週報No.2154 涙の預言エレミヤ書(64)「希望と慰め」エレミヤ書30:1~10

2018年11月11日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書30章1~10節
30:1 【主】からエレミヤにあったみことばは、次のとおりである。
30:2 イスラエルの神、【主】はこう仰せられる。「わたしがあなたに語ったことばをみな、書物に書きしるせ。
30:3 見よ。その日が来る。──【主】の御告げ──その日、わたしは、わたしの民イスラエルとユダの繁栄を元どおりにすると、【主】は言う。わたしは彼らをその先祖たちに与えた地に帰らせる。彼らはそれを所有する。」
30:4 【主】がイスラエルとユダについて語られたことばは次のとおりである。
30:5 まことに【主】はこう仰せられる。「おののきの声を、われわれは聞いた。恐怖があって平安はない。
30:6 男が子を産めるか、さあ、尋ねてみよ。わたしが見るのに、なぜ、男がみな、産婦のように腰に手を当てているのか。なぜ、みなの顔が青く変わっているのか。
30:7 ああ。その日は大いなる日、比べるものもない日だ。それはヤコブにも苦難の時だ。しかし彼はそれから救われる。
30:8 その日になると、──万軍の【主】の御告げ──わたしは彼らの首のくびきを砕き、彼らのなわめを解く。他国人は二度と彼らを奴隷にしない。
30:9 彼らは彼らの神、【主】と、わたしが彼らのために立てる彼らの王ダビデに仕えよう。
30:10 わたしのしもべヤコブよ。恐れるな。──【主】の御告げ──イスラエルよ。おののくな。見よ。わたしが、あなたを遠くから、あなたの子孫を捕囚の地から、救うからだ。ヤコブは帰って来て、平穏に安らかに生き、おびえさせる者はだれもいない。
【新改訳改訂第3版】

<strong><礼拝メッセージの要点></strong>

この回心経験において、神は私たちに、四つのことをして下さると約束して下さっています。

その第一は、罪のくびきから解放して下さることです。

「その日になると、-万軍の主の御告げ-わたしは彼らの首のくびきを砕き、彼らのなわめを解く。他国人は二度と彼らを奴隷にしない。」(エレミヤ書30:8)

イスラエル人は、エジプトで長い間、奴隷を経験し、アッシリヤとバビロン捕囚で、再び、奴隷を経験し、更にローマ帝国にも支配されて来たのです。

しかし霊的には、この解放は回心した者が罪に仕えることから、神に仕える者に変わるので、罪のかせが砕かれることを意味しています。

「あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、『アバ、父。』と呼びます。」(ローマ8:15)

「私たちの古い人がキリストとともに十字架につけられたのは、罪の体が滅びて、私たちがもはやこれからは罪の奴隷でなくなるためであることを、私たちは知っています。」(ローマ6:6)

「あなたがたはこのことを知らないのですか。あなたがたが自分の身をささげて奴隷として服従すれば、その服従する相手の奴隷であって、あるいは罪の奴隷となって死に至り、あるいは従順の奴隷となって義に至るのです。」(ローマ6:16)

「罪から解放されて、義の奴隷となったのです。」(ローマ6:18)

「しかし今は、罪から解放されて神の奴隷となり、聖潔に至る実を得たのです。その行き着く所は永遠のいのちです。」(ローマ6:22)

「キリストは、自由を得させるために、私たちを解放してくださいました。ですから、あなたがたは、しっかり立って、またと奴隷のくびきを負わせられないようにしなさい。」(ガラテヤ5:1)

第二は、神との交わりの断絶、疎遠からの解放です。

「彼らは彼らの神、主と、わたしが彼らのために立てる彼らの王ダビデに仕えよう。」(エレミヤ30:9)

「王ダビデ」は、ダビデの子孫として来られるイエス・キリストを指しています。

新約聖書の放蕩息子のたとえ話で、イエス様はキリストの救いを、父の愛を拒んで放蕩の生活をしていたところから、父なる神の愛の交わりに戻って来る息子の姿で描いています。荒野の放浪から、父なる神の家に帰って来る姿で措いています。

「私たちもみな、かつては不従順の子らの中にあって、自分の肉の欲の中に生き、肉と心の望むままを行ない、ほかの人たちと同じように、生まれながら御怒りを受けるべき子らでした。しかし、あわれみ豊かな神は、私たちを愛してくださったその大きな愛のゆえに、罪過の中に死んでいたこの私たちをキリストとともに生かし、-あなたがたが救われたのは、ただ恵みによるのです。-キリスト・イエスにおいて、ともによみがえらせ、ともに天の所にすわらせてくださいました。それはあとに来る世々において、このすぐれて豊かな御恵みを、キリスト・イエスにおいて私たちに賜る慈愛によって明らかにお示しになるためでした。あなたがたは、恵みのゆえに、信仰によって救われたのです。それは、自分自身から出たことではなく、神からの賜物です。」(エペソ2:3~8)

<strong><今週の活用聖句></strong>

ガラテヤ人への手紙5章13節
「兄弟たち。あなたがたは、自由を与えられるために召されたのです。ただ、その自由を肉の働く機会としないで、愛をもって互いに仕え合いなさい。」

<strong><集会案内></strong>

◇11月14日(水)聖別会 午前10時半
聖書的聖潔(1)
「聖書のメッセージの本質」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421