週報No.2131 涙の預言エレミヤ書(41)「固くなった粘土」エレミヤ書18:12~17

2018年6月3日 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

涙の預言エレミヤ書(41)「固くなった粘土」エレミヤ書18:12~17

エレミヤ書18章12~17節
18:12 しかし、彼らは言う。『だめだ。私たちは自分の計画に従い、おのおの悪いかたくなな心のままに行うのだから』と。
18:13 それゆえ、【主】はこう仰せられる。『さあ、国々の中で尋ねてみよ。だれが、こんなことを聞いたことがあるか。おとめイスラエルは、実に恐るべきことを行った。
18:14 レバノンの雪は、野の岩から消え去るだろうか。ほかの国から流れて来る冷たい水が、引き抜かれるだろうか。
18:15 それなのに、わたしの民はわたしを忘れ、むなしいものに香をたく。それらは、彼らをその道、いにしえの道でつまずかせ、小道に、まだ築かれていない道に行かせ、
18:16 彼らの国を恐怖とし、永久にあざけりとする。そこを通り過ぎる者はみな色を失い、頭を振る。
18:17 東風のように、わたしは彼らを敵の前で散らす。彼らの災難の日に、わたしは彼らに背を向け、顔を向けない。』」

【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージの要点>
  
 私たちは、いつでも神のお取り扱いを、理解できるとは限りません。

 神のご目的が分からないこともあります。神のご計画や、設計図を読み取ることも、できません。その中で訓練を受けている間は、自分の奉仕の意味や価値を見い出すことができません。それで当惑したり、途方にくれても、不思議ではありません。

 しかし、私の信仰の導き手、良い羊飼いがともに歩んで下さっていることを知っているだけで、十分ではないでしょうか。彼は、死の陰の谷を歩む時も、安全な道を選ばれるからです。

「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。」(詩篇23:4)

 この信仰は、大半の人生を過ごして来た、老年期に入っている人にとっても、重要です。たとい私の人生が秋になっていても、不十分だった春と夏を悔恨の思いを持って振り返ってはいけません。そのむなしく思える、若かった模索の日々も、主が導いて下さっていたからです。

 まだ私たちは、偉大な陶器師であり、良き羊飼いである主を喜ばせる機会は、毎日あります。

 私たちの主は、エルサレムの門のそばまで攻めて来ていたセナケリブの軍隊を引き返らせ、水の中に沈んだ斧を浮かび上がらせ、空の器に油を満たし、水がめに上等のぶどう酒を満たし、いなごが食い荒らした年月の収穫を回復され、失敗、敗北を勝利に変えることが出来るお方です。

 イエス・キリストの十字架を屈辱のしるしから、復活によって救いと死に打ち勝った勝利と栄光に変貌させるお方は、惨めで、だれからも見捨てられた生涯を、取り上げて、祝福された生涯に造り変えるのです。

 ですから、このお方が私の残りの生涯を思い通りに造れるように、彼が言われることは、何でもその通りにしましょう。

 過去の、すべての人々への赦し、回復、そして主の御手による、キリストにある新創造を求めましょう。そうすれば、あなたの信仰の通りに実現するのです。

 「だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。」(コリント第二、5:17)

 「それから、イエスは百人隊長に言われた。『さあ行きなさい。あなたの信じたとおりになるように。』すると、ちょうどその時、そのしもべはいやされた。」(マタイ8:13)

 話をユダとエルサレムの民に、戻しましょう。

 ところで、イスラエルはどういう器に造られていたのでしょうか。なぜなら、イスラエルは破滅に近づいているように見えたからです。

 主はエレミヤに、「見よ。わたしはあなたがたに対してわざわいを考え、あなたがたを攻める計画を立てている。」(11節)と宣言するように命じていますが、あわれみの時が与えられていました。

 「さあ、おのおの悪の道から立ち返り、あなたがたの行ないとわざとを改めよ。」(エレミヤ書18:11)というみことばが付け加えられています。

 陶器師であられる神のあわれみは、最後の最後まで続いていたのです。

 それでも、主を拒み続ければ、さばきの日は来てしまうのです。

<今週の活用聖句>

詩篇138篇8節
「主は私にかかわるすべてのことを、成し遂げてくださいます。主よ。あなたの恵みはとこしえにあります。あなたの御手のわざを捨てないでください。」

<集会案内>

◇6月6日(水)聖別会 午前10時半
    聖潔とは何か(4)
     「聖潔とその完全牲」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421