週報No.2229　希望の預言エゼキエル書（14）「偶像礼拝の断罪」　エゼキエル書 6:1～14

2020年4月5(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

エゼキエル書 6:1～14
6:1 次のような【主】のことばが私にあった。
6:2 「人の子よ。あなたの顔をイスラエルの山々に向け、それらに向かって預言して、
6:3 言え。イスラエルの山々よ。神である主のことばを聞け。神である主は、山や丘、谷川や谷に向かってこう仰せられる。見よ。わたしは剣をあなたがたにもたらし、あなたがたの高き所を打ちこわす。
6:4 あなたがたの祭壇は荒らされ、あなたがたの香の台は砕かれる。わたしはあなたがたのうちの刺し殺された者どもを、あなたがたの偶像の前に投げ倒す。
6:5 わたしは、イスラエルの民の死体を彼らの偶像の前に置き、あなたがたの骨をあなたがたの祭壇の回りにまき散らす。
6:6 あなたがたがどこに住もうとも、町々は廃墟となり、高き所は荒らされる。あなたがたの祭壇は廃墟となり、罪に定められる。あなたがたの偶像が砕きに砕かれ、あなたがたの香の台は切り倒され、あなたがたのしたわざは消し去られ、
6:7 刺し殺された者があなたがたのうちに横たわるとき、あなたがたは、わたしが【主】であることを知ろう。
6:8 しかし、わたしは、あなたがたのある者を残しておく。わたしがあなたがたを国々に追い散らすとき、剣をのがれた者たちを諸国の民の中におらせる。
6:9 あなたがたのうちののがれた者たちは、とりこになって行く国々で、わたしを思い出そう。それは、わたしから離れる彼らの姦淫の心と、偶像を慕う彼らの姦淫の目をわたしが打ち砕くからだ。彼らが自分たちのあらゆる忌みきらうべきことをしたその悪をみずからいとうようになるとき、
6:10 彼らは、わたしが【主】であること、また、わたしがゆえもなくこのわざわいを彼らに下すと言ったのではないことを知ろう。」
6:11 神である主はこう仰せられる。「あなたは、手をたたき、足を踏み鳴らして、剣とききんと疫病とによって倒れるイスラエルの家の忌みきらうべきすべての悪に対して、『ああ』と叫べ。
6:12 遠くにいる者は疫病で死に、近くにいる者は剣に倒れ、生き残ってとどめられている者はききんで死ぬ。彼らへのわたしの憤りは全うされる。
6:13 彼らのうちの刺し殺された者が、彼らの偶像の間、その祭壇の回りや、すべての高い丘の上、山々のすべての頂、すべての青木の下や、すべての茂った樫の木の下、彼らがすべての偶像になだめのかおりをたいた所に横たわるとき、あなたがたは、わたしが【主】であることを知ろう。
6:14 わたしが彼らの上に手を伸ばし、すべて彼らの住む所、荒野からリブラまで、その地を荒れ果てさせて荒廃した地とするとき、彼らは、わたしが【主】であることを知ろう。」
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

　この暗黒の状態の中で、かすかな神のあわれみの光の約束があります。それは、ユダとイスラエルの山々に対しての、第二番目のメッセージです。

　「だが、おまえたち、イスラエルの山々よ。おまえたちは枝を出し、わたしの民イスラエルのために実を結ぶ。彼らが帰って来るのが近いからだ。わたしはおまえたちのところに行き、おまえたちのところに向かう。おまえたちは耕され、種が蒔かれる。わたしは、おまえたちの上に人をふやし、イスラエルの全家に人をふやす。町々には人が住みつき、廃墟は立て直される。わたしは、おまえたちの上に人と獣をふやす。彼らはふえ、多くの子を生む。わたしはおまえたちのところに、昔のように人を住まわせる。いや、以前よりも栄えさせる。このとき、おまえたちは、わたしが主であることを知ろう。」（エゼキエル書36：8～11）

