音声:使徒の働き(055) 神的準備 7:17~29

使徒の働き7:17~29
7:17 神がアブラハムにお立てになった約束の時が近づくにしたがって、民はエジプトの中にふえ広がり、
7:18 ヨセフのことを知らない別の王がエジプトの王位につくときまで続きました。
7:19 この王は、私たちの同胞に対して策略を巡らし、私たちの父祖たちを苦しめて、幼子を捨てさせ、生かしておけないようにしました。
7:20 このようなときに、モーセが生まれたのです。彼は神の目にかなった、かわいらしい子で、三か月の間、父の家で育てられましたが、
7:21 ついに捨てられたのをパロの娘が拾い上げ、自分の子として育てたのです。
7:22 モーセはエジプト人のあらゆる学問を教え込まれ、ことばにもわざにも力がありました。
7:23 四十歳になったころ、モーセはその兄弟であるイスラエル人を、顧みる心を起こしました。
7:24 そして、同胞のひとりが虐待されているのを見て、その人をかばい、エジプト人を打ち倒して、乱暴されているその人の仕返しをしました。
7:25 彼は、自分の手によって神が兄弟たちに救いを与えようとしておられることを、みなが理解してくれるものと思っていましたが、彼らは理解しませんでした。
7:26 翌日彼は、兄弟たちが争っているところに現れ、和解させようとして、『あなたがたは、兄弟なのだ。それなのにどうしてお互いに傷つけ合っているのか』と言いました。
7:27 すると、隣人を傷つけていた者が、モーセを押しのけてこう言いました。『だれがあなたを、私たちの支配者や裁判官にしたのか。
7:28 きのうエジプト人を殺したように、私も殺す気か。』
7:29 このことばを聞いたモーセは、逃げてミデアンの地に身を寄せ、そこで男の子ふたりをもうけました。【新改訳改訂第3版】

上の写真は、アメリカのthe Providence Lithograph Companyにより1900年に出版されたバイブル・カードより「The Childhood of Moses(モーセの幼時)」(Wikimedia Commonsより)