音声:信仰の列伝(40) 「信頼されたダビデ」(サムエル記第一、25章)へブル人への手紙11章32~34節

2017年5月21日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ  眞部 明牧師

へブル人への手紙11章32~34節

11:32 これ以上、何を言いましょうか。もし、ギデオン、バラク、サムソン、エフタ、またダビデ、サムエル、預言者たちについても話すならば、時が足りないでしょう。
11:33 彼らは、信仰によって、国々を征服し、正しいことを行い、約束のものを得、獅子の口をふさぎ、
11:34 火の勢いを消し、剣の刃をのがれ、弱い者なのに強くされ、戦いの勇士となり、他国の陣営を陥れました。
【新改訳改訂第3版】

<インフォメーション>

「今、あなたはどうすればよいか、よくわきまえてください。わざわいが私たちの主人と、その一家に及ぶことは、もう、はっきりしています。ご主人はよこしまな者ですから。だれも話したがらないのです。」(サムエル記第一、25:17)

しもべたちは、もう間もなく、ダビデが来て、ナバルとその一家を滅ぼすことを知っていても、だれもナバルに知らせようとしなかったのです。しもべたちでさえ、ナバルを見捨てていたのです。かろうじて、一人のしもべが妻のアビガイルに知らせたのです。

このしもべたちの正しい評価と、アビガイルの正しい判断によって、ダビデは愚か者の血を流すことを免れたのです。

ダビデは一時、ナバルの態度に腹を立て、自分の仕事が無駄だったと叫び、ナバルを襲撃するところでした(サムエル記第一、25:21~22)。

しかし、アビガイルはダビデの目をもう一度開かせたのです。アビガイルは、実に、神の知恵のある、賢い婦人です。

第一に、ダビデに、愚か者への復讐を思い止まらせました。

「今、ご主人さま。あなたが血を流すに行かれるのをとどめ、ご自分の手を下して復讐なさることをとどめられた主は生きておられ、あなたのたましいも生きています。どうか、あなたの敵、ご主人さまに対して害を加えようとする者どもが、ナバルのようになりますように。(サムエル記第一、25:26)

「むだに血を流したり、ご主人さま自身で復讐されたことが、あなたの躓(つまづ)きとなり、ご主人さまの心の妨げとなりませんように。主がご主人さまをしあわせにされたら、このはしためを思い出してください。」(サムエル記第一、25:31)

アビガイルは、ダビデが愚か者のナバルを殺して、不必要な「血を流した王」という汚名を受けることのないように、配慮して、ダビデの従者たちへの贈り物を携えて、ダビデを出迎えたのです。このアビガイルの高貴な配慮に、ダビデは大きく心打たれたようです。

第二に、「どうか、このはしためのそむきの罪をお赦しください。主は必ずご主人さまのために、長く続く家をお建てになるでしよう。ご主人さまは主の戦いを戦っておられるのですから、一生の間、わざわいはあなたに起こりません。」(サムエル記第一、25:28)

ここでアビガイルが将来のダビデの王家の長期にわたる繁栄のことまで語っていることに、驚かされます。この頃のダビデは荒野で、羊飼いの保護を主な仕事にしていたのに、アビガイルは「ご主人さまは主の戦いを戦っておられるのですから」と言って、ダビデの心に、高貴な信仰の精神を呼び起こしています。愚か者からののしられたりすると、怒りと憤りによって、高貴な信仰を失ってしまいがちです。アビガイルの言葉は憤っていたダビデの心に「主の戦いを戦っている」動機を思い起こさせてくれました。それだけで十分でした。

第三に「主が、あなたについて約束されたすペての良いことを、ご主人さまに成し遂げ、あなたをイスラエルの君主に任じられる時」(サムエル記第一、26:30)

このアビガイルの言葉は、ダビデが王として油注がれていたことを思い起こさせてくれたでしょう。アビガイルは明らかにダビデが、イスラエルの国王になることを確信して語っています。それ故、ダビデがナバルを殺害することによって、少しでもダビデに汚点がつかないように、つまずきがつかないように、後に、ダビデが後悔したり、良心が痛んだりすることがないように、深い配慮を示したのです。冷淡な人やののしる人の間に、真の深い理解者や執り成しの祈りをしてくれる者を持っていることは、大きな力です。

こうしてダビデは、苦難やののしりの中にも、深くダビデを信頼して、彼を力づけ、執り成しの祈りをしてくれる人々によって、力づけられていたのです。

そのために、

第一に、みことばで嵐にも勝つ、信仰の土台を築きましょう。

第二に、他の人に平安を与えることです。主から柔和や忍耐や寛容をいただきましょう。

第三に、キリストの香りを放ちましょう。隣人を愛することです。

第四に、愚かな行動を止めて、主の栄光を現わしましょう。

やがて、主イエスとともに王となる自分を自覚して、高貴な信仰を取り戻しましょう。
互いに助け合い、徳を高め合って、消えることのない恵みを受け取りましょう。

<今週の活用聖句>
ビリピ人への手紙4章6~7節
「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます。」

上の写真は、フランスの画家James Tissot (1836–1902)による「Abigail Kneels before David(ダビデの前にひざまずくアビガイル)」(New YorkのJewish Museum蔵))

地の塩港南キリスト教会
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