週報No.2364 詩篇(64) 24篇1~10節「栄光の王の入城(3)」

2022年11月6日(日) 午前10時半

礼拝メッセージ  眞部 明 牧師

詩篇 24篇1~10節
< 24 > ダビデの賛歌
24:1 地とそれに満ちているもの、世界とその中に住むものは【主】のものである。
24:2 まことに主は、海に地の基を据え、また、もろもろの川の上に、それを築き上げられた。
24:3 だれが、【主】の山に登りえようか。だれが、その聖なる所に立ちえようか。
24:4 手がきよく、心がきよらかな者、そのたましいをむなしいことに向けず、欺き誓わなかった人。
24:5 その人は【主】から祝福を受け、その救いの神から義を受ける。
24:6 これこそ、神を求める者の一族、あなたの御顔を慕い求める人々、ヤコブである。 セラ
24:7 門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。上がれ。栄光の王が入って来られる。
24:8 栄光の王とは、だれか。強く、力ある【主】。戦いに力ある【主】。
24:9 門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ。上がれ。栄光の王が入って来られる。
24:10 その栄光の王とはだれか。万軍の【主】。これぞ、栄光の王。 セラ
【新改訳改訂第3版】

<礼拝メッセージ>(一部分)

7~8節、一回目の問答

「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。永遠の戸よ、上がれ。栄光の王がはいって来られる。栄光の王とは、だれか。強く、力ある主。戦いに力ある主。」

行列は、エルサレムの都の閉ざされた門の前で、しばらく立ち止まり、入城のために降伏して、開門するように要求されています。
即ち、栄光の王の名のもとに、降伏するように、正式に要求が出されています。

主イエス様が、子ろばに乗ってエルサレムに入城されたときも、賛美とともに入城されました。

「そして、群衆は、イエスの前を行く者も、あとに従う者も、こう言って叫んでいた。『ダビデの子にホサナ。祝福あれ。主の御名によって来られる方に。ホサナ。いと高き所に。』こうして、主イエスがエルサレムに入られると、都中がこぞって騒ぎ立ち、『この方は、どういう方なのか。』と言った。」(マタイ21:9~10)

信仰のない者たちが大勢寄り集まると、ただ騒ぐだけです。

この凱旋の王の呼びかけは、私たちのたましいへの、神のご支配を全面的に受け入れるようにという呼びかけを、意味しています。

パウロは、このお方を「栄光の主」と呼んでいます。

「この知恵を、この世の支配者たちは、だれひとりとして悟りませんでした。もし悟っていたら、栄光の主を十字架につけはしなかったでしょう。」(Ⅰコリント2:8)

7節前半、9節前半、「門よ。おまえたちのかしらを上げよ。」

「門」は、城壁のある城の入口にある門や、アーチのことです。

「上げよ。」とは、「全面降伏して、王の入城する門を広げよ。」という意味です。

この命令は、今、入られる新しい栄光の王は、今まで入ったすべての王に勝っていることを、強調しています。

8節の、門番の儀礼的な問いかけの「栄光の王とはだれか。」に答えて、「強く、力ある主。戦いに力ある主。」と宣言しています。

「ダビデはユダのバアラから神の箱を運び上ろうとして、自分につくすべての民とともに出かけた。神の箱は、ケルビムの上に座しておられる万軍の主の名で呼ばれている。」(Ⅱサムエル記6:2)

主イエスは、カルバリーの十字架によって、全ての敵を打ち破られました。

キリストの御父への全き従順、十字架の死にまでも従われた従順によって勝ち取ったキリストのみわざの永遠の功績と、キリストの復活とご昇天によって勝ち取った地獄の滅びからの救いは、永遠に輝いている主の勝利です。

キリストの十字架の勝利は、サタンが私の罪を責める火の矢を砕かれます。

キリストが十字架で刈り取られた贖(あがな)いの恵みを持っている者を、だれが責めることが出来るでしょうか。地獄ののろいも、サタンの誘惑も攻撃も、無力です。

キリストの教会の中にあっては、最も弱い信仰者も、栄冠を受けるのです。

主イエスは、私の生まれながらの罪の性質を、取り除かれます。その時、邪悪だった心の中に、何という恵みの勝利を受けたことでしょうか。

主イエス様が、私の意志を征服され、罪の支配が心の王座から取り除かれ、残りの腐敗も取り除かれ、全ての誘惑、疑い、恐れはことごとく取り去られています。

そして、私たちの平安な心の中で、主イエスの御名は類なく偉大になります。

私たちは、キリストの愛を持つようになります。それ故、信仰の勝利を確信するのです。私たちを愛してくださった方によって、圧倒的な勝利者になるのです。

私たちは、信仰と愛と聖潔によって、この世を支配している暗闇の力を打ち破ります。

未信者の人をも、救いに導きます。

何故なら、戦いに強い主が、ともにいてくださるからです。

<今週の活用聖句>

ヨハネの福音書16章33節

「わたしがこれらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって平安を持つためです。あなたがたは、世にあっては患難があります。しかし、勇敢でありなさい。わたしはすでに世に勝ったのです。」

<集会案内>

◇11月9日(水)聖別会(117)午前10時半
福音的完全(4)「試験的完全(3)」

地の塩港南キリスト教会
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牧師 真部 明