　このあわれみ深い預言は、バビロン捕囚からの帰還と回復が約束されています。また、この預言は、神の審判による捕囚の苦難には、イスラエルの民に罪を悟らせる目的があることを語っています。

　「あなたがたのうちののがれた者たちは、とりこになって行く国々で、わたしを思い出そう。それは、わたしから離れる彼らの姦淫の心と、偶像を慕う彼らの姦淫の目をわたしが打ち砕くからだ。彼らが自分たちのあらゆる忌みきらうべきことをしたその悪をみずからいとうようになるとき、彼らは、わたしが主であること、また、わたしがゆえもなくこのわざわいを彼らに下すと言ったのではないことを知ろう。」（エゼキエル書6：9～10）

　この主のご目的は、七十年間のバビロン捕囚の間に、実現することになります。イスラエルの民は、この捕囚の苦しみを経験している中で、この神のさばきが自分の罪のためであることを悟るようになるのです。これは主の深いあわれみと聖霊によるのです。

　私たちが自ら、自分の罪を悟るのは、聖霊が働いて下さる時だけです。その時、私たちは心砕かれ、主イエスを自分の救い主として受け入れます。聖霊が働かない時は、罪を指摘するとますます心を頑なにします。それ故、罪を責めるように教えることは、人をキリストの救いから遠ざけることになるでしょう。忍耐強く、聖霊が教え悟らせて下さるように、祈ることが大切です。

　「その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世にその誤りを認めさせます。罪についてというのは、彼らがわたしを信じないからです。」（ヨハネ16：8～9）

　神のさばきと苦難も、神の深い摂理の中で、有益に働くのです。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」（ローマ8：28）

　神は忍耐の限りを尽くして、私たちが主に立ち返るのを待っておられます。神が刑罰の審判を下す時にも、私たちが主に立ち返って、救われることを、待っておられます。この神のあわれみを軽んじてはなりません。
「主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。」（ペテロ第二、3：9）

　ですからエゼキエルに6：5で「わたしは、イスラエルの民の死体を彼らの偶像の前に置き、あなたがたの骨をあなたがたの祭壇の回りにまき散らす。」と宣告された時、主のみこころはどんなに深く痛んでいたか、どんなに深く悲しまれていたか、私たちは知っているしょうか。主は厳しいさばきを下されるだけのお方ではありません。
「…激しい怒りのうちにも、あわれみを忘れないでください。」（ハバクク3：2後半）このハバククの祈りを、生涯どんなときにも、心に持っていましょう。

　信仰を失っていたイスラエルとユダの民は、エルサレムの崩壊とバビロン捕囚という刑罰を受けて後、神を畏れる霊の目を覚ましました。堕落して偶像礼拝にふけっていた自分たちの汚れた姿を弁（わきま）えるようになったのです。

　このために、神はご自身から、乗り出しておられます。
「…わたしが打ち砕くからだ。」（エゼキエル書6：9）

　こうして、頑なな態度を取り続けていたたましいも、神の愛の懲らしめによって、主イエス・キリストの十字架のもとにひれ伏すようになったのです。
「彼らは、わたしが主であること、また、わたしがゆえもなくこのわざわいを彼らに下すと言ったのではないことを知ろう。」（エゼキエル書6：10）

　主イエス様の十字架を信じている私たちは、私の罪を負って、十字架におかかり下さった、主のみこころを、弁（わきま）えているでしょうか。

＜今週の活用聖句＞

ローマ人への手紙11章22節
「見てごらんなさい。神のいつくしみときびしさを。倒れた者の上にあるのは、きびしさです。あなたの上にあるのは、神のいつくしみです。ただし、あなたがそのいつくしみの中にとどまっていればであって、そうでなければ、あなたも切り落とされるのです。」

＜集会案内＞
　　　　　　　　　
◇「志道者会」　毎聖日礼拝後30分くらい

◇4月8日（水）聖別会　午前10時半
「訓練された人々（9）訓練は必ず利益を生む」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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