週報No.2401　詩篇（98）37篇25～40節「ダビデの生涯のあかし」

2023年7月23日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　37篇25～40節「ダビデの生涯のあかし」　 眞部明牧師

37:25 私が若かったときも、また年老いた今も、正しい者が見捨てられたり、その子孫が食べ物を請うのを見たことがない。
37:26 その人はいつも情け深く人に貸す。その子孫は祝福を得る。
37:27 悪を離れて善を行い、いつまでも住みつくようにせよ。
37:28 まことに、【主】は公義を愛し、ご自身の聖徒を見捨てられない。彼らは永遠に保たれるが、悪者どもの子孫は断ち切られる。
37:29 正しい者は地を受け継ごう。そして、そこにいつまでも住みつこう。
37:30 正しい者の口は知恵を語り、その舌は公義を告げる。
37:31 心に神のみおしえがあり、彼の歩みはよろけない。
37:32 悪者は正しい者を待ち伏せ、彼を殺そうとする。
37:33 【主】は、彼をその者の手の中に捨ておかず、彼がさばかれるとき、彼を罪に定められない。
37:34 【主】を待ち望め。その道を守れ。そうすれば、主はあなたを高く上げて、地を受け継がせてくださる。あなたは悪者が断ち切られるのを見よう。
37:35 私は悪者の横暴を見た。彼は、おい茂る野生の木のようにはびこっていた。
37:36 だが、彼は過ぎ去った。見よ。彼はもういない。私は彼を捜し求めたが見つからなかった。
37:37 全き人に目を留め、直ぐな人を見よ。平和の人には子孫ができる。
37:38 しかし、そむく者は、相ともに滅ぼされる。悪者どもの子孫は断ち切られる。
37:39 正しい者の救いは、【主】から来る。苦難のときの彼らのとりでは主である。
37:40 【主】は彼らを助け、彼らを解き放たれる。主は、悪者どもから彼らを解き放ち、彼らを救われる。彼らが主に身を避けるからだ。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「ダビデの生涯のあかし」（一部分）

25節「私が若かったときも、また年老いた今も、正しい者が見捨てられたり、その子孫が食べ物を請うのを見たことがない。」

25節は、信仰者が決して貧困に陥ることはないという意味ではありません。ダビデはサウルから逃げている時、ノブの祭司アヒメレクにパンを求めています。聖所の祭壇の上には、供えのパンが供えられていたからです（Ⅰサムエル記21：3）。・・・またダビデは、カルメルのナバルにも、祝いの日の食事を求めています（同25：8）。
…信仰者は、決して主に見捨てられることはありません。

25節後半の「その子孫」にまで、祝福が保証されています。
信仰を、ただ、精神面だけと考えるのは愚かです。
主を畏れることは、生活の全てを保証されます。

26節「その人はいつも情け深く人に貸す。その子孫は祝福を得る。」信仰者は、自分の生活が守られるだけでなく、他の人を助けることができます。そしてその子孫は、更に祝福を受けるようになります。

「あわれみ深い者は幸いです。その人はあわれみを受けるからです。」（マタイ5：7）

27節「悪を離れて善を行ない、いつまでも住みつくようにせよ。」

人に与えられている、常に変わらない唯一の原理は、善を行ない続けることです。信仰によって、神のみこころに従い続けることです。

「悪を離れ、善を行なえ。平和を求めて、それを追い求めよ。」（詩篇34：14）人に対しては、善を行ない、神に対しては、忠実に従う態度こそ、神に喜ばれ、主の助けを受ける秘訣です。

27節後半の「いつまでも住みつくようにせよ。」は、信仰を継続せよ、という意味です。

28節後半の「彼らは永遠に保たれる。」は、神の祝福が継続するという意味です。

29節後半の「そこにいつまでも住みつこう。」も、神の祝福の継続です。

このことが、必ず成し遂げられるのは、28節前半の「まことに主は公義を愛」される神だからです。これは神のご性質ですから、確実で、変わることがありません。神は信仰者を決して見捨てられることはありません。必ず、祝されます。

30～83節、主の摂理による保護（信仰者の実際経験）

30～40節、正しい者の歩みがよろけない理由（神が守って下さっているから）
30節、信仰者は、神の知恵と神の公義を語っているから、即ち、神を証ししているから。
31節、心の奥底に、神のみおしえ、神のみことばがあるから、「彼の歩みはよろけない。」

32～33節、信仰者の生活は、神のみこころを行なおうとする思いでいっぱいなので、心は純粋です。たとい悪人たちが信仰者に向かってはかりごとを張り巡らしても、不正な裁判官の前で、彼を責め立てることがあっても、主は必ず、遅かれ早かれ、御手を加えて、助けられる。

34～40節、締め括りの勧告（救いは主にあることの確信）

34節「主を待ち望め。その道を守れ。そうすれば、主はあなたを高く上げて、地を受け継がせてくださる。あなたは悪者が断ち切られるのを見よう。」

「主を待ち望み、その道を守ること」は、不変の勝利の秘訣です。
心を主にしっかり向けて、生活を主の道からそらしてはいけません。
そうするだけで、主はあなたを高く上げて、誉れを与えてくださり、神の国を相続させて下さり、悪者が滅びるのを目撃するようになります。これは一個人が満足するだけでなく、神が人のために設けられた基本的な原理です。この詩篇の作者ダビデは、この信仰の奥義を悟っていたし、経験していたのです。

「私は主を待ち望みます。私のたましいは待ち望みます。私は主のみことばを待ちます。」（詩篇130：5）

「主を待ち望む」ことは、人生のうちで、重要な信仰の訓練です。主はしばしば、思い悩み、苦しみの中にある者に「主を待ち望む」ことを求められます。

この「待ち望み」には、四つの目的があります。

第一には、信仰による忍耐を働かせることです。

第二は、神の賜物を受けるたましいの備えをさせるためです。

第三に、神の祝福を受ける時、十分な感謝をささげるためです。

第四は、主がみこころのままに、主の時に、神の主権を現わされる時、直ぐに従順に従うためです。

「ご覧ください。奴隷の目が主人の手に向けられ、女奴隷の目が女主人の手に向けられているように、私たちの目は私たちの神、主に向けられています。主が私たちをあわれまれるまで。」（詩篇123：2）

ここに、信仰者が神の指示がいつ出ても良いように、待ち望んでいる姿が描かれています。……

＜今週の活用聖句＞

詩篇37篇37節
「全き人に目を留め、直ぐな人を見よ。
平和の人には子孫ができる。」

＜集会案内＞

◇7月26日（水）聖別会（154）午前10時半
聖化の信仰（21）信仰の祈り（1）

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