週報No.2120 涙の預言エレミヤ書(31)「さらなる苦難」エレミヤ書12:7~17

2018年3月18日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(31)「さらなる苦難」エレミヤ書12:7~17

エレミヤ書12章7~17節
12:7 私は、私の家を捨て、私の相続地を見放し、私の心の愛するものを、敵の手中に渡した。
12:8 私の相続地は、私にとって、林の中の獅子のようだ。これは私に向かって、うなり声をあげる。それで、私はこの地を憎む。
12:9 私の相続地は、私にとって、まだらの猛禽なのか。猛禽がそれを取り巻いているではないか。さあ、すべての野の獣を集めよ。連れて来て、食べさせよ。
12:10 多くの牧者が、私のぶどう畑を荒らし、私の地所を踏みつけ、私の慕う地所を、恐怖の荒野にした。
12:11 それは恐怖と化し、荒れ果てて、私に向かって嘆いている。全地は荒らされてしまった。だれも心に留める者がいないのだ。
12:12 荒野にあるすべての裸の丘の上に、荒らす者が来た。【主】の剣が、地の果てから地の果てに至るまで食い尽くすので、すべての者には平安がない。
12:13 小麦を蒔いても、いばらを刈り取り、労苦してもむだになる。あなたがたは、自分たちの収穫で恥を見よう。【主】の燃える怒りによって。
12:14 「【主】はこう仰せられる。わたしが、わたしの民イスラエルに継がせた相続地を侵す悪い隣国の民について。見よ、わたしは彼らをその土地から引き抜き、ユダの家も彼らの中から引き抜く。
12:15 しかし、彼らを引き抜いて後、わたしは再び彼らをあわれみ、彼らをそれぞれ、彼らの相続地、彼らの国に帰らせよう。
12:16 彼らが、かつて、わたしの民にバアルによって誓うことを教えたように、もし彼らがわたしの民の道をよく学び、わたしの名によって、『【主】は生きておられる』と誓うなら、彼らは、わたしの民のうちに建てられよう。
12:17 しかし、彼らが聞かなければ、わたしはその国を根こぎにして滅ぼしてしまう。──【主】の御告げ──」
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>
  
 主に仕えていることの故に苦しみ、非難されても、主の御足の後に従っている人は、主に生きた供え物をささげている人で、霊的礼拝をささげている人です。

 詩篇73篇のアサフの詩の、悪者の繁栄と、心のきよい人の苦しみの矛盾の訴えと、最後に主の悟りを受けた解決は、エレミヤの生涯と同じです。

 エレミヤは、一度も、主への従順の道からそれたことがありません。苦難がやわらげられることや、慰められることも奪われ、ただひとり、悪意を持つ大衆の前に立ち、自分に与えられた神の光に極限までも従ったという意識を持って、ためらうことなく、心を主にさらけ出して、訴えることができたのです。

 そのエレミヤが、故郷の同胞からも憎まれ、迫害され、殺すとまで、脅迫されたのです。一方、悪者は栄えて繁栄し、裏切り者は安らかに過ごしています。

 これでは、主の血で心をきよめ、手を洗ってきよくしても、無駄に思えてしまうではありませんか。このような状況は、きよめられた聖徒たちにとって、あまりにも苦痛に満ちており、信仰の足がさらわれて、滑り落ちそうだったと言っています。

 このようなことは、あらゆる時代の、この世の疑問です。この世は逆さまになっており、世界は罪によってかき乱されており、空中の権を取る悪魔が、この世の神となっています。

 この事実を悟って、初めてエレミヤの疑問、アサフの疑問に答えることができます。

 義のしもべ、きよめられた神の聖徒たちは、血肉の人間に対してではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対して戦うのです。

 エレミヤが訴えた根拠は、反逆的な国民の陰謀でしたが、神はエレミヤの訴えの答えの一部としても、語られました。

 それは、「悪者の審判と破滅が、遅らされているように思えても、神が手を引かれたのではなく、忍耐しておられること」を言われたのです。

 「主は、ある人たちがおそいと思っているようにその約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。」(ペテロ第二、3:9~10)

<今週の活用聖句>

詩篇73章23節
「しかし私は絶えずあなたとともにいました。あなたは私の右の手をしっかりつかまえられました。」

<集会案内>

◇3月21日(水)聖別会  午前10時半
 その他の諸問題(2)
 「落し穴に注意」

<お知らせ>

3月25日(日)棕櫚の聖日(パームサンデー)~受難週

4月1日(日)復活節礼拝 午前10時30分
私たちの救い主イエス様の復活を喜び、賛美と感謝に溢れて礼拝をささげましょう。また、礼拝後に感謝のお交わりの時を持たせていただきます。ご自由にご参加ください。退室はご自由です。

地の塩港南キリスト教会
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