週報No.2156 涙の預言エレミヤ書(66)「永遠の愛をもって」エレミヤ書31:1~6

2018年11月25日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書31章1~6節
31:1 「その時、──【主】の御告げ──わたしはイスラエルのすべての部族の神となり、彼らはわたしの民となる。」
31:2 【主】はこう仰せられる。「剣を免れて生き残った民は荒野で恵みを得た。イスラエルよ。出て行って休みを得よ。」
31:3 【主】は遠くから、私に現れた。「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。
31:4 おとめイスラエルよ。わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される。再びあなたはタンバリンで身を飾り、喜び笑う者たちの踊りの輪に出て行こう。
31:5 再びあなたはサマリヤの山々にぶどう畑を作り、植える者たちは植えて、その実を食べることができる。
31:6 エフライムの山では見張る者たちが、『さあ、シオンに上って、私たちの神、【主】のもとに行こう』と呼ばわる日が来るからだ。」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

「主は遠くから、私に現われた。『永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。』」(エレミヤ書31:3)

神との新しい関係は、ここから四つの比喩で語られています。即ち、愛する人、建設者、農夫、見張り人です。

愛するお方である神は、「永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。」と、新しい愛の関係を始めたことを強調しています。

旧約のへブル語のrケセド」(無限の神の愛)、新約のギリシャ語の「アガペー」です。

この神の「永遠の愛」を、ことばで解説することは不可能です。しかし信仰で、聖霊によって、神の愛を受け入れることは容易です。

「この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5:5)

「永遠」とは、時間的に無限に長いとか、始まりのない昔だとか、ことばの表現力を越えた、無理な表現をしようとする傾向がありますが、所詮、神のご性質にかかわることを、人間の表現力で表わそうとすることは、無理なのです。

神のことは、神が教えて下さってのみ、分かります。

人の知恵による理解は、知識の記憶にとどまっています。神の聖霊による教えは、霊的経験として、分からせて下さるのです。それを主は、ヨハネ11:40の鍵かっこの中で、「もしあなたが信じるなら、あなたは神の栄光を見る、とわたしは言ったではありませんか。」と言われたのです。
「神の栄光を見る。」「心のきよい者は神を見る。」の「見る」は、
霊の体験をすることを言っています。

人間の側から言えば信じて従う以外に、神に関することを知る方法はありません。霊的理解の深さも、信仰の深さによります。ですから真実に、コツコツと、「みことばを信じて従っている人が、神をよく知っているのです。一夜漬けで、神学書を読んでも、神
を深く分かるようにはなりません。

主イエスの御霊を内に持って、従う時、私も永遠の愛を経験するようになります。

それは自分の持っている情愛(フィレオ)を手直ししたものではありません。神が与えて下さるアガペーの愛です。神の与えて下さる愛は、どんなに小さく見えても、永遠の愛です。それを疑わないことです。永遠の愛は、日常、私の手の届かない所にあるのではありません。

その一つのしるしが、「わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。」というみことばに表わされています。

それは、主が七度を七十倍も赦して下さっていること。「イエスは言われた。『七度まで、などとわたしは言いません。七度を七十倍するまでと言います。』」(マタイ18:22)

何度も導いて下さっていること、忍耐して下さっていることなどに、神の永遠の愛を受けているのです。

私は今日、滅びないでいるのは、神の永遠の愛によっているのです。

「私たちが滅びうせなかったのは、主の恵みによる。主のあわれみは尽きないからだ。」(哀歌3:22)

「おとめイスラエルよ。わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される。再びあなたはタンバリンで身を飾り、喜び笑う者たちの踊りの輪に出て行こう。」(エレミヤ書31:4)

建設者である神は、真実な信仰による、大いなる祭りの礼拝に参加できるように、新しい会衆を建て上げておられます。それは、霊とまことによって主を礼拝する民のことです。

<今週の活用聖句>

エレミヤ書31章3節
「主は遠くから、私に現われた。『永遠の愛をもって、わたしはあなたを愛した。それゆえ、わたしはあなたに、誠実を尽くし続けた。』」

<集会案内>

◇11月28日(水)聖別会 午前10時半
聖書的聖潔(3)
「人の聖」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421