週報No.2331 詩篇(32) 13篇「苦難の日の歌」 13:3~6

2022年3月20日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 13:3~6
13:3 私に目を注ぎ、私に答えてください。私の神、【主】よ。私の目を輝かせてください。私が死の眠りにつかないように。
13:4 また私の敵が、「おれは彼に勝った」と言わないように。私がよろめいた、と言って私の仇が喜ばないように。
13:5 私はあなたの恵みに拠り頼みました。私の心はあなたの救いを喜びます。
13:6 私は【主】に歌を歌います。主が私を豊かにあしらわれたゆえ。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

3節前半「私に目を注ぎ、私に答えてください。」

この神への直接の訴えは、「神は、直接、訴えられ、求められないと答えないのではないか。」という恐れを抱いていたことを表わしています。

作者ダビデは、何故、神に叫ばざるを得なかったのでしょうか。
その理由は、四つあります。

1、神から見放されているように思われて、苦しかったからです。
2、その苦しみのために、死が容赦なく襲って来るのを恐れたからです。
3、遂に、敵がダビデを打ち負かさないためです。敵が追って来ている緊迫感のために、神に叫ばざるを得なかったのです。
4、ダビデ自身が、国民(社会)から締め出されて、敵を喜ばせることがないためです。

5~6節、信頼と賛美の宣言 ここには、四つの確信があります。

1、神の恵みに対する信頼、
2、心からの救いの喜び、
3、主ご自身を賛美すること、
4、主の恵み深いお取り扱いの確信

1~4節の重苦しい訴えは、ダビデの心の基本的な態度や傾向を表わすものではありません。ですから、ダビデは苦難に直面した時、神への信仰の満ちた状態に戻ったのです。何事も、普段の信仰の活用の状態が、大事です。…

苦難の日に、主を呼び求めることは大事なことですが、それはダビデが普段の日に、主をわが前に置いた生活をしていたから、できたことです。苦難が来たから、さあ、主を呼び求めましょうと思っても、できません。普段の活用が大事なのです。

「私はあなたの恵みに拠り頼みました。私の心はあなたの救いを喜びます。私は主に歌を歌います。主が私を豊かにあしらわれたゆえ。」(詩篇13:5~6)

ダビデは、5~6節で、主の四つのご性質を取り上げて賛美しています。

①人に対するいつくしみ
「私はあなたの恵みに拠り頼みました。」(詩篇13:5節前半)

②神の救い
「私の心はあなたの救いを喜びます。」(5節後半)

③物質的繁栄よりも、真に人の心を喜ばせる神の救いを与えられます。
「私は主に歌を歌います。」(6節前半)

④不安だった人に、豊かな恵みを注がれます。
「主が私を豊かにあしらわれたゆえ。」(6節後半)

ダビデは来る日も来る日も、敵対者にしいたげられ、苦しめられ、心にもはや耐えられない痛みと嘆きを負い続けていました。圧迫者は遠ざかる気配はなく、ダビデを嘲笑う勝ち誇ったことばと、罵りが続きました。ダビデは身に危険も感じていました。

そんな状態の中でも彼は、主を信じて従うことを止めませんでした。回りの状態が悪化しても、彼は主に平安と拠り所を見い出し、歌ったのです。

私たちが賛美するのは、賛美歌だけではありません。自分の心に沸き上がって来る思いを、素直に、そのまま歌いましょう。賛美は、賛美歌集にあるものしか歌ってはいけないのではありません。自分の心の歌をささげましょう。ダビデは仲間だった者たちに捨てられても、地位も財産を失っても、主と主の救いを喜び歌ったのです。

「そのとき、いちじくの木は花を咲かせず、ぶどうの木は実を実らせず、オリーブの木も実りがなく、畑は食物を出さない。羊は囲いから絶え、牛は牛舎にいなくなる。しかし、私は主にあって喜び勇み、私の救いの神にあって喜ぼう。私の主、神は、私の力。私の足を雌鹿のようにし、私に高い所を歩ませる。」(ハバクク3:17~19)

ダビデは、この神の性質を信仰の手で握りました。

このように祈りによって、たましいがきよめられ、確信となり、希望に満ち溢れる経験は、聖書の中に見られる特徴の一つです。

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どんなに苦しい思いが自分の心を苦しめていても、回りの状況、環境が最悪の状態であっても、神のあわれみは変わっていません。このことを疑ってはなりません。

このあわれみ深い神が、「苦難の日には、我を呼べ」(詩篇50:15)と言って下さっているのです。ですから、この神のあわれみの中に、
安らぎましょう。
「私は苦難の日にあなたを呼び求めます。あなたが答えてくださ
るからです。」(詩篇86:7)

<今週の活用聖句>

詩篇50篇15節
「苦難の日にはわたしを呼び求めよ。わたしはあなたを助け出そう。あなたはわたしをあがめよう。」

<集会案内>

◇3月23日(水)聖別会(84)午前10時半
「心の性質の聖化(1)罪の性質の実体」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明