週報No.2211 涙の預言エレミヤ書(118)「セラヤに託されたメッセージ」 エレミヤ書 51:59~64

2019年12月8 (日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

エレミヤ書 51:59~64
51:59 マフセヤの子ネリヤの子セラヤが、ユダの王ゼデキヤとともに、その治世の第四年に、バビロンへ行くとき、預言者エレミヤがセラヤに命じたことば。そのとき、セラヤは宿営の長であった。
51:60 エレミヤはバビロンに下るわざわいのすべてを一つの巻き物にしるした。すなわち、バビロンについてこのすべてのことばが書いてあった。
51:61 エレミヤはセラヤに言った。「あなたがバビロンに入ったときに、これらすべてのことばをよく注意して読み、
51:62 『【主】よ。あなたはこの所について、これを滅ぼし、人間から獣に至るまで住むものがないようにし、永遠に荒れ果てさせる、と語られました』と言い、
51:63 この書物を読み終わったなら、それに石を結びつけて、ユーフラテス川の中に投げ入れ、
51:64 『このように、バビロンは沈み、浮かび上がれない。わたしがもたらすわざわいのためだ。彼らは疲れ果てる』と言いなさい。」ここまでが、エレミヤのことばである。【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

私自身の内に住むバビロン

私が自分の力と頑張りで、いくら熱心に神の御心を行なおうとしても、自分の欲の方を優先してしまいます。意志が弱くて、誘惑に負けてしまいます。欠点も弱点も多くて、しばしば信仰が転んでしまいます。そんなことで、自分自身を責めて、苦しい思いをしやすいのです。

パウロは、ローマ7:15~23で次のように言っています(一部)。
「…私には善をしたいという願いがいつもあるのに、それを実行することがないからです。私は、自分でしたいと思う善を行なわないで、かえって、したくない悪を行なっています。もし私が自分でしたくないことをしているのであれば、それを行なっているのは、もはや私ではなく、私のうちに住む罪です。そういうわけで、私は、善をしたいと願っているのですが、その私に悪が宿っているという原理を見いだすのです。すなわち、私は、内なる人としては、神の律法を喜んでいるのに、私のからだの中には異なった律法があって、それが私の心の律法に対して戦いをいどみ、私を、からだの中にある罪の律法のとりこにしているのを見い出すのです。」

ここには、新しく生まれ変わったたましいの内に、なお、アダム以来の、受け継いできている罪の性質、罪の原理が働いているのを見ます。この罪の原理は、私の意志よりも強く、私の思い、願望よりも強く、神に逆らわせる力を持っている、恐ろしい性質です。これが、人の内に今も働いている、大バビロンの性質です。

この偽りの縄目から解き放たれようとする、自分の決意と自分の力によるもがきは、何ともろく、弱く、崩れ落ちたことでしょうか。

しかしエレミヤのバビロン崩壊の預言にあるように、どんなに弱くて、罪の力に苦しめられている私でも、神の契約の中に解放の恵みがあります。

エルサレムとユダの住民は、神に対して、不信仰、不従順になって、神との契約の特権を失い、神の力を失い、自分の決意と努力で、エジプトや近隣諸国との同盟を結ぶことによって、バビロンに勝とうとしました。私たちもしばしば、これと同じようにして、敗北を繰り返して来なかったでしょうか。自分の力によっても、その他の力を借りても、内に住む罪の力に打ち勝つことはできません。これを続けていると、解放されることを諦めてしまい、主によってきよめられることを、求めなくなってしまうのです。

全能の神は、イスラエルが他の道に逃げて行かず、自分の知恵と力に頼らず、神のさばきに服従し、完全に偶像を取り除き、神にのみ信頼して従った時、約束の通りに、バビロンの支配から解放して下さったのです。

同じ霊的原理が、すべての信仰者の内に働くのです。
この恵みを、明確に受けて、持続するために、大切なことをお話しておきます。

第一に、私は最初の頃、問題や課題を気がつく度に、神の前に持ち出して、解決していました。それで結構、勝利が得られて、喜んでいました。しかし、これでは数限りなく、罪も、弱点も、欠点も出て来て、失望落胆するようになりました。これは自分の知恵による方法で、神の方法ではなかったのです。

罪の原因の本丸である、自分中心の自我が神の前に持ち出されていなかったからです。先ず、自分中心の自我が、キリストとともに十字架につけられることが、何よりも先に大事なのです。

「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」(ガラテヤ2:20)

このみことばと、聖霊のみわざを信じることによって、信仰は完成します。

<今週の活用聖句>

コリント第一、15章58節
「ですから、私の愛する兄弟たちよ。堅く立って、動かされることなく、いつも主のわざに励みなさい。あなたがたは自分たちの労苦が、主にあってむだでないことを知っているのですから。」

<集会案内>

◇「志道会」 毎聖日礼拝後30分くらい
◇12月11日(水)聖別会 午前10時半
「神との和解の条件(6)救いの信仰」

【お知らせ】

☆12月22日(日)聖誕節礼拝 午前10:30

☆12月22日(日)クリスマス感謝会 礼拝後
私たちの救い主イエス様のご降誕と一年の感謝をささげて、お交わりの時を持たせていただきます。時間の許される方は、お気軽にご参加下さい。退室はご自由です。

☆2020年1月1日(水)元旦礼拝 午前10:30
主に礼拝をささげて、信仰を新たにして、新年を始めましょう。

☆クリスマス感謝献金のお顔い
主イエス様のご降誕の恵みに感謝して、クリスマス感謝献金を実施します。信仰と感謝を込めてお加わり頂ければ幸いです。

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421