週報No.2467　詩篇（161）詩篇60篇1～4節「敗北が教える意味」

2024年10月20日(日)　午前10時半

頌　　栄　　　私たちはほめたたえる　　　 　 　　2番
讃　　美　　　主イエスと交わる　　　　　　　　152番
使徒信条
讃　　美　　　御霊よ祈りのことばもなく　　　　156番
聖書交読　　　イザヤ書14章24～32節
主の祈り
讃　　美　　　私のイエスよ　　　　　　　　　　155番
聖書朗読　　　詩篇60篇1～4節
メッセージ　　詩篇（161）　　　　　　　　　眞部明牧師
「敗北が教える意味」
讃　　美　　　主よわが身に恵みを　　　　　　　157番
頌 栄　　　栄光あれや　 3番

詩篇60篇1～4節
< 60 > 指揮者のために。「さとしは、ゆりの花」の調べに合わせて。教えのためのダビデのミクタム。ダビデがアラム・ナハライムやアラム・ツォバと戦っていたとき、ヨアブが帰って来て、塩の谷でエドムを一万二千人打ち殺したときに
60:1 神よ。あなたは私たちを拒み、私たちを破り、怒って、私たちから顔をそむけられました。
60:2 あなたは地をゆるがせ、それを引き裂かれました。その裂け目を、いやしてください。地がぐらついているのです。
60:3 あなたは、御民に苦難をなめさせられました。よろめかす酒を、私たちに飲ませられました。
60:4 あなたは、あなたを恐れる者のために旗を授けられました。それは、弓にかえて、これをひらめかせるためです。　セラ
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「敗北が教える意味」（一部分）

1～4節、国の危機的混乱

1節「神よ。あなたは私たちを拒み、私たちを破り、怒って、私たちから顔をそむけられました。」

作者ダビデは、この思いがけないわざわいの全ては、神がダビデを拒み、怒り、顔をそむけられ、ダビデたちの戦いが破られたからだと、訴えています。

ここでは、ダビデは敗北の原因に、自然環境や、戦略的問題や、文化のちがいなど、二次的原因に全く触れていません。ただ、神が御顔をそむけられたことだけを、敗北の原因に挙げています。

この苦難は、神から来たと、早合点して、感じ取ったのです。それは、ダビデがいつも、神とともに歩むことを第一にし、信仰を重要視していたからですが、彼はあわてて、間違った受け止め方をしてしまいました。

この敗北は、全く予期していなかっただけに、国民の士気にひどい打撃を与えてしまいました。あわてると、間違った判断をしやすいし、信仰の正しい使い方が出来なくなります。

確かに、神が私を拒んでいるかのように、感じられる時があります。祈っても、交わりの答えがなく、みことばと聖霊の御声も、光も閉じられ、冷たく御顔をそむけられたように感じられる時があります。

その究極は、「エリ、エリ、レマ、サバクタニ『わが神、わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。』」（マタイ27：46）です。これは明らかに、主イエスが私たちの全ての罪を背負われたからです。

しかし、私たちが主に拒まれているように感じる時は、むしろ、主は私たちをご自身に近づけようとしておられる時です。

私たちは、神から与えられる賜物によって、神を経験しています。しかし、主は、もっと主ご自身を飢え渇いて求めるように、導かれます。神が与えられる賜物ではなく、神ご自身の内住なくして、真の幸いも、平安も、ないことを思い知らせ、神ご自身の内住なくして、いかに自分が空しく無力であるかを、思い知らせるために、神は、突き放すかのように感じられるのです。

それで、ダビデは神に拒まれたかのように感じたのです。そして間違えて、不信仰になりそうになりました。……

主は、ご自分の内の霊の奥義を経験させるために、突き放すような経験をさせるのです。（マタイ15：22～28）……

　4節「あなたは、あなたを畏れる者のために、旗を授けられました。それは、弓にかえて、これをひらめかせるためです。」

国民の心は、ダビデの軍隊の敗北によって、恐れとおののきに捕われてしまいました。彼らの信仰は、しなえてしまいました。

主が神の民に与えられていた「アドナイ・ニシ（主はわが旗）」（出エジプト記17：15）の、信仰のしるしの旗は、イスラエルの敗北と退却を示すばかりになってしまい、イスラエルの国民を失望、落胆させてしまいました。

文語訳では、「なんじ真理のために挙げしめんとて、汝をおそるるものに一つの旗を与えたまえり。」と、イスラエルの民の落胆をはね返して、力づけようとする表現になっています。

4節の後の休止符「セラ」が示す意味は、4節まで嘆きが続いており、ここで、嘆きの訴えが終わったことを示しています。

しかし、この苦難は、ダビデに多くの益を与えたのです。

ダビデは苦難を経験することによって、
神が生ける神であり、
実際に助けて下さる神であり、
祈りに答えて下さる神であることを、体験したのです。

そして、ダビデは、終生、信仰の道を外れなかったのです。

このダビデの経験を通して、神はご自身を啓示しておられます。
「神はいつでも、困難とともに、助けを送って下さる神です。」

　「あなたがたの会った試練はみな人の知らないようなものではありません。神は真実な方ですから、あなたがたを耐えることができないような試練に会わせるようなことはなさいません。むしろ、耐えることができるように、試練とともに、脱出の道も備えてくださいます。」（Ⅰコリント10：13）

＜今週の活用聖句＞

ローマ人への手紙8章37節
　「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、
　　これらすべてのことの中にあっても、
　圧倒的な勝利者となるのです。」

＜集会案内＞

◇10月23日（水）聖別会（208）
ギリシャ語動詞に見られる神のみわざ（4）
全き聖化における転機的時制（2－2）

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　真部　明

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