週報No.2282　希望の預言エゼキエル書（63）「究極の回復の序論」　37:1～3

2021年4月11日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

エゼキエル書 37:1～3

37:1 【主】の御手が私の上にあり、【主】の霊によって、私は連れ出され、谷間の真ん中に置かれた。そこには骨が満ちていた。
37:2 主は私にその上をあちらこちらと行き巡らせた。なんと、その谷間には非常に多くの骨があり、ひどく干からびていた。
37:3 主は私に仰せられた。「人の子よ。これらの骨は生き返ることができようか。」私は答えた。「神、主よ。あなたがご存じです。」
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

エゼキエルは、いよいよエゼキエルの預言の中心である、神の民の回復の核心の部分に入って行きます。これまでのような手直しして、修正する改革ではなくて、今度は聖霊によって根本的に内なるたましいの性質が変えられることです。

こういう改革が、旧約時代になかったわけではありません。
「神よ。私にきよい心を造り、ゆるがない霊を私のうちに新しくしてください。」（詩篇51：10）
しかしこの経験は、特定の人にだけ与えられていて、求める者すべてに与えられるようになったのは、使徒の働き2章のペンテコステの聖霊の傾注以後です。

ここでは、聖霊に満たされたキリストの教会を予表しており、キリストの王国を示しています。
「ご自身で、しみや、しわや、そのようなものの何一つない、聖く傷のないものとなった栄光の教会を、ご自分の前に立たせるためです。」（エペソ書5：27）

ここでは、枯れた骨の幻は、イスラエルの子孫が自分たちの祖国に帰還し、ダビデの王家が王位を継承し、彼らが、まことに主の民となり、主が彼らの神となる（37章）ことを預言しています。

この輝かしい出来事の状態は、永遠に続くべきものです。

37章の枯れた骨がよみがえる幻と、エフライムの杖とユダの杖が一本の杖に繋がる預言を読むとき、「神の民を転覆、崩壊させようと、神から引き離そうとする敵は、もはやいなくなるのでしょうか。」そんな疑問を抱かないでしょうか。

その答えは、38～39章のメシェクとトバルの大首長であるマゴグの地のゴグにあります。彼らが率いる大集団は、神の民に敵対する巨大な勢力を持つ、比類のない大集団です。
主は、その敵対集団を知っておられると、言っておられます。主は、ご自分の民と、破られることのない、永遠の契約を結んでおられます。主は、主の民の敵に対して、主自ら、徹底的に滅ぼされます。それ故、この預言は、特に、神の民への慰めの約束です。

その時が、いつ実現するのか。エゼキエルは、次のように言っています。

「多くの日が過ぎて、」（エゼキエル38：8）
「終わりの年に、一つの国に侵入する。」（エゼキエル38：8）
「終わりの日に、」（エゼキエル38：16）

これらの句は、第一に、この現在の新約時代を指しています。この時代は、私たちの主イエス様が、地上にご降誕下さった時に、始まりました。

これと関連して、次の新約聖書の章句を注意深く読み、「終わりの時に」とか、「終わりの日に」などの句の使い方に注意して下さい。

「神は言われる。終わりの日に、わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたがたの息子や娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。」（使徒2：17）、へブル1：1～2、Ⅰペテロ1：20、Ⅰヨハネ2：18、ユダ18、

エゼキエル書38：8の「終わりの年」が来て、イスラエル人が再び王国を再建する時、その時は、約束の救い主（メシヤ）が現われ、神の幕屋が人々の中にあり、「ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。」（ヨハネ1：14）

ヨハネの黙示録16：12～21、ここには、最後の戦いをするために、神に敵する世界の諸王たちが結集しています。

エゼキエルは、サタンに支配されているすべての諸国の勢力を、預言したのではないかと思われます。

彼らの最後について、パウロは次のように言っています。
「不法の秘密はすでに働いています。しかし今は引き止める者があって、自分が取り除かれる時まで引き止めているのです。その時になると、不法の人が現われますが、主は御口の息をもって彼を殺し、来臨の輝きをもって滅ぼしてしまわれます。不法の人の到来は、サタンの働きによるものであって、あらゆる偽りの力、しるし、不思議がそれに伴い、また、滅びる人たちに対するあらゆる悪の欺きが行なわれます。なぜなら、彼らは救われるために真理への愛を受け入れなかったからです。」（Ⅱテサロニケ2：7～10）

「そのとき私は、御座から出る大きな声がこう言うのを聞いた。『見よ。神の幕屋が人とともにある。神は彼らとともに住み、彼らはその民となる。また神ご自身が彼らとともにおられて、』」（ヨハネの黙示録21：3）

そして、受肉されて、人となられた神の御子が、十字架にかかられて、私たちの平和を完成させて下さった時です。‥‥‥

＜今週の活用聖句＞

エペソ人への手紙6章13節
「ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。」

＜集会案内＞

◇4月14日（水）聖別会（35）午前10時半
「聖潔の転機（6）きよい生活の目的」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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牧師　真部　明