音声:使徒の働き(128) ユテコの命の回復 20:7~16

使徒の働き20:7~16
20:7 週の初めの日に、私たちはパンを裂くために集まった。そのときパウロは、翌日出発することにしていたので、人々と語り合い、夜中まで語り続けた。
20:8 私たちが集まっていた屋上の間には、ともしびがたくさんともしてあった。
20:9 ユテコというひとりの青年が窓のところに腰を掛けていたが、ひどく眠けがさし、パウロの話が長く続くので、とうとう眠り込んでしまって、三階から下に落ちた。抱き起こしてみると、もう死んでいた。
20:10 パウロは降りて来て、彼の上に身をかがめ、彼を抱きかかえて、「心配することはない。まだいのちがあります」と言った。
20:11 そして、また上がって行き、パンを裂いて食べてから、明け方まで長く話し合って、それから出発した。
20:12 人々は生き返った青年を家に連れて行き、ひとかたならず慰められた。
20:13 さて、私たちは先に船に乗り込んで、アソスに向けて出帆した。そしてアソスでパウロを船に乗せることにしていた。パウロが、自分は陸路をとるつもりで、そう決めておいたからである。
20:14 こうして、パウロはアソスで私たちと落ち合い、私たちは彼を船に乗せてミテレネに着いた。
20:15 そこから出帆して、翌日キヨスの沖に達し、次の日サモスに立ち寄り、その翌日ミレトに着いた。
20:16 それはパウロが、アジヤで時間を取られないようにと、エペソには寄港しないで行くことに決めていたからである。彼は、できれば五旬節の日にはエルサレムに着いていたい、と旅路を急いでいたのである。【新改訳改訂第3版】

上の写真は、Gerard Hoet (1648-1733)他によって1728年に出版された「the 1728 Figures de la Bible」の挿絵より「Paul raiseth Eutychus to life(ユテコの命を回復させるパウロ)」。(Wikipedia Commonsより)http://www.mythfolklore.net/lahaye/239/index.html

下の地図は、第3次宣教旅行の後半、コリントからエルサレムへの想定経路図。(「バイブルワールド、地図でめぐる聖書」ニック・ペイジ著、いのちのことば社刊、より)