週報No.2350 詩篇(50)19篇「ダビデの信仰のルーツ」 19:12~14

2022年7月31日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 19:12~14
19:12 だれが自分の数々のあやまちを悟ることができましょう。どうか、隠れている私の罪をお赦しください。
19:13 あなたのしもべを、傲慢の罪から守ってください。それらが私を支配しませんように。そうすれば、私は全き者となり、大きな罪を、免れて、きよくなるでしょう。
19:14 私の口のことばと、私の心の思いとが御前に、受け入れられますように。わが岩、わが贖い主、【主】よ。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

13節「倣慢の罪」

ダビデは倣慢の罪を、神に対する「大きな罪」と認識しています。ここで取り上げられている神のみこころは、抽象的概念のように見えていますが、ダビデは、自分の数々のあやまちや、隠れている自分の罪を静かに深く思い巡らして、神の前に持ち出すことによって、倣慢から守られ、口のことばと心の思いとが、御前に受け入れられるように求め、自分の性格や行動における、隠れた罪(罪の性質)を、全くきよめてくださいという祈りを、ささげています。

ダビデは神のみこころにかなった人でしたが、このように祈る必要があったのです。

この祈りは、「神が私を引き止めてくださらなければ、罪の誘惑に真っ逆さまに落ちてしまいます。」という意味です。

私たちの内に住む邪悪な罪の性質は、ともすれば、荒馬のように暴走してしまいます。もし、神が摂理と恵みによって、私の邪悪な性質を制止してくださらなければ、どんなに倣慢になっていたことでしょう。最も聖なる人であっても、聖霊によってとどめられ、高慢から守られる必要があります。

パウロは、クリスチャンたちに、忌まわしい罪を取り上げて、「不品行、汚れ、情欲、悪事、貧欲を殺してしまいなさい。」と警告しています。聖徒たちに、このような罪に陥ることを警告する必要があるのでしょうか。実に必要なのです。純真な心も、神の恵みによって保たれなければ、汚されるのです。

私たちは、神の恵みを誇ってはなりません。燃えるような情熱を持ち、堅固な信仰を持ち、輝く希望を持っていても、私を守ってくださるお方から目を離すと、ペテロが経験したように水に沈んで溺れてしまうのです。三回も「主を知らない」と言ってしまうのです。

私たちは、「決して罪は犯しません」と言ってはなりません。自分の決意は崩れやすいからです。「誘惑に会わせないでください」と祈りましょう。

地上の最も優れた聖徒も、聖霊に満たされ、悪者が放つ火矢を消す信仰の大盾を使うのでなければ、サタンの火矢を受けて、神の恵みを失ってしまうのです。

 ダビデの信仰経験のルーツ
1、自然界の啓示を受ける

ダビデは、今現在、私たちが見ている太陽や月や星の語り告げている神の栄光の啓示を受けていたのです。

主イエス様は、野の花や空の鳥から、父の教えをうけるように、教えてくださっています。

「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか。……」(マタイ6:26~30)

また聖書は、鳴くカラスの子から学ぶように教えています。

「獣に、また、鳴く烏の子に食物を与える方。」(詩篇147:9)

2、律法による啓示を受ける

創造主であり、唯一の神であることと、心を尽くして神を愛することと、隣人を愛すること。特に、ダビデが厳格に守ったことは、イスラエルの王として、神に油注がれたサウル王を殺害しなかったことです。殺害のチャンスはありましたが、神に油注がれた者に歯向かう者は、直接、神に敵することになるからです。

今日、この敬虔さが薄れてきているように思われます。

3、主を個人的に心に経験する

ダビデの時代までの礼拝と宗教行事は、レビ記に記されているいけにえをささげることでした。この時代のいけにえは儀式の模型だったので、ささげる者の罪の責めを取り除くことができなかったと言っています。

「またすべての祭司は毎日立って礼拝の務めをなし、同じいけにえを繰り返しささげますが、それらは決して罪を除き去ることができません。しかし、キリストは罪のために一つの永遠のいけにえをささげて後、神の右の座に着き、それからは、その敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。キリストは聖なるものとされる人々を、一つのささげ物によって、永遠に全うされたのです。」(へブル10:11~14)

しかしダビデの信仰経験も礼拝も、個人の罪の苦しみの告白、祈り、賛美、感謝が加わるようになり、聖霊経験もみられるようになっています。

4、罪を犯さないように、主の赦しときよめを求める

ダビデは、旧約の信仰者ですが、旧約のきよめの聖徒です。「神よ。私にきよい心を造り、……」(詩篇51:10~12、17節)…

<今週の活用聖句>

詩篇19篇13節
「あなたのしもべを、倣慢の罪から守ってください。それらが私を支配しませんように。そうすれば、私は全き者となり、大きな罪を、免れて、きよくなるでしょう。」

<集会案内>

◇8月3日(水)聖別会(103)午前10時半
聖化の法則と過程(6)「キリスト者の聖潔(2)」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明