週報No.2304　詩篇（7）　2篇「四つのお名前」　2:6～12

2021年9月12日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

詩篇 2:6～12
2:6 「しかし、わたしは、わたしの王を立てた。わたしの聖なる山、シオンに。」
2:7 「わたしは【主】の定めについて語ろう。主はわたしに言われた。『あなたは、わたしの子。きょう、わたしがあなたを生んだ。
2:8 わたしに求めよ。わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え、地をその果て果てまで、あなたの所有として与える。
2:9 あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き、焼き物の器のように粉々にする。』」
2:10 それゆえ、今、王たちよ、悟れ。地のさばきづかさたちよ、慎め。
2:11 畏れつつ【主】に仕えよ。おののきつつ喜べ。
2:12 御子に口づけせよ。主が怒り、おまえたちが道で滅びないために。怒りは、いまにも燃えようとしている。幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

4、詩篇2篇に見られる、主イエスの四つの名称

1、2節「主に油をそそがれた者」

聖霊を満たして、神の権威を与えて、神が立てられた救い主、メシヤのことです。旧約では、大祭司と王と預言者に聖なるそそぎの油が注がれました。

イエス・キリストは、聖なる神と罪人を執り成す、真の、永遠の大祭司です。神の真理を啓示するために、無限に聖霊を与えられた、神のことばを語る預言者であり、天地宇宙と私たちの内を神の愛と平安でご支配される、唯一の、真の、永遠の王です。

これが、神に油を注がれる意味です。

人間の祭司や王や預言者は、その偉大な使命の一部を与かったに過ぎません。

2、6節「わたし（神）の王」

神から栄光と権威をゆだねられた、受けた王、三位一体の第二位の神であられること。

3、7節「わたし（神）の子」

神のご性質を有する、受肉された、人となられたイエス。

4、8節「あなた」

「国々をあなたへのゆずりとして与え、」もろもろの国の王となるお方、

ゼカリヤ書は、「全地の主」と呼んでいます。

「彼は言った。『これらは、』全地の主のそばに立つ、ふたりの油そそがれた者だ。』」（ゼカリヤ書4：14）

「御使いは答えて言った。『これらは、全地の主の前に立って後、天の四方に出て行くものだ。』」（ゼカリヤ書6：5）

「主は地のすべての王となられる。その日には、主はただひとり、御名もただ一つとなる。」（ゼカリヤ書14：9）

5、10～12節にある四つの奨励

1、10節「悟れ」

霊的意味において、神の真理を悟る、賢い者となれ、という意味です。神の真理を悟るためには、神のみことばを信じて受け入れて、従順に従うほかに道がありません。

2、10節「慎め」

文語訳では、「教えを受けよ」となっています。主イエスとくびきをともに負って、主イエスから学ぶことです。この学びは、知識の学びではなく、主イエス様のご人格を経験することです。ここでは、　キリストの優しさと平安を経験することです。

3、11節「畏れつつ主に仕えよ。おののきつつ喜べ。」

これは「自分を低くし、へりくだれ」という意味です。

「しかし、神は、さらに豊かな恵みを与えてくださいます。ですから、こう言われています。『神は高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。』」（ヤコブ4：6）

4、12節前半「御子に口づけせよ。」

これは、神に忠誠を誓うことです。
それなのに、この聖なる口づけを、偽って、イスカリオテのユダは、主を裏切る行為に使ってしまったのです。
「イエスがまだ話をしておられるとき、群集がやって来た。十二弟子のひとりで、ユダという者が、先頭に立っていた。ユダはイエスに口づけしようとして、みもとに近づいた。だが、イエスは彼に、『ユダ。口づけで、人の子を裏切ろうとするのか。』と言われた。」（ルカ22：47～48）

信仰の行為は、見せ掛けだけの、口先だけの偽善であってはいけません。

「子どもたちよ。私たちは、ことばや口先だけで愛することをせず、行ないと真実をもって愛そうではありませんか。」（ヨハネ第一3：18）

クリスチャンは、正しい教えを学んでいる割に、隣人を愛することをしていません。

これらの四つのことを勧めて来たが、地上の王たちの高慢な危険な状態は、まだ解決していません。しかしこれは、人間が主なる神に対して取る態度を変えることによって、「幸いなこと」に変えることができるのです。

10～12節の四つの勧めは、私たち人間が、主なる神に対して取るべき態度です。この詩篇は、こうなればいいという、現実的結果を述べていません。

この人間の神に対して取るべき姿は、私たちの救い主イエス・キリストの再臨と永遠の御国の完成の時まで続く、全歴史の要約として、締め括っています。…

＜今週の活用聖句＞

詩篇2篇11、12節
「畏れつつ主に仕えよ。おののきつつ喜べ。・・・幸いなことよ。すべて主に身を避ける人は。」

＜集会案内＞

◇9月15日（水）聖別会（57）午前10時半
聖化の意味と範囲（4）「罪からの潔め」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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牧師　真部　明