週報No.2306　詩篇（9）　３篇「詩篇３篇から学ぶべきこと」　3:1～8

2021年9月26日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

詩篇 3:1～8
< 3 > ダビデがその子アブシャロムからのがれたときの賛歌
3:1 【主】よ。なんと私の敵がふえてきたことでしょう。私に立ち向かう者が多くいます。
3:2 多くの者が私のたましいのことを言っています。「彼に神の救いはない」と。　セラ
3:3 しかし、【主】よ。あなたは私の回りを囲む盾、私の栄光、そして私のかしらを高く上げてくださる方です。
3:4 私は声をあげて、【主】に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。　セラ
3:5 私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。【主】がささえてくださるから。
3:6 私を取り囲んでいる幾万の民をも私は恐れない。
3:7 【主】よ。立ち上がってください。私の神。私をお救いください。あなたは私のすべての敵の頬を打ち、悪者の歯を打ち砕いてくださいます。
3:8 救いは【主】にあります。あなたの祝福があなたの民の上にありますように。　セラ
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

3節の最後、「私のかしらを高く上げてくださる方」

ダビデの誉れを、回復して下さる方であること。

ダビデがそれまで受けていた王位も、権力も、富も、繁栄も、全て主から授かったものでした。それが、ダビデの罪とアブシャロムの反逆によって、全部失ってしまいました。彼はある日、突然、一介の逃亡者になってしまったのです。神が、彼の誉れを取り去られたからです。

ヨブは、こう言いました。「主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」（ヨブ記1：21後半）

私たちは、富、財産、健康、仕事の成功などを誇りに思いませんか。生きがいに感じていませんか。これらが全部、ある日、突然、取り去られたら、ショックを受けないでしょうか。ヨプのように、「主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」と言えるでしょうか。

あなたは、自分が受けている才能も、賜物の一切を、神にお返しするものとして、使わせていただいているでしょうか。だれでも、自分の働きの一切を、神にお返しする時が来ます。その時のショックから守られる必要があります。神は、その時、あなたを守られる盾です。その時、あなたの心は枯れかかった花のようにしぼみ、衰え、うつむくでしょう。主の支えが必要なのです。

しかし、私たちは神の守りに身を任せているだけでなく、パウロのように、敵の攻撃に対して、信仰の大盾を活用すべきです。神の守りに身を避けているだけでは十分ではありません。これはダビデ自身の現実の、実際の体験です。

私やあなたが、本当に主に従って行くなら、必ず、一度は同じような経験をさせられるでしょう。

パウロの経験は、Ⅱコリント4：8～9にあります。

Ⅱコリ 4:8 私たちは、四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。途方にくれていますが、行きづまることはありません。
4:9 迫害されていますが、見捨てられることはありません。倒されますが、滅びません。

ダビデも、目の前の敵を見て途方にくれていますが、その中で、神の臨在と守りと、完全な勝利を経験したのです。…神はダビデを再び、イスラエルの王の座に回復させたのです。神は、ご自分が一度油注がれた器をそうたやすく見捨てられません。しかし、初代のサウル王のように、神のご命令に従わない場合には見捨てられます。

4節「私は声をあげて、主に呼ばわる。すると、聖なる山から私に答えてくださる。セラ」

苦難の日に呼び求めると、答えて下さる神がいます。それは、私たちが信じている神です。（詩篇50：15、86：7）

詩 50:15 苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう。」

詩 86:7 私は苦難の日にあなたを呼び求めます。あなたが答えてくださるからです。

5節「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。主がささえてくださるから。」

ダビデは、ただ眠ったのではありません。アブシャロムの追跡軍から逃れながら、危険な野宿をしたのです。それでも、主に全く信頼していたので、深く熟睡できたのです。その間、神がダビデを支えていて下さったので、ダビデは安全に守られていたのです。

8節前半「救いは主にあります。」

一時、アブシャロムが優勢に見え、ダビデは危うくなっていましたが、救いは神にあります。状況がどうであれ、主を信じ、主のみこころを行ない続けましょう。救いは、主にあるのですから。

Ⅰペテロ2：6、
なぜなら、聖書にこうあるからです。「見よ。わたしはシオンに、選ばれた石、尊い礎石を置く。彼に信頼する者は、決して失望させられることがない。」

この主なる神、イエス・キリストに信頼して従う時、神の平安と保護が与えられます。それ故、ダビデは5節で反逆者アブシャロムの軍隊に追い詰められながらも、ぐっすりと眠ることができたのです。ダビデを不安と恐怖に陥れる材料は山ほどあったのに、彼が熟睡できた秘訣は、二つです。

一つは、3節の、支えて下さる神への全き信頼です。

もう一つは、祈りに答えて下さる神への全き信頼です。

ダビデは、眠っただけでなく、さわやかな目覚めをしています。
これができた理由として、主の支えを挙げています。
彼は、どんなに主に感謝したことでしょうか

それ故、彼は、朝、目覚めるごとに、主が自分にその日、その日与えて下さった使命を深く覚えたに違いありません。

私たちも、毎朝、目覚めたら、それは神が、あなたにその日の使命を与えておられる証拠です。これをむなしくしないように、一日一日を過ごしたいものです。

この詩篇の最後のテーマは、ダビデの祈りです。

8節のダビデの祈りは、自分のためだけでなく、彼に反逆していた民全体に及んでいます。しかも、ダビデはイスラエルの王であったけれども、「私の民」と言わず、「あなたの民」即ち「神様の民」と言いました。モーセも、出エジプト記33：16で「あなたの民」と言っています。

出 33:16 私とあなたの民とが、あなたのお心にかなっていることは、いったい何によって知られるのでしょう。それは、あなたが私たちといっしょにおいでになって、私とあなたの民が、地上のすべての民と区別されることによるのではないでしょうか。」

この変化は、神と交わっている人の、祈りの行き着くところです。

最初は困難な中で、不安、恐怖、疑惑があったけれども、最後には平安と希望と恵みが満ちています。これが信仰の活用の結果です。

＜今週の活用聖句＞

詩篇3篇5節
「私は身を横たえて、眠る。私はまた目をさます。
主がささえてくださるから。」

＜集会案内＞

◇9月29日（水）聖別会（59）午前10時半
聖化の意味と範囲（6）「聖化は避けて通れない」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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牧師　真部　明