週報No.2415　詩篇（112）42篇7～11節「わがたましいよ、神を待ち望め」

2023年10月29日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　「わがたましいよ、神を待ち望め」　 眞部明牧師

詩篇　42篇7～11節
42:7 あなたの大滝のとどろきに、淵が淵を呼び起こし、あなたの波、あなたの大波は、みな私の上を越えて行きました。
42:8 昼には、【主】が恵みを施し、夜には、その歌が私とともにあります。私のいのち、神への、祈りが。
42:9 私は、わが巌の神に申し上げます。「なぜ、あなたは私をお忘れになったのですか。なぜ私は敵のしいたげに、嘆いて歩くのですか。」
42:10 私に敵対する者どもは、私の骨々が打ち砕かれるほど、私をそしり、一日中、「おまえの神はどこにいるのか」と私に言っています。
42:11 わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の顔の救い、私の神を。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「わがたましいよ、神を待ち望め」（一部分）

その祈りとは、どんな祈りだったのでしょうか。

9節「私は、わが巌の神に申し上げます。『なぜ、あなたは私をお忘れになったのですか。なぜ、私は敵のしいたげに、嘆いて歩くのですか。』」

万策尽きて、生き詰まった時でも、なお、なすべき解決の方法が一つあります。
神に望みをおいて、神に訴えることです。
神に向かって、賛美して下さい。神は喜んで下さいます。
神に全ての重荷を訴えて、任せましょう。神はあなたの話すことを、身をかがめて、聞いて下さいます。

そして、こう言われます。「賛美し続けなさい。わたしは必ず、あなたを助けに行く。あなたの重荷を取り去ってあげよう。だから、わたしにしっかり寄りかかりなさい。」

「巌」は、岩よりも大きく、岩の親のような偉大な存在を表わしています。「わが巌の神」とは、自分が最も安心して、全く信頼している神です。

「わたしは父にお願いします。そうすれば、父はもうひとりの助け主（ギリシャ語でパラクレイトス）をあなたがたにお与えになります。その助け主がいつまでもあなたがたと、ともにおられるためにです。」（ヨハネ14：16）

パラクレイトスは聖霊のことですが、どんな時にもすぐに間に合う助け主として、私たちと共にいて、助けて下さるお方です。

9節も、5節同様、「なぜ」が繰り返されています。
この「なぜ」は、理由を尋ねているのではなく、苦しみを訴えている「なぜ」です。

このように訴えている信仰者を、神は忘れることは、絶対にありません。

しかし、私たちは中々主の助けが与えられないと、「主は忘れられたのか、主は捨てられたのか。」と思ってしまいやすいのです。そういう不信仰な思いに、陥ってしまいやすいのです。これは、非常に危険です。

9節最後の行「なぜ私は敵のしいたげによって、嘆いて歩くのですか。」は、「なぜ、私は、あなたの助けを得られず、敵たちが嘲るのに対して、何も答えることができないでいるのですか。」という意味です。

あなたは、この訴えに答えることができますか。
なぜ、信仰者は、喜ぶ代わりに、苦しむのか。
なぜ、信仰者に、暗いことが続き、重荷がのしかかり、失望の嵐が続くのか。

昼は夜に続いており、海の満潮は干潮の後に来る。暖かい春は冬の後に来る。これは神が定められた法則です。ですから、私たちは神に希望を持ちましょう。

神は決して、捨てたのではありません。私たちはこれから先のことを心配しがちですが。それを全部、神に任せませんか。この働きは神の働きですから、神は私たちが考える以上のご計画を持っておられるはずです。

「なぜなら、聖書にこうあるからです。『見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。』」（Ⅰペテロ2：6）

10節「私に敵対する者どもは、私の骨々が打ち砕かれるほど、私をそしり、一日中、『おまえの神はどこにいるのか。』と私に言っています。」

敵対者どもは、作者の骨が打ち砕かれて、痛むまで、苦しめています。そして、一日中、「おまえの神はどこにいるのか」と言って、作者をそしっていたのです。それは、作者が「見よ。神は、いつもと変わらず、今も私の神ではないか。」と力強く証しできる神のみわざの根拠が、今のところ、ないからです。

11節「わがたましいよ。なぜ、おまえはうなだれているのか。なぜ、私の前で思い乱れているのか。神を待ち望め。私はなおも神をほめたたえる。私の顔の救い、私の神を。」

こういう中でも、作者は、神の救いの確かさを見て、不信仰な思いになっている自分のたましいに向かって、神への信頼を取り戻すべく、戦いを挑んでいます。

この続きは、詩篇43篇の「神への信頼」へと、続いて行きます。
・・・・・

＜今週の活用聖句＞

詩篇42篇8節
「昼には主が恵みを施し、
夜には、その歌が私とともにあります。
私のいのち、神への、祈りが。」

＜集会案内＞

◇11月1日（水）聖別会（167）　午前10時半
恩寵のみわざ（1）「神の備え（1）四つの侵入」

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