週報No.2305 詩篇(8) 3篇「平安な生活の大切さ」 3:1~8

2021年9月19日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 3:1~8
< 3 > ダビデがその子アブシャロムからのがれたときの賛歌
3:1 【主】よ。なんと私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。
3:2 多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。 セラ
3:3 しかし、【主】よ。あなたは私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方です。
3:4 私は声をあげて、【主】に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。 セラ
3:5 私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。【主】がささえてくださるから。
3:6 私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。
3:7 【主】よ。立ち上がってください。私の神。私をお救いください。あなたは私のすべての敵の頬を打ち、悪者の歯を打ち砕いてくださいます。
3:8 救いは【主】にあります。あなたの祝福があなたの民の上にありますように。 セラ
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

1~2節、「主よ。何と私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。多くの者が私のたましいのことを言っています。『彼に神の救いはない。』と。」

その日の憂うべき状況を、神に訴えています。

敵の数が、想像以上に増えてきたこと。
ダビデには「神の救いはない。」と多くの者が言っているのを、主が聞かれていること。

これらのことに、主がみこころを留めて下さったという確信を持って、アブシヤロムの反乱の状況を、主に委ねています。

3~4節、

3節、「しかし主よ。あなたは私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方です。」

創世記15:1「これらの出来事の後、主のことばが幻のうちにアブラムに臨み、こう仰せられた。『アブラムよ。恐れるな。わたしはあなたの盾である。あなたの受ける報いは非常に大きい。』」

ここでダビデは、アブラムに対する神の約束と同じ信仰に立っています。

4節、「私は声をあげて主に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。」

ダビデは今、「聖なる山」(主の臨在を象徴しているシオンの山)から、追い出されつつあった。それでもなお、ダビデは、主の臨在に信頼を置いています。

「しかし、わたしは、わたしの王を立てた。わたしの聖なる山、シオンに。」(詩篇2:6)

逃亡中であるにも関わらず、ダビデが5節で眠れたのも、このように、主に信頼していたからです。

5~6節、ダビデは、力に満ちた信仰の朝を迎えています。

5節、「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主が支えてくださるから。」

信仰を持って、朝目覚めることは、神の恵みと保護に対する明確な確信となります。この確信は、ダビデの逃亡状態のような中で、不安と恐怖を取り除くだけでなく、それらの険悪な状態に変化を起こし、実際の問題に勝利を得させたのです。

7~8節、神への叫びです。

7節、「主よ。立ち上がってください。私の神。私をお救いください。あなたは私のすべての敵の頬を打ち、悪者の歯を打ち砕いてくださいます。」

ダビデは、個人的な感情を歌った後に、主に向かって、祈りをささげています。

この状況は、第ニサムエル記15:30~31に記されています。
「ダビデはオリーブ山の坂を登った。彼は泣きながら登り、その頭をおおい、はだしで登った。彼といっしょにいた民もみな、頭をおおい、泣きながら登った。ダビデは、『アヒトフェルがアブシヤロムの謀反に加担している。』という知らせを受けたが、そのとき、ダビデは言った。『主よ。どうかアヒトフェルの助言を愚かなものにしてください。』」

このダビデの祈りは、なお、アブシャロムの謀反の危機が終わらないので、祈ったのであるけれども、その願いは、すでに主に聞き届けられたかのように、語っています。

「だからあなたがたに言うのです。祈って求めるものは何でも、すでに受けたと信じなさい。そうすれば、そのとおりになります。」(マルコ11:24)

8節前半、「救いは主にあります。」

これは、救いは、神の主権によることを示しています。

8節後半の「あなたの祝福があなたの民の上にありますように。」はダビデの、民のための執り成しの祈りの祝祷です。

1~2節で、民はダビデに敵対し、「彼に神の救いはない。」と、ダビデを嘲笑っていたのに対して、ダビデはそういう民に失望していたけれども、ここではダビデは、そのような民のために、執り成すまでに、信仰が強められていたのです。

ここでは、たとい自分から発生した苦難であっても、主に信頼することを諦めなかったダビデの信仰を教えられるのです。

<今週の活用聖句>

詩篇3篇5節
「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。
主がささえてくださるから。」

<集会案内>

◇9月22日(水)聖別会(58)午前10時半
聖化の意味と範囲(5)「神への積極的な傾倒」

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牧師 真部 明