週報No.2307 詩篇(10) 4篇「神を求める祈り」 4:1~3

2021年10月3日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 4:1~3
< 4 > 指揮者のために。弦楽器に合わせて。ダビデの賛歌
4:1 私が呼ぶとき、答えてください。私の義なる神。あなたは、私の苦しみのときにゆとりを与えてくださいました。私をあわれみ、私の祈りを聞いてください。
4:2 人の子たちよ。いつまでわたしの栄光をはずかしめ、むなしいものを愛し、まやかしものを慕い求めるのか。 セラ
4:3 知れ。【主】は、ご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。私が呼ぶとき、【主】は聞いてくださる。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

1節、神を呼び求める祈り

「私の苦しみのときに、ゆとりを与えてくださいました。」ここでは「押し迫っていた危機から救い出してくださった。」という経験の上に立って、祈っています。

「苦しみのとき」とは、詩篇3篇での、ダビデに対する個人的な反逆者アブシャロムたちの攻撃でした。このように、敵に取り囲まれた戦闘状態の危機もあれば、詩篇4篇では、霊的な、神に逆らう、社会的、国家的危機も示しています。社会全体が、神を軽んじて、堕落している、重大な危機でもあります。これは放置しておくと、ダビデ自身のたましいを絶望させてしまいます。

この「ゆとり、くつろぎ」の経験は、苦難が過ぎ去って、敵がいなくなり、自由にされた後の感謝ではありません。

まだ、敵は自分を取り囲んでおり、苦難は続いている中で、その苦難の故に、より深く、より強く、主に信頼して、主と交わり、主からの自由を経験したことを言っています。

「苦しみに会う前には、私はあやまちを犯しました。しかし今は、あなたのことばを守ります。」(詩篇119:67)

「苦しみに会ったことは、私にとってしあわせでした。私はそれであなたのおきてを学びました。」(詩篇71)

苦難に会った時、信仰から離れてしまう人もいます。それは愚かなことです。ダビデは苦難の中で、主により深く拠り頼むことによって、彼の心はより深く、主に根ざして、より広く拡大される経験をしたと言っています。

現実の苦しみは、私たちの信仰を実際問題に働かせます。知識の納得だけで終わらせません。ヤコブは、「行ないのない信仰は、死んでいる。」と言いましたが、現実の苦難は、私たちの信仰を、実際の役に立つ信仰と、何の役にも立たない机上の空論にはっきり分けてしまいます。

もし、あなたが本当に価値ある、生きて働く信仰を持ちたいのであれば、苦難の経験を避けては通れません。

もし、あなたが苦難の中で、それを乗り越える経験をしていなければ、どんなに聖書の知識を持っていても、カウンセリングの知識を持っていても、役に立ちません。あなた自身が、神のみことばを使って、苦難に打ち勝つ経験をしていないからです。

パウロは、患難、苦しみ、迫害、飢え、裸、危険、剣、などの苦難を乗り越えた上で、「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8:37)と言ったのです。

「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」(ヨハネ16:33)

主は、必ず、苦難の中にいる、あなたを助けてくださいます。
1節最後の、「私をあわれみ」は、へブル語の直訳では、「私に好意を示してください。」です。私の祈りが聞かれることは、神が私を愛し、喜んでくださっている時です。

 2~5節、神を証して、信頼するようにという勧め

2~3節、人々に対する叱責

2節の最初の「人の子たちよ。」は、イスラエルの民の指導者たちを指しています。具体的には、Ⅱサムエル記17章の、ダビデを捕えるための危険な提案を指していると思われます。このような神に逆らう反抗の企ては、自ら敗北を招くだけです(詩篇2:1~2)

2節は、罪人の姿です。

「人の子たちよ。いつまでわたしの栄光をはずかしめ、」これは、神の栄光を軽蔑し、侮っていることです。

人は、神の御子イエス・キリストが人となって、ご自身が救い主であることを宣言されると、すぐに主イエスを侮辱しました。

1、ユダヤの祭司や長老たちは、偽りの裁判にかけ、主イエスが「ご自分が神である」と宣言した事が、主なる神を冒涜したという理由で、十字架刑に定めて、十字架を負わせました。これは主を辱めることですが、主はご自分の前に置かれた喜びの故に、辱めをも、ものともせず、十字架を忍び通されたのです。

「キリストは人としての性質をもって現われ、自分を卑しくし、死にまで従い、実に十字架の死にまでも従われたのです。それゆえ、神は、キリストを高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。」(ピリピ2:8~9)

私たちが主のために辱めを受けるなら、それは主の栄光を受けたのです。

「そこで、使徒たちは、御名のためにはずかしめられるに値する者とされたことを喜びながら、議会から出て行った。」(使徒5:41)

<今週の活用聖句>

詩篇4篇3節
「知れ。主は、ご自分の聖徒を特別に扱われるのだ。私が呼ぶとき、主は聞いてくださる。」

<集会案内>

◇10月6日(水)聖別会(60)午前10時半
聖化の意味と範囲(7)「光の中を歩む」

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牧師 真部 明