週報No.2233　希望の預言エゼキエル書（17）「みことばの警告」　エゼキエル書 8:12～18

2020年5月3(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

エゼキエル書 8:12～18
8:12 この方は私に仰せられた。「人の子よ。あなたは、イスラエルの家の長老たちがおのおの、暗い所、その石像の部屋で行っていることを見たか。彼らは、『主は私たちを見ておられない。【主】はこの国を見捨てられた』と言っている。」
8:13 さらに、私に仰せられた。「あなたはなおまた、彼らが行っている大きな忌みきらうべきことを見るだろう。」
8:14 ついでこの方は私を、【主】の宮の北の門の入口へ連れて行った。するとそこには、女たちがタンムズのために泣きながらすわっていた。
8:15 この方は私に仰せられた。「人の子よ。これを見たであろうが、あなたはなおまた、これよりも大きな忌みきらうべきことを見るだろう。」
8:16 そして、この方は私を【主】の宮の内庭に連れて行った。すると、【主】の宮の本堂の入口の玄関と祭壇との間に二十五人ばかりの人がおり、彼らは【主】の宮の本堂に背を向け、顔を東のほうに向けて、東のほうの太陽を拝んでいた。
8:17 この方は私に仰せられた。「人の子よ。あなたはこれを見たか。ユダの家にとって、彼らがここでしているような忌みきらうべきことをするのは、ささいなことだろうか。彼らはこの地を暴虐で満たし、わたしの怒りをいっそう駆り立てている。見よ。彼らはぶどうのつるを自分たちの鼻にさしている。
8:18 だから、わたしも憤って事を行う。わたしは惜しまず、あわれまない。彼らがわたしの耳に大声で叫んでも、わたしは彼らの言うことを聞かない。」
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

「愚か者は心の中で、『神はいない』と言っている。彼らは腐っており、忌まわしい事を行なっている。善を行なう者はいない。主は天から人の子らを見下ろして、神を尋ね求める、悟りのある者がいるかどうかをご覧になった。彼らはみな、離れて行き、だれもかれも腐れ果てている。善を行なう者はいない。一人もいない。」（詩篇14：1～3）

「あなたの行く所どこにおいても、主を認めよ。そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる。」（箴言3：6）

神は、天地宇宙をくまなく捜し、万巻の書を学ばなければ、見つからないお方ではありません。私の日常の生活の中で生ける神が見つかると、聖書は言っています。

主はエゼキエルに、8：12の中で、「その石像の部屋の中で行なっていることを見たか。」と言われています。これは、物の繁栄に頼っている礼拝、物の繁栄を誇っている礼拝の実態を指摘されたのです。

それは、宗教が儀式化し、礼拝が霊とまことを伴わなくなり、儀式的に礼典を行ない、聖書と式文を読み、祈祷文を読んで祈りの儀式とし、ロウソクを灯し、飾り物を飾り、司祭服を着、音楽を奏でて、荘厳な雰囲気をかもし出す、宗教儀式によって礼拝を終えてしまうのです。

神ご自身を愛する心をささげたり、

主の愛に満たされて、隣人を助けたり、

心を主にまかせて、平安に満たされる経験をしたり、

主と心が一つになる、恵みに満たされる経験をしたり、

たましいが主の前にひれ伏して、へりくだったり、喜びに満たされたり、主と交わる、無数の霊的経験を、できなくさせてしまっているのです。

祈りにとっても、賛美にとっても、神にささげる芳しいささげ物ではなくなり、聴衆を魅了し、自己満足するものになってしまっていませんか。

「ですから、私たちはキリストを通して、賛美のいけにえ、すなわち御名をたたえるくちびるの果実を、神に絶えずささげようではありませんか。」（へブル13：15）

儀式が、華麗になったり、荘厳に見せかけたりすればするほど、神は無視されいるのです。

宗教改革の時代の初期に、「義人は信仰によって生きる」というみことばの真理を体験したことは、偉大なことでした。

しかし、その後のクリスチャンたちは信仰義認の教理を、反対者と激論することに明け暮れして、各々の心に灯った信仰の火を、生活で活用することに進まなかったのです。そのため、心の中の神の火を失い、プロテスタントも儀式的、形式的礼拝に陥ってしまったのです。それから今日までそれを引きずっているのです。

教理的議論をすればするほど、生きた信仰を死なせてしまいます。

マタイ22：37と39の、「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」と、「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」が、心の中と生活の中からなくなったら、主イエスのいない儀式主義に陥っています。主イエス様を追い出しているのです。

＜今週の活用聖句＞

コリント人への手紙第一、3：16～17
「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。もし、だれかが神の神殿をこわすなら、神がその人を滅ぼされます。神の神殿は聖なるものだからです。あなたがたがその神殿です。」

＜集会案内＞

◇5月6日（水）聖別会　午前10時半
「訓練された人々（13）訓練は聖潔の代用にならない」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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