週報No.2419　詩篇（116）44篇4～8節「あなたこそ私の王」

2023年11月26日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　「あなたこそ私の王」　 眞部明牧師

詩篇　44篇4～8節
44:4 神よ。あなたこそ私の王です。ヤコブの勝利を命じてください。
44:5 あなたによって私たちは、敵を押し返し、御名によって私たちに立ち向かう者どもを踏みつけましょう。
44:6 私は私の弓にたよりません。私の剣も私を救いません。
44:7 しかしあなたは、敵から私たちを救い、私たちを憎む者らをはずかしめなさいました。
44:8 私たちはいつも神によって誇りました。また、あなたの御名をとこしえにほめたたえます。　セラ
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「あなたこそ私の王」（一部分）

主がカナンの地を神の民に与えた時、どんな戦いをして、神の民に勝利を与えて、相続地として与えたでしょうか。
多額の戦争の資金を与えたでしょうか。武器や戦車、御使いの軍隊を遣わされたでしょうか。

ヨシュア記5：13～15を見ると、受肉前の（人となられる前の）イエス様がお一人で、抜き身の剣を持って、ヨシュアの前に現われておられます。
ヨシュアは身構えて、味方ですか、敵ですか、と尋ねています。主は敵とも味方とも言わずに、「わたしは主の軍の将、即ち全権を持つ司令官として、一人でこの戦いのために来たのだ。」と宣言されました。ヨシュアは戦いを始める前に、足の履物を脱ぐように命じられました。足の履物を脱ぐことは、主のしもべになることを意味しています。モーセも主に従う前に、足の履物を脱がされています。これが全ての勝利の鍵です。

ヨシュアは、ヨルダン川を渡って、神の約束の地と言われているカナンの地に入ったものの、頑丈な城壁のある町エリコの攻略に行き詰まっていました。

神の軍の将の取られた戦いの方法は、エリコの町の回りを六日間、祭司が角笛を吹いて回り、七日目には7回回り、その時大声で、ときの声を上げるように命じておられます。こんなことで、頑丈な城壁が崩れるでしょうか。却って物笑いにされて、屈辱を味わうだけになるでしょう。実際は、1927～1936年、ガースタンクはエリコを発掘し、BC1400年ごろ破壊された粘土板を発見しています。

神の戦いの方法は、これだけではありません。
士師記7章を見ると、ギデオンはミデヤン人と戦わなければならなくなった時、最初ギデオンは民のうちから兵士を、三万二千人集めました。主はギデオンに仰せられました。「そのとき主はギデオンに仰せられた。『あなたといっしょにいる民は多すぎるから、わたしはミデヤン人を彼らの手に渡さない。イスラエルが「自分の手で自分を救った。」と言って、わたしに向かって誇るといけないから。』」（士師記7：2）

そこでギデオンは、兵士を減らすために、「恐れ、おののく者はみな帰りなさい。ギルアデ山から離れなさい。」と言いました。これによって二万二千人（68％）の兵士が帰って行きました。残ったのは32％の一万人です。これで選別が終わったのではありません。ここからテストが始まります。弓や槍、剣の使い方のテストではありません。一万人は水場に連れて行かれて、水の飲み方を，テストされたのです（士師記7：4～7）。

このテストは、どんな意味があるのか。
戦いの時には、神を畏れている民であることを忘れて、礼節を失い、残酷になり過ぎます。味方の数が多いと、敵に対する警戒心を怠り気味になります。高慢な態度を取りがちです。ギデオンの敵は、ミデヤン人だけでなく、アマレク人も東の人々も加わって、いなごのように谷に陣取っており、戦いの機動力に使うらくだは数え切れないほど谷に満ちていた。ミデヤン人は、自分たちの勝利を確信していたでしょう。

しかし、真の勝利は、どこかにその確信を現わしているのです。
ギデオンは、敵の陣営に偵察に入り、一人の者が夢の話をするのを聞きました。大麦のパンがミデヤンの天幕を倒してしまう、夢の話です。これを聞いたギデオンは、神に従う者の勝利を確信したのです。しかし神の戦いは、これで終わっていません。わずか三百人を3隊に分けて、全員角笛を持ち、空のつぼの中にたいまつを入れ、真夜中の夜番の番兵の交代の時間に、ギデオンと三隊の百人の者は、角笛を吹き鳴らし、空のつぼを打ち壊し、「主の剣、ギデオンの剣だ。」と叫んだのです。

Ⅰサムエル記17章で、ペリシテ人が戦いを仕掛けて来た時、巨人ゴリヤテという代表戦士が出て来ました。この代表戦士が戦って勝敗を決めるのです。ペリシテは戦いの専門家で、若い頃からの戦士、巨人ゴリヤテを出して来ました。この巨人ゴリヤテに対して、立ち向かっていく若者はいません。その時、少年ダビデがゴリヤテと対決することを申し出ました。ペリシテ側は、巨人で、戦士です。ダビデは、子どもの羊飼いです。戦いの経験はなく、手元に丸い小石が五個と、石投げ器があるだけです。そして、「おまえがなぶったイスラエルの戦陣の神、万軍の主の御名によっておまえに立ち向かうのだ。」（Ⅰサムエル記17：45後半）

この真理は、今も、変わっていません。
「わたしは天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。」（マタイ28：18）
・・・・・

＜今週の活用聖句＞

詩篇44篇3節「彼らは、自分の剣によって地を得たのでもなく、自分の腕が彼らを救ったのでもありません。ただあなたの右の手、あなたの腕、あなたの御顔の光が、そうしたのです。あなたが彼らを愛されたからです。」

＜集会案内＞

◇11月29日（水）聖別会（171）　午前10時半
恩寵のみわざ（5）「新生と全き聖化の区別」

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