週報No.2091 涙の預言エレミヤ書(4) 「目的と重要事項」 1:10

2017年9月3日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(4) 「目的と重要事項」 1:10

エレミヤ書1章10節

1:10 見よ。わたしは、きょう、あなたを諸国の民と王国の上に任命し、あるいは引き抜き、あるいは引き倒し、あるいは滅ぼし、あるいはこわし、あるいは建て、また植えさせる。」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>
    
 目的をはっきりさせておくことは、メッセージがさまよわないために、大事です。私の人生の目的をはっきりさせておくことも大事です。

1、エレミヤの預言に一貫している主題は、二つです。

 第一に、ユダの民に対する神の審判です。エレミヤはユダの民に対する、神の怒りとさばきのメッセージを語りました。敵対者の迫害で語ることが禁じられると、預言を書きました。彼は、罪の告発の預言者として、神の民の罪と不信仰と反逆を大胆に責めました。彼のメッセージは、大部分が罪を譴責するものです。主を拒むことの結果が滅亡であることを、エレサレムの市民に警告したので、激しい反感を買ったのです。それが迫害を受ける原因となったのです。

 この神の審判は、懲罰の意味を持っていて、北方からの軍隊(バビロン)によってもたらされます。更に、この刑罰は近い将来に来ること、それはユダの国民が刑罰に値する罪から離れないからです。彼らが主を捨てて、偶像礼拝を止めなかったからです。神の悔い改めの招きを頑なに拒んだからです。

 第二は、神の選民ユダに対する警告は、神に敵対する敵国(バビロンとそれに加担する諸国)にも向けられた預言です(46章~51章)

2、エレミヤは、この恐怖と刑罰の暗黒を背景にして、全旧約聖書の中で、最も輝かしいメシヤの預言をしています。彼は、1:10で「建て、また植えさせる」メッセージもしています。この預言は、ユダの国民に悔い改めを勧めるとき語ったメシヤ預言です。

3:14、16、17…信仰の回復
23:5~6、30:9、33:15、16…正しい若枝の約束
31:31~34…新しい契約
33:16…エレミヤのメシヤの約束の頂点

 この預言は、罪の故に堕落しきった神政国家ユダに対して、破壊されなければならないという神の大いなる警告のみことばです。

 エルサレムの都は滅ぼされます。しかし、その暗黒の時代にも、エレミヤの灯火の預言は輝き続けて、エレサレムは平安の住む所となり、私たちの義なる主の住む所と唱えられます。そして、今日、世界の人々が「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」(ヨハネ8:12)と言われるメシヤの御声を聞いているのです。

 エレミヤは、約六百年後に花開いた、キリストの福音の種子を植えたのです。

 エレミヤは、人の手によらない神の家の基礎を据えたのです。

 「私たちの住まいである地上の幕屋がこわれても、神の下さる建物があることを、私たちは知っています。それは、人の手によらない、天にある永遠の家です。」(コリント第二、5:1)

 「私たちの住まいである地上の幕屋」が、エレサレムの豪華な神殿であっても、また内に聖霊を宿している、私の肉体の神殿であっても、それが朽ち果てても、永遠に朽ちることのない、神の下さる天にある永遠の家が与えられていることを私たちは知っているのです。

<今週の活用聖句>

ヨハネの福音書8章12節

「わたしは、世の光です。わたしに従う者は、決してやみの中を歩むことがなく、いのちの光を持つのです。」

<集会案内>

◇9月6日(水)聖別会 午前10時半
聖潔の諸要素(82)
「気質の未熟さは残る、」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421