週報No.2299 詩篇(2)「一篇は詩篇全体の序」 1:1~6

2021年8月8日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 1:1~6
1:1 幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。
1:2 まことに、その人は【主】のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。
1:3 その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。
1:4 悪者は、それとは違い、まさしく、風が吹き飛ばすもみがらのようだ。
1:5 それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない。
1:6 まことに、【主】は、正しい者の道を知っておられる。しかし、悪者の道は滅びうせる。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

詩篇1篇についての概要

詩篇1篇は、詩篇全体の序となっています。

詩篇1篇は、詩篇全体の信仰を入念に凝集し、具体的に表わした結晶です。

詩篇1篇に題をつけるなら、いろいろな観点からつけられますが、一つの題は、「人生の選択」でしょう。自分が幸いの道を選ぶのか、滅びの道を選ぶのか、を選択することです。この道の選択は、聖書全体のメッセージです。

「悪の道からあなたを救い出し、ねじれごとを言う者からあなたを救い出す。」(箴言2:12)

人は生まれた時、最初、神に逆らう、ねじれごとを言う悪の道に立っていますか、それとも、神の愛する善の道に立っていますか。勿論、人は悪の道に立っています。ですから、神を愛するようになるためには、先ず最初に、罪と滅びの道から救い出されなければなりません。

「だから、あなたは良い人々の道に歩み、正しい人々の道を守るが良い。」(箴言2:20)

救い出された人は、「良い人々の道に歩み」ます。主イエスは、「良い」とは、神様だけのご性質だと言われました。それ故、「良い人々の道に歩む」とは、心に神を抱いて生活することです。「正しい人々の道」とは、自分の心を神に真っ直ぐに向けて生活することを選んでください、というメッセージです。

「悪者どもの道にはいるな。悪人たちの道を歩むな。」(箴言4:14)

これは、詩篇1篇1節と同じです。私たちの回りは、悪者のはかりごとで満ちており、神をあざける者の誘惑が多い。

「義人の道は、あけぼのの光のようだ。いよいよ輝きを増して真昼となる。」(箴言4:18)

義人は、信仰によって生きている人です。その人の生涯は、夜明けの薄明かりのように始まっても、キリストの御顔の輝きを受けて、栄光の輝きに満ちるようになります。

「狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見い出す者は稀(まれ)です。」(マタイ7:13~14)

肉の欲によって、サタンの誘惑に従う者は大勢います。殆どの人が、この道を選んでいます。しかし、主イエス様を信じて、従う道は、自分中心の自我に死ななければならないので、「狭い門」と呼ばれています。殆どの人が、肉の欲を求めて、この狭い門をはいろうとしません。

「人の目にはまっすぐに見える道がある。その道の終わりは死の道である。」(箴言14:12)

「だから、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行なう者はみな、岩の上に自分の家を建てた賢い人に比べることができます。雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家に打ちつけたが、それでも倒れませんでした。岩の上に建てられていたからです。また、わたしのこれらのことばを聞いてそれを行なわない者はみな、砂の上に自分の家を建てた愚かな人に比べることができます。雨が降って洪水が押し寄せ、風が吹いてその家を打ちつけると、倒れてしまいました。しかもそれはひどい倒れ方でした。」(マタイ7:24~27)

「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことはキリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17)とありますが、ただ耳で聞いていればいいということではありません。

主イエスは、聞いて行なう人を「岩の上に家を建てた賢い人」に例えています。聞いても行なわない人を「砂の上に家を建てた愚かな人」に例えています。

主はルカ10章の、良いサマリヤ人のお話の最後に、37節で「あなたも行って同じようにしなさい。」と言われました。

信仰は聞くことから始まりますが、今日ここで聞かれたみことばを、聞いただけで終わらせてしまうなら、「道ばたに落ちた種」のお話のように、実を結ばず枯れてしまいます。

信仰は、心に受け入れたみことばを、各々の生活で活用することによって実を結び、信仰を完結します。

みことばを行ない、活用することによって、神の真理を体験として知るのです。

これが、聖書が言っている「人生の選択」です。

この「人生の選択」が、聖書全体の主流のテーマです。

<今週の活用聖句>

詩篇1篇2節
「まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ(思い巡らす)。」

<集会案内>

◇8月11日(水)聖別会(52)午前10時半
新生と全き聖化(2)「新生から聖化へ」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明