週報No.2351 詩篇(51)20篇「執り成しの祈り」 20:1~5

2022年8月7日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 20:1~5
< 20 > 指揮者のために。ダビデの賛歌
20:1 苦難の日に【主】があなたにお答えになりますように。ヤコブの神の名が、あなたを高く上げますように。
20:2 主が聖所から、あなたに助けを送り、シオンから、あなたをささえられますように。
20:3 あなたの穀物のささげ物をすべて心に留め、あなたの全焼のいけにえを受け入れてくださいますように。 セラ
20:4 主があなたの願いどおりにしてくださいますように。あなたのすべてのはかりごとを遂げさせてくださいますように。
20:5 私たちは、あなたの勝利を喜び歌いましょう。私たちの神の御名により旗を高く掲げましょう。【主】があなたの願いのすべてを遂げさせてくださいますように。
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

ここでは、ヤーウェに対する求めの祈りが、次々とささげられています。「ヤーウェに対する求め」を上げてみましょう。

1、1節前半「苦難の日に主があなたにお答えになりますように。」

祈りっばなしではなくて、確かな神のお答えを、執拗に求めています。答えられない祈りは、祈りっばなしの祈りです。

「いつでも祈るべきであり、失望してはならないことを教えるために、イエスは彼らにたとえを話された。」(ルカ18:1)

「まして神は、夜昼呼び求めている選民のために、さばきをつけないで、いつまでもそのことを放っておかれることがあるでしょうか。」(ルカ18:7)

2、1節後半「ヤコブの神の御名が、あなたを高く上げますように。」

神の御名は、最高に高い御名です。

「それゆえ、神は、キリストを高く上げて、すべての名にまさる名をお与えになりました。」(ピリピ2:9)

その至高き神の御名によって与えられる誉れは、人に与えられる最高の名誉です。

3、2節前半「主が聖所から、あなたに助けを送り、」

聖所は、小羊の血を持って、神を礼拝し、神のみこころを告げられ、神と交わり、恵みに満たされるところです。

今日、新約においても、礼拝には神の小羊であるイエス・キリストの血潮を携えていなければ、神の恵みを受けられません。心に批判や、議論や、反発を抱いて、説教を聞いておられる方が、恵みを得られないのは、心にキリストの十字架の血を携えていないからでしょう。

「十字架のことばは、滅びに至る人々には愚かであっても、救いを受ける私たちには、神の力です。」(Ⅰコリント1:18)

礼拝には、牧師も全ての聖徒も主イエスの十字架の血を心に持って、臨んで下さい。そうすれば、全ての人が恵みを受けられます。

しかし現実は、そうではありません。心配や思い煩い、自分の思い、悩みを抱いておられる方も少なくありません。牧師だって、メッセージがちゃんとできるか心配です。そうすると、キリストの血潮を失ってしまいます。

キリストの血によって、恵みが得られるのです。

「こういうわけですから、兄弟たち。私たちは、イエスの血によって、大胆にまことの聖所に入ることができるのです。」(ヘブル10:19)

「そのようなわけで、私たちは、心に血の注ぎを受けて邪悪な良心をきよめられ、からだをきよい水で洗われたのですから、全き信仰をもって、真心から神に近づこうではありませんか。」(ヘブル10:22)

4、2節後半「シオンから、あなたを支えられますように。」

シオンは、神の臨在されるエルサレムの山です。
それ故、シオンは神の力強さを表わしています。その神の御力によって、苦難の中にある王が、強められ、支えられますように、という執り成しの祈りです。主を私の支えとすることほど、安全で、確実で、力強いものはありません。

「彼らは私のわざわいの日に私に立ち向かった。だが、主は私のささえであった。」(詩篇18:18)

5、3節前半「あなたの穀物のささげ物をすべて心に留め、」

「穀物のささげ物」は、私たちの手の働きのささげ物です。
それが神に受け入れられるためには、へりくだって、自分の罪の贖いのためのいけにえとともにささげなければなりません。しかしカインは、自分の働きを自慢して、誇って、自分の罪のためのいけにえをささげず、自分の手の働きの産物だけをささげたために、神はカインとカインのささげ物には、目を留められなかったのです(創世記4:3~7)。

私たちの手の働きが主に喜ばれ、受け入れられるためには、いつも十字架の血潮を先に心に持って働くことが大事なのです。

6、3節後半「あなたの全焼のいけにえを、受け入れてくださいますように。」

「全焼のいけにえ」は、心も生活も、全生涯も、神にささげる、全き献身を意味しています。心の動機も、時間も、才能も、主のために聖別してしまうことです。これはローマ12:1の「聖い、生きた供え物」です。私の罪のための、死をもってささげるいけにえは、イエス・キリストの十字架によって、永遠に完了しています。私たちがささげることのできる供え物は、主に仕える思いを持って、隣人を愛することです。「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」(ローマ12:1)

<今週の活用聖句>

ローマ人への手紙12章1節
「そういうわけですから、兄弟たち。神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」

<集会案内>

◇8月10日(水)聖別会(104)午前10時半
地上で経験できるキリストのみわざ(1)「罪からの潔め」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421

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牧師 真部 明