週報No.2298 詩篇(1)「幸福を追求する詩篇」 1:1~6

2021年8月1日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 1:1~6
1:1 幸いなことよ。悪者のはかりごとに歩まず、罪人の道に立たず、あざける者の座に着かなかった、その人。
1:2 まことに、その人は【主】のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ。
1:3 その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、その葉は枯れない。その人は、何をしても栄える。
1:4 悪者は、それとは違い、まさしく、風が吹き飛ばすもみがらのようだ。
1:5 それゆえ、悪者は、さばきの中に立ちおおせず、罪人は、正しい者のつどいに立てない。
1:6 まことに、【主】は、正しい者の道を知っておられる。しかし、悪者の道は滅びうせる。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

1、詩篇は、大きく三つの特長を持っています。

第一は、主なる神(ヤーウェ)のご性質を表わしています。

聖なる神、義なる神、愛の神、恵みに満ちた神、懲らしめ、罰せられる神、私たちの必要に、直ぐに間に合って下さる神、を実際に経験した信仰者の証し、祈り、感謝、賛美です。

その中でも、新約聖書において、親しく表わされている「父なる神」のご性質を、詩篇は親しく表わしています。

「みなしごの父、やもめのさばき人、聖なる住まいにおられる神。」(68:5)

「彼は、わたしを呼ぼう。『あなたはわが父、わが神、わが救いの岩』と。」(89:26)

「父がその子をあわれむように、主は、ご自分を恐れる者をあわれまれる。」(103:13)

ここに、特に、あわれみ深い父なる神、弱い者、貧しい者、病む者に対して、あわれみ深い神を表わしています。

第二の特長は、詩篇は、祈りの書です。

詩篇には、祈りの心が表わされています。詩篇のことばは、単なる文学書ではなく、実際に生きていた信仰者が、神の前でのた打ち回り、訴えたり、叫んだ祈りの記録です。生きている祈りの実例です。ですから、私が詩篇の作者と心を一つにするなら、その詩篇は私の祈りとすることができます。詩篇の一部を覚えて、心を注ぎ出して、主と交わる祈りをささげることが出来るようになります。

それ故、詩篇は古い詩歌の文学ではなく、今の私たちの神への心の叫びを表わしているものです。

幸福とは、神に向かう私たちの心の状態、心の性質です。
心の状態が、渋柿のように渋く、神に逆らっているなら、幸福の実は結びません。甘柿のようであれば、幸いの実を結びます。

昔の聖徒たちは、祈りの中で、よく詩篇の聖句を引用して、祈ったものだと言われますが、それには、日常に、詩篇に親しむ良い心の性質が必要です。心がきよければ、全身、全生活がきよく、心が悪ければ、全身が暗くなります。心は良くも悪くも、毎日の生活の中で実を結んで行きます。

幸福とは、神に真っ直ぐに向かっている心の状態です。
その心の状態をもって、詩篇の祈りを心で経験することなしに、主と親しく交わることはできません。

次に、詩篇は、祈りの礼儀作法、順序を教えてくれます。
祈りが決して、礼拝の儀式の一部でないことを示しています。霊の神、ご人格の神に向かって、私の霊とまことをささげることが、祈りの礼拝です。この聖なるご人格の神に向かって、聖なる御名をお呼びすることなく、いきなり自分の願いを要求することは、無神
論者の偶像礼拝者のすることです。

しかし、神の子どもたちは、聖霊によって「アバ父」と呼ぶことと、主の祈りくらいしか、教えられていません。

しかし、詩篇の祈りは自分にとって神が、わが岩、わが盾、わが贖い主であることを告白し、主の御名をほめたたえ、感謝をささげ、苦しみの心情を告白し、信仰と献身を新たにします。自分の訴えに、自分と共にいて答えて下さる、生けるご人格の神に呼ばわっているのです。神が聞いておられるのは、あなたの祈りだけでなく、あなたのつぶやきも、不用意に出した言葉も、不満の声も、全部録音しておいて、あなたに思い出させることがあるでしよう。

更に、詩篇は、神と交わる祈りの本質、霊的交わりの本質を鮮明にしています。

主に全く任せて眠った時に、朝の目覚めに主の臨在感(3:5)

平安なうちの眠り(4:8)

うめきの訴え(5:3)
主をわが前に置いた生活(16:8)など。

更に、詩篇の祈りは途中から終わりにかけて、祈りの訴えが、主への賛美に変わっていくのを見ることができます。これを、「祈りが突き抜けた」と言う人がいます。

祈りの求めや、願いの訴えが主に受け入れられたと確信する時、主の前でもがきながら訴えている祈りが、主が答えて下さる確信に変わる時の経験です。

私たちは、みことばの約束を握って祈っています。これも祈りの確信ですが、しかし、ある時は、祈りに聖霊による祈りの確証が与えられます。その時、賛美があふれるようになります。主の御霊が内にあふれるようになり、生ける水の川が流れ出るようになります。

詩篇の第三の特長は、新約聖書の中に、多くの引用があることです。これは、詩篇の重要性を示しています。これについては、各詩篇の時にお話します。

<今週の活用聖句>

詩篇1篇2節
「まことに、その人は主のおしえを喜びとし、昼も夜もそのおしえを口ずさむ(思い巡らす)。」

<集会案内>

◇8月4日(水)聖別会(51)午前10時半
新生と全き聖化(1)「新生に至るまで」

地の塩港南キリスト教会
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牧師 真部 明