週報No.2155 涙の預言エレミヤ書(65)「確かな救い」エレミヤ書30:11~24

2018年11月18日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書30章11~24節
30:11 わたしがあなたとともにいて、──【主】の御告げ──あなたを救うからだ。わたしは、あなたを散らした先のすべての国々を滅ぼし尽くすからだ。しかし、わたしはあなたを滅ぼし尽くさない。公義によって、あなたを懲らしめ、あなたを罰せずにおくことは決してないが。」
30:12 まことに【主】はこう仰せられる。「あなたの傷はいやしにくく、あなたの打ち傷は痛んでいる。
30:13 あなたの訴えを弁護する者もなく、はれものに薬をつけて、あなたをいやす者もいない。
30:14 あなたの恋人はみな、あなたを忘れ、あなたを尋ねようともしない。わたしが、敵を打つようにあなたを打ち、ひどい懲らしめをしたからだ。あなたの咎が大きく、あなたの罪が重いために。
30:15 なぜ、あなたは自分の傷のために叫ぶのか。あなたの痛みは直らないのか。あなたの咎が大きく、あなたの罪が重いため、わたしはこれらの事を、あなたにしたのだ。
30:16 しかし、あなたを食う者はみな、かえって食われ、あなたの敵はみな、とりことなって行き、あなたから略奪した者は、略奪され、あなたをかすめ奪った者は、わたしがみな獲物として与える。
30:17 わたしがあなたの傷を直し、あなたの打ち傷をいやすからだ。──【主】の御告げ──あなたが、捨てられた女、だれも尋ねて来ないシオン、と呼ばれたからだ。」
30:18 【主】はこう仰せられる。「見よ。わたしはヤコブの天幕の繁栄を元どおりにし、その住まいをあわれもう。町はその廃墟の上に建て直され、宮殿は、その定められている所に建つ。
30:19 彼らの中から、感謝と、喜び笑う声がわき出る。わたしは人をふやして減らさず、彼らを尊くして、軽んじられないようにする。
30:20 その子たちは昔のようになり、その会衆はわたしの前で堅く立てられる。わたしはこれを圧迫する者をみな罰する。
30:21 その権力者は、彼らのうちのひとり、その支配者はその中から出る。わたしは彼を近づけ、彼はわたしに近づく。わたしに近づくためにいのちをかける者は、いったいだれなのか。──【主】の御告げ──
30:22 あなたがたはわたしの民となり、わたしはあなたがたの神となる。」
30:23 見よ。【主】の暴風、──憤り。──吹きつける暴風が起こり、悪者の頭上にうずを巻く。
30:24 【主】の燃える怒りは、御心の思うところを行って、成し遂げるまで去ることはない。終わりの日に、あなたがたはそれを悟ろう。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

第四は、孤独からの解放です。

「わたしがあなたがたとともにいて、-主の御告げ-あなたを救うからだ。わたしは、あなたを散らした先のすべての国々を滅ぼし尽くすからだ。しかし、わたしはあなたを滅ぼし尽くさない。公義によって、あなたを懲らしめ、あなたを罰せずにおくことは決してないが。」(エレミヤ書30:11)

捕囚の民に対するエレミヤのメッセージには、「わたしはあなたとともにいる。」という主の約束が、多くあります。

神は、ご自分が贖われた人々には、主がともにいて、主の臨在で慰めてくださるのです。

不敬虔な者に対する刑罰は破滅ですが、神の子らに対する厳しい懲らしめには、赦しと回復があります。

私たちは、自分の罪と愚かさの故に、厳しい懲らしめや苦しみの中を通らされることがあります。自分の立つ地面が乾ききって、荒野のように感じ、自分自身が根元から切り取られた切り株のように感じる時があります。それでも、神は、私たちの耐えられる限界を知っておられるのです。ですから、「わたしはあなたを滅ぼし尽くさない。公義によって、あなたを懲らしめる。」と言っておられます。

「わたしはぶどうの木であり、わたしの父は農夫です。わたしの枝で実を結ばないものはみな、父がそれを取り除き、実を結ぶものはみな、もっと多くの実を結ばせるために、刈り込みをなさいます。」(ヨハネ15:1~2)

農夫は、今、現在、実を結んでいる木の枝を、思い切って大胆に剪定されます。将来、もっと多くの実を結ばせるためです。

今、心がしぼんでいるなら、エレミヤ書30:10をお読み下さい。
「わたしのしもべヤコブよ。恐れるな。-主の御告げ-イスラエルよ。おののくな。見よ。わたしが、あなたを遠くから、あなたの子孫を捕囚の地から、救うからだ。ヤコブは帰って来て、平穏に安らかに生き、おびえさせる者はだれもいない。」

この嵐の向こうでは、すでに、希望の光が、シオンの丘を照らし始めているのです。

この預言の究極の真理として、この捕囚からの帰還という出来事の中に、新約のキリストによる回心経験をみることができます。「しかし、以前は遠く離れていたあなたがたも、今ではキリスト・イエスの中にあることにより、キリストの血によって近い者とされたのです。」(エペソ2:13)

捕囚民に対するエレミヤのメッセージは、現在の捕囚民のためには、神の懲らしめのさばきが行なわれ、未来のためには、回復と祝福を持っておられるのです。

それ故、捕囚民は現在のさばきを、「神に捨てられた、神がユダの民を放棄された。」と受け取るべきではないのです。

主も語っておられるように、「あなたを懲らしめ」ておられると、受け取るべきです。

この救いは、主の大いなるあわれみによってなされるのですが、私たちの側にも大胆な信仰が必要です。

主イエス様が、日常生活の中で、自分とともにいて下さる臨在の意識を持ちましょう。

「まことに、あなたがたにもう一度、告げます。もし、あなたがたのうちふたりが、どんな事でも、地上で心を一つにして祈るなら、天におられるわたしの父は、それをかなえてくださいます。ふたりでも三人でも、わたしの名において集まる所には、わたしもその中にいるからです。」(マタイ18:19~20)

礼拝式に出席しているだけでなく、自分の心を主にささげて、主と心が一つとなり、主と交わる礼拝ができれば、喜びに満たされます。

そのためには、「あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」(箴言3:6)です。至る所で、主の臨在を見つけ出すことは、とても大事なことです。信仰を至る所で働かせることが大事です。

もう一つは、「あなたのみことばは、私の足のともしび、私の道の光です。」(詩篇119:103)

みことばは、覚えているだけでなく、納得しているだけでなく、実際に生活で活用して下さい。そうすれば、神の臨在が見えてきます。主がともにいて下さることを、実際に経験できます。

<今週の活用聖句>

箴言3章6節
「あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」

<集会案内>

◇11月21日(水)聖別会 午前10時半
聖書的聖潔(2)
「神の聖」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421