あなたがたは、これらの事をみな行っている。──【主】の御告げ──わたしがあなたがたに絶えず、しきりに語りかけたのに、あなたがたは聞こうともせず、わたしが呼んだのに、答えもしなかった。
7:14 それで、あなたがたの頼みとするこの家、わたしの名がつけられているこの家、また、わたしが、あなたがたと、あなたがたの先祖に与えたこの場所に、わたしはシロにしたのと同様なことを行おう。
7:15 わたしは、かつて、あなたがたのすべての兄弟、エフライムのすべての子孫を追い払ったように、あなたがたを、わたしの前から追い払おう。
7:16 あなたは、この民のために祈ってはならない。彼らのために叫んだり、祈りをささげたりしてはならない。わたしにとりなしをしてはならない。わたしはあなたの願いを聞かないからだ。
7:17 彼らがユダの町々や、エルサレムのちまたで何をしているのか、あなたは見ていないのか。
7:18 子どもたちはたきぎを集め、父たちは火をたき、女たちは麦粉をこねて『天の女王』のための供えのパン菓子を作り、わたしの怒りを引き起こすために、ほかの神々に注ぎのぶどう酒を注いでいる。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

真実な平安を受けて、神の審判から逃れるためには、絶対に必要な四つの生活条件があります。

その第一は、「もし、ほんとうに、あなたがたが行ないとわざとを改め、あなたがたの間で公義を行ない、」(7:5)です。

「公義を行なう」とは、隣人に対して、公正な愛と、あわれみの配慮をすることです。即ち、自分を愛するのと同じように、隣人を愛することです。

第二は、「在留異国人、みなしご、やもめをしいたげず、」(7:6前半)です。

頼る者のいない、弱い者を、食いものにして、利益や富を掠め取るのは、罪です。むしろ、弱い者を助け、徳を高めるべきです。

「私たち力のある者は、力のない人たちの弱さを担うべきです。自分を喜ばせるべきではありません。私たちはひとりひとり、隣人を喜ばせ、その徳を高め、その人の益となるようにすべきです。」(ローマ15:1~2)

自分の肉の欲を満たすためにだけに、自分の富を使うのは罪です。

第三は、「罪のない者の血を…流さず、」(7:6中ほど)です。

神が創造された人の血を流し、いのちを軽んじることは、神が罪に定めています。命は神のものであり、神だけが命を与えられ、また取り去ることができるのです。他人の命を奪う者は、だれでも、神のさばきを受けなければなりません。

第四に、「ほかの神々に従って自分の身にわざわいを招くようなことをしなければ、」(7:6終わり)です。

主なる神と異教の偶像とを混合すること、特に、主とバアルとの混合宗教を作ることを禁じています。熱心な宗教なら何でも同じ、何でもよいという、安易な宗教観を、厳しく禁じられたのです。

自分がよいと判断するものは、何でも取り入れていくという、欲の満足のための宗教は、主なる神に対する忠誠を破り、神の審判を受けて、たましいと生活全体をすみやかに破滅させてしまいます。

<今週の活用聖句>

テモテへの手紙第二、4章1~2節
「神の御前で、また、生きている人と死んだ人をさばかれるキリスト・イエスの御前で、その現われとその御国とを思って、私はおごそかに命じます。みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。…」

<集会案内>

◇1月10日(水)聖別会  午前10時半
必要な諸区別(10)「完全と前進」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421