週報No.2090 涙の預言エレミヤ書(3) 「年代配列の特徴」 1:2~3

2017年8月27日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(3) 「年代配列の特徴」 1:2~3

エレミヤ書1章2~3節

1:2 アモンの子、ユダの王ヨシヤの時代、その治世の第十三年に、エレミヤに【主】のことばがあった。
1:3 それはさらに、ヨシヤの子、ユダの王エホヤキムの時代にもあり、ヨシヤの子、ユダの王ゼデキヤの第十一年の終わりまで、すなわち、その年の第五の月、エルサレムの民の捕囚の時まであった。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>

預言の内容については、その箇所にいった時に詳しくお話します。

本書を読む時には、次の二つのことに注意する必要があります。

第一は、預言の順序が、年代順になっていないことです。これは、本書の王の名の配列を見ても明らかです。しかし、これは聖書の他に例のないことではありません。神はしばしばメッセージの強調点や重要さから、出来事の時代的順序を顧みないことがあります。

第二に、順序は、主題別になっている傾向が見られます。預言は、年代によってではなく、題目によって配列され、思想によって分類されています。

本書の配列は、論理的体系に編纂されていませんが、一貫した計画性があることは確かです。本書は、大まかに次の四つにまとめられています。

第一のまとまり、1~25章、ユダの民に対するわざわいと、祝福の預言、その順序、配列は、年代順ではありません。(25章は、その内容から言って、46~51章の外国に対する預言の部分の予備的役割をなしています。)

第二のまとまり、26~45章、エレミヤの個人的生活

第三のまとまり、46~51章、外国に対する預言

第四のまとまり、52章、歴史的付録

しかし、ある箇所は、なぜそこに書かれているのか、理解することが困難です。

1、それは、エレミヤの個人的性格だけでなく、ユダヤ人の民族的性格が保たれており、これらを神が用いられたと思われます。

2、エレミヤの預言書は、論理的に、預言の内容別に整然と配列されていませんが、このような特徴があるからこそ、エレミヤは重要な預言を、繰り返し強調できたのです。

エレミヤの預言の主旨は、ユダ国民の罪の悔い改めと、滅亡が近いということです。これが何度も繰り返されています。

私たちは、エレミヤ書を読んでいく時、再三、再四、このメッセージに出会い、私たちに及ぼす印象は、強烈で、すさまじいものになります。

<今週の活用聖句>

テモテへの手紙第二、4章2節

「みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい。寛容を尽くし、絶えず教えながら、責め、戒め、また勧めなさい。」

<集会案内>

◇8月30日(水)聖別会 午前10時半
聖潔の諸要素(81)
「きよめられた人の不完全な人間性」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421