週報No.2375 詩篇(73) 28篇1~5節「ダビデの叫び」

2023年1月22日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇28篇1~5節
< 28 > ダビデによる
28:1 【主】よ。私はあなたに呼ばわります。私の岩よ。どうか私に耳を閉じないでください。私に口をつぐまれて、私が、穴に下る者と同じにされないように。
28:2 私の願いの声を聞いてください。私があなたに助けを叫び求めるとき。私の手をあなたの聖所の奥に向けて上げるとき。
28:3 どうか、悪者どもや不法を行う者どもといっしょに、私をかたづけないでください。彼らは隣人と平和を語りながら、その心には悪があるのです。
28:4 彼らのすることと、彼らの行う悪にしたがって、彼らに報いてください。その手のしわざにしたがって彼らに報い、その仕打ちに報復してください。
28:5 彼らは、【主】のなさることもその御手のわざをも悟らないので、主は、彼らを打ちこわし、建て直さない。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

この詩篇は、作者ダビデが悪者の手中に陥った危機の時に、作った詩です。

ダビデは、何回も敵の手の前に陥った経験をしています。

「私の敵の前で、あなたは私のために食事をととのえ、私の頭に油を注いでくださいます。私の杯は、あふれています。」(詩篇23:5)

ダビデは、詩篇50篇15節で「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたは私をあがめよう。」

ダビデは、神の約束のみことばに取りすがって、主を呼び求めたのです。

その結果、この詩篇には、危機の訴えから賛美へと、急激な信仰の、見事な転換が見られます。

特に、6節「ほむべきかな。主。まことに主は私の願いの声を聞かれた。」に、激しい危機の訴えから、信仰の賛美への見事な転換が見られます。

詩篇22篇22節にも「私は、御名を私の兄弟たちに語り告げ、会衆の中で、あなたを賛美しましょう。」の、急激な転換がみられます。

このような信仰の転換は、今日においても、神のみことばに養われていて、聖霊の満たしを受ける時、起きます。

この信仰の転換は、主イエス様も語られました。

「イエスは答えて言われた。『神を信じなさい。まことにあなたがたに告げます。だれでもこの山に向かって「動いて海に入れ。」と言って、心の中で疑わず、ただ自分の言ったとおりになると信じるなら、そのとおりになります。』」(マルコ11:22~23)

この「神を信じなさい。」は、「神が自分のみことばは必ず実現すると、信じ切っておられる神の信仰を持ちなさい。」という意味です。

エリサべツもマリヤも、その信仰を持っていました。
「主によって語られたことは必ず実現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」

ところで、主イエスが言われた「この山に向かって、海に入れ」と命じられた「この山」とは、何でしょうか。それはどこにあるのでしょうか。

それを明らかにしないで、苦難の中で祈っていても、ダビデのような信仰の転換は起きて来ないのです。

私はこれまで、普通のクリスチャンの中に、信仰が苦難を突き抜けて、賛美と平安と感謝に変えられた人を見て来ました。

この山を海に移した人はみな、この大きな障害物になる山が、自分の内にあることを知っていた人です。神の約束のみことばを信じきらない、神に委ねきらない自分の不信仰が、その山であることを認めようとしないのです。

地球上の山々は、火山の爆発によって、平らになって来たのです。しかし人々の心の中は、少しも平らにされていません。

それは、私がみことばと聖霊を受け入れる時、私たちの心は賛美に満たされた海と変わります。

28篇の主題は、二つです。

第一は、悪者に対して、主が報復して下さるように、という嘆願です。(ローマ12:19~20)

ロマ 12:19 愛する人たち。自分で復讐してはいけません。神の怒りに任せなさい。それは、こう書いてあるからです。「復讐はわたしのすることである。わたしが報いをする、と主は言われる。」

第二は、主の御手による介入によって、願いが聞かれたことに対する喜びと感謝です。

この詩篇には、1~5節の嘆願の部分にも、6~9節の感謝の部分にも、両方とも、ダビデ個人のことと、イスラエル王国の社会的な全体的な立場とを、扱っています。ダビデ個人の時は、「私」が使われています。全体的な立場の時は、特に8、9節では「彼らの」「御民」「民」と言う集合体を表わす言葉を使っています。

1~5節、助けを求める叫び、

1節「主よ。私はあなたに呼ばわります。私の岩よ。どうか私に耳を閉じないでください。私に口をつぐまれて、私が、穴に下る者と同じようにされないように。」と訴えています。

極度の危険の中で、神からの助けや、同情の兆しも得られない中で、それにも拘わらず、ダビデは主への絶対的信頼を告白して、叫んでいます。

しかし、主に信頼しているのに、ダビデの心は非常に緊張した状態に置かれています。これは理屈上、矛盾しているかのように見えますが、しばしば信仰者の心に起きることです。

信仰によるたましいの霊的平安な状態と、神経による緊張状態が、バランスが取れなくなっていることがあるからです。

この状態は、主に信頼する生活を実際に行なうことによって、信仰を実際生活に活用することによって、解決します。

<今週の活用聖句>

ルカの福音書1章45節
「主によって語られたことは必ず筆現すると信じきった人は、何と幸いなことでしょう。」

<集会案内>

◇1月25日(水)聖別会(128)午前10時半
第二のみわざの四重の面(11)
積極面…倫理的(実際問題の)責務(3)

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