週報No.2361 詩篇(61) 23篇1~6節「羊飼いの主(3)」

2022年10月16日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 23篇1~6節
< 23 > ダビデの賛歌
23:1 【主】は私の羊飼い。私は、乏しいことがありません。
23:2 主は私を緑の牧場に伏させ、いこいの水のほとりに伴われます。
23:3 主は私のたましいを生き返らせ、御名のために、私を義の道に導かれます。
23:4 たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。
23:5 私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油をそそいでくださいます。私の杯は、あふれています。
23:6 まことに、私のいのちの日の限り、いつくしみと恵みとが、私を追って来るでしょう。私は、いつまでも、【主】の家に住まいましょう。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

4節前半「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、」

これは、「死の瀬戸際を歩くような、危険な経験をしても」という意味です。詩篇66:12では、「火の中を通り、水の中を通りました。」と言っています。

これは、必然的に通らなければならない谷、例えば、決断の谷、孤独の谷、失望の谷などを、通ることです。

「私はわざわいを恐れません。」

箴言(しんげん)29:25「人を恐れるとわなにかかる。しかし主に信頼する者は守られる。」

恐れて、心配していると、不信仰な思いを抱きやすくなるので、恐れている通りになりやすいのです。

「あなたが私とともにおられますから。」

しかし、神の臨在は、恐れを取り除きます。
ですから、私たちは主から目を離さないようにしましょう。「主が私とともにいてくださる。」という信仰を持ち続けることが、大事です。

ローマ8:15「あなたがたは、人を再び恐怖に陥(おとしい)れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父』と呼びます。」

Ⅰヨハネ4:18「愛には恐れがありません。全き愛は恐れを締め出します。なぜなら恐れには刑罰が伴っているからです。恐れる者の愛は、全きものとなっていないのです。」

4節後半「あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。」

「むち」は、羊を襲う外敵の野獣を打ち払って、撃退する道具です。敵から守るための道具です。むちを持っている羊飼いは、羊飼いの中でも指導者か、監督です。羊たちは、むちを持っている人をよく見分けて、この人以外には従って行きません。

現代は、「むちを持っている人」を避けて、卒業した神学大学の名前や、カリスマ的な人を選んで、従って行くので、道を誤ってしまうのです。

これに対して、「杖」は、羊の過ちを、打って、自分を矯正する懲(こ)らしめです。神の義の道をはずれる時、正しい道に引き戻すための懲らしめの道具です。羊飼いは、羊が自分勝手な行動をして、道をはずれる時、この杖を使って、羊の足を打ち、自分で歩けないようにします。羊飼いは、その羊を肩に載せて、連れて帰り、愛を注いで介抱してやるのです。この懲らしめと介抱を通して、羊は羊飼いの愛と慰めを知るのです。こうして、羊飼いの愛を知った羊は、羊飼いから離れなくなるのです。           .
杖には、もう一つの役割があります。羊の群れが、山や谷にいる時、急に濃い霧に襲われてしまいます。羊たちは羊飼いの姿が見えなくなってしまうので、羊飼いは杖で地面をたたきながら歩きます。羊たちは、その杖の音を聞きながら従って行きます。私たちは、イエス様の姿が見えなくても、みことばと聖霊に従って行きます。

このように、杖は羊飼いの存在そのものであり、羊たちを慰め、義と平安の道に導き、心の拠り所でした。

日の差している明るい、緑の牧場では学ぶことができないことが、暗い死の陰の谷で、今まで知らなかった主の助けを、見い出すことがあります。主のむちと杖が、私を慰めてくれるのです。暗い死の陰の谷間も、羊飼いのそばを離れなかった羊だけがこれをよく知るようになります。

本当に、死の陰の谷に入って行くと、真剣に主の御顔を捜し求め、見つめるようになります。もはや、「神は私と共にいてくださる。」ということばは、形式的慰めや、知的納得ではなくなります。

死の陰の谷のような、困難、試練の中にある時、イエス・キリストがどんなに必要か、大きな力と助けとなってくださるかが、一番よく分かるのです。

神の杖は、いろいろな場面で、私の助けとなっているのです。失望落胆と危険が襲って来た時、ペテロは次のように言っています。
Ⅰペテロ2:6後半「彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。」という杖によって、その困難を通り抜けました。・・・

たとい、私が健康を損ねても、「わたしはあなたがたのために立てている計画をよく知っているからだ。-主の御告げ- それはわざわいではなくて、平安を与える計画であり、あなたがたに将来と希望を与えるためのものだ。」(エレミヤ29:11)という杖を取り上げさせてくださいます。・・・

もし神が、私を苦難に会わせなかったら、このような数々の杖があることすら知らなかったでしょう。そしてクリスチャンとしていかに生きるべきか、悟ることができなかったでしょう。

神は、苦難以外の方法では決して学ぶことのできない信仰を教えてくださるのです。・・・

<今週の活用聖句>

詩篇23篇4節
「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐
れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちと
あなたの杖、それが私の慰めです。」

<集会案内>

◇10月19日(水)聖別会(114)午前10時半
福音的完全(1)「到達できる福音的なもの」

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明