週報No.2212 涙の預言エレミヤ書(119)「エルサレム陥落の歴史的記録」 エレミヤ書 52:1~23

2019年12月15(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書 52:1~23
52:1 ゼデキヤは二十一歳で王となり、エルサレムで十一年間、王であった。彼の母の名はハムタルといい、リブナの出のエレミヤの娘であった。
52:2 彼は、すべてエホヤキムがしたように、【主】の目の前に悪を行った。
52:3 エルサレムとユダにこのようなことが起こったのは、【主】の怒りによるもので、ついに主は彼らを御前から投げ捨てられたのである。そののち、ゼデキヤはバビロンの王に反逆した。
52:4 ゼデキヤの治世の第九年、第十の月の十日に、バビロンの王ネブカデレザルは、その全軍勢を率いてエルサレムを攻めに来て、これに対して陣を敷き、周囲に塁を築いた。
52:5 こうして町はゼデキヤ王の第十一年まで包囲されていたが、
52:6 第四の月の九日、町の中では、ききんがひどくなり、民衆に食物がなくなった。
52:7 そのとき、町が破られ、戦士たちはみな逃げて、夜のうちに、王の園のほとりにある二重の城壁の間の門の道から町を出た。カルデヤ人が町を包囲していたので、彼らはアラバへの道を行った。
52:8 カルデヤの軍勢が王のあとを追い、エリコの草原でゼデキヤに追いついたとき、王の軍隊はみな王から離れて散ってしまった。
52:9 そこでカルデヤ人は王を捕らえ、ハマテの地のリブラにいるバビロンの王のところへ彼を連れ上った。バビロンの王は彼に宣告を下した。
52:10 バビロンの王は、ゼデキヤの子らを彼の目の前で虐殺し、ユダのすべての首長たちをリブラで虐殺した。
52:11 またゼデキヤの目をつぶし、彼を青銅の足かせにつないだ。バビロンの王は、彼をバビロンへ連れて行き、彼を死ぬ日まで獄屋に入れておいた。
52:12 第五の月の十日──それは、バビロンの王ネブカデレザル王の第十九年であった。──バビロンの王に仕えていた侍従長ネブザルアダンがエルサレムに来て、
52:13 【主】の宮と王宮とエルサレムのすべての家を焼き、そのおもだった建物をことごとく火で焼いた。
52:14 侍従長といっしょにいたカルデヤの全軍勢は、エルサレムの回りの城壁を全部取りこわした。
52:15 侍従長ネブザルアダンは、民の貧民の一部と、町に残されていた残りの民と、バビロンの王に降伏した者たちと、残りの群衆を捕らえ移した。
52:16 しかし、侍従長ネブザルアダンは、国の貧民の一部を残し、ぶどう作りと農夫とにした。
52:17 カルデヤ人は、【主】の宮の青銅の柱と、【主】の宮にある青銅の車輪つきの台と、海とを砕いて、その青銅をみなバビロンへ運んだ。
52:18 また、灰つぼ、十能、心切りばさみ、鉢、平皿、奉仕に用いるすべての青銅の器具を奪った。
52:19 また、侍従長は小鉢、火皿、鉢、灰つぼ、燭台、平皿、水差しなど、純金、純銀のものを奪った。
52:20 ソロモン王が【主】の宮のために作った二本の柱、一つの海、車輪つきの台の下にある十二の青銅の牛、これらすべての器具の青銅の重さは、量りきれなかった。
52:21 その柱は、一本の柱の高さが十八キュビトで、その回りを測るには十二キュビトのひもがいり、その厚さは指四本分で、中は空洞になっていた。
52:22 その上に青銅の柱頭があり、一つの柱頭の高さは五キュビトであり、柱頭の回りに、網細工とざくろがあって、それもみな青銅で、他の柱もざくろもこれと同様であった。
52:23 回りには九十六のざくろがあり、回りの網細工の上には全部で百のざくろがあった。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

 この崩壊されたエルサレムの神殿は、およそ七十年間も、荒廃したままになっていました。

 クロス王の勅令によって、エルサレムに帰って来たユダの捕囚民は、神殿や城壁の再建を始めますが、再建された神殿で礼拝が再開されるには、その後、約二十年かかりました。

 その間、ユダヤ人は自分たちの住む各地に会堂(シナゴグ)を建てて、モーセの律法を教えることを中心にした礼拝を行なうようになったのです。これが外国に離散したユダヤ人が住む所でも行なわれるようになり、後にパウロの宣教はそのシナゴグを足掛かりにして、進められて行ったのです。

 もう一方、ユダヤ人たちはバビロンで預言の働きをしていた預言者エゼキエルから、主なる神は神殿にだけ臨在され、イスラエル民族だけを愛され、救われる神ではなく、全ての人の創造者であり、全ての人の救い主であり、天地宇宙の創造者、支配者、唯一の、永遠の全能者であられることの、神の啓示を受けたのです。

 またユダヤ人は、エゼキエルの預言から、神の栄光がエルサレムの神殿から去り、シオンの山から去りましたが、心を主に向けて神の霊を受ける人には、神の栄光が与えられることの啓示を受けたのです。

 こうして、エルサレムと神殿の崩壊によって、局地的なユダヤ人中心の律法といけにえをささげる儀式中心の礼拝から、異邦人をも含めた全ての人への霊的、信仰と希望と神の愛と、永遠のいのちを与える、死に打ち勝つ復活の信仰へと、開かれていったのです。こうして、エルサレムの神殿礼拝は、終焉に向かって行ったのです。

 エレミヤの預言は、51章の終わりで、終わっています。

 神の器である預言者は、各々の歴史の中で働きを終えていきますが、預言者が語った神のみことばは、永遠に生きて働いています。

 私たちは、旧約のエレミヤが語った神のみことばを信じても、いのちの冠、義の冠を受けることができます。

 「イエスは答えて言われた。『人はパンだけで生きるのではなく、神の口から出る一つ一つのことばによる。』と書いてある。」(マタイ4:4)

 神が語られたみことばは、永遠に無効になることはありません。そうですから、私たちは時が良くても、悪くても、みことばを食べて、働かせて、また伝えさせていただきましょう。

<今週の活用聖句>

マタイの福音書24章35節
「この天地は滅び去ります。しかし、わたしのことばは決して滅びることがありません。」

<集会案内>
         
◇「志道会」 毎聖日礼拝後30分くらい
◇12月18日(水)聖別会 午前10時半
      「クリスチャンの性格(1)」

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【お知らせ】
☆12月22日(日)聖誕節礼拝 午前10:30

☆12月22日(日)クリスマス感謝会 礼拝後
  私たちの救い主イエス様のご降誕と一年の感謝をささげて、お交わりの時を持たせていただきます。時間の許される方は、お気軽にご参加下さい。退室はご自由です。

☆2020年1月1日(水)元旦礼拝 午前10:30
  主に礼拝をささげて、信仰を新たにして、新年を始めましょう。

☆クリスマス感謝献金のお顔い
  主イエス様のご降誕の恵みに感謝して、クリスマス感謝献金を実施します。信仰と感謝を込めてお加わり頂ければ幸いです。
 この献金は、教会の牧師費や光熱費、その他の諸経費のために使わせていただきます。入口の指定の封筒をご利用下さい。
 一応、締め切りは12月31日(火)とさせていただきます。

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421