週報No.2112 涙の預言エレミヤ書(23) 「近づきつつある破滅」 8:8~17
2018年1月21日 (日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
涙の預言エレミヤ書(23) 「近づきつつある破滅」 8:8~17
エレミヤ書8章8~17節
8:8 どうして、あなたがたは、『私たちは知恵ある者だ。私たちには【主】の律法がある』と言えようか。確かにそうだが、書記たちの偽りの筆が、これを偽りにしてしまっている。
8:9 知恵ある者たちは恥を見、驚きあわてて、捕らえられる。見よ。【主】のことばを退けたからには、彼らに何の知恵があろう。
8:10 それゆえ、わたしは彼らの妻を他人に与え、彼らの畑を侵略者に与える。なぜなら、身分の低い者から高い者まで、みな利得をむさぼり、預言者から祭司に至るまで、みな偽りを行っているからだ。
8:11 彼らは、わたしの民の娘の傷を手軽にいやし、平安がないのに、『平安だ、平安だ』と言っている。
8:12 彼らは忌みきらうべきことをして、恥を見ただろうか。彼らは少しも恥じず、恥じることも知らない。だから、彼らは、倒れる者の中に倒れ、彼らの刑罰の時、よろめき倒れる」と【主】は仰せられる。
8:13 「わたしは彼らを、刈り入れたい。──【主】の御告げ──しかし、ぶどうの木には、ぶどうがなく、いちじくの木には、いちじくがなく、葉はしおれている。わたしはそれをなるがままにする。」
8:14 どうして、私たちはすわっているのか。集まって、城壁のある町々に行き、そこで死のう。私たちの神、【主】が、私たちを滅ぼす。主が私たちに毒の水を飲ませられる。私たちが【主】に罪を犯したからだ。
8:15 平安を待ち望んでも、幸いはなく、いやしの時を待ち望んでも、見よ、恐怖しかない。
8:16 「ダンから馬の鼻息が聞こえる。その荒馬のいななきの声に、全地は震える。彼らは来て、地と、それに満ちるもの、町と、その住民を食らう。
8:17 見よ。わたしが、まじないのきかないコブラや、まむしを、あなたがたの中に送り、あなたがたをかませるからだ。──【主】の御告げ──」
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージの要点>
「どうして、あなたがたは、『私たちは知恵ある者だ。私たちには主の律法がある。』と言えようか。確かにそうだが、書記たちの偽りの筆が、これを偽りにしてしまっている。」(8:8)
神の民の恥ずべき罪の本質は、その偽善性にあります。罪は、罪を犯す者に、自分は正しいと思い込ませ、悪を行なっているとは思わせません。
エバもサタンの誘惑を受けた時、神に逆らっているとは思いませんでした。ただ、神のようになろうと思い込ませられたのです。それが罪だとは、思わなかったのです。自分は正しいと思わせ、自分は神の側に立っていると、自信を持っているのです。
この自分を欺く、偽善の自己満足を打ち破るのは、神だけを畏れている、預言者だけです。
罪を敢えて罪と呼び、言い逃れや、弁解を切り裂き、高慢と、頑なな自己主張を罪に定める説教は、最も評判の悪い説教です。そういう説教は、私たちの目から、うろこが落ちるために、必要です。
「確かにそうだが、書記たちの偽りの筆が、これを偽りにしてしまっている。」のです。
8章9節にあるように、神の知恵を語る者が、辱められ、命が取られる時、神の知恵は失われてしまうでしょう。
人々が、神の預言者が語る神の知恵を拒絶するなら、この世に存在する知恵は、偽りの知恵しかなくなります。
「こうして、神は人に仰せられた。『見よ。主を恐れること、これが知恵である。悪から離れることは悟りである。』(ヨプ記28:28)
神だけが、真の知恵を与えることができるのです。預言者エレミヤは、エルサレムの人々の罪をよく知っていました。
<今週の活用聖句>
ミカ書6章8節
「主はあなたに告げられた。人よ。何が良いことなのか。主はあなたに何を求めておられるのか。それは、ただ公義を行ない、誠実を愛し、へりくだってあなたの神とともに歩むことではないか。」
<集会案内>
◇1月24日(水)聖別会 午前10時半
必要な諸区別(12)「完全と過失」
地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421