週報No.2446　詩篇（140）詩篇52篇1～4節「偽りの愛」

2024年5月26日(日)　午前10時半

頌　　栄　　　私たちはほめたたえる　　　　　　　2番
讃　　美　　　今日まで守られ 　　　 　　　　　854番
使徒信条
讃　　美　　　恵みの御座から　　　 　　　　　　11番
聖書交読　　　イザヤ書4章1～6節
主の祈り
讃　　美　　　イエス様の愛は　　　　　　　　　　19番
聖書朗読　　　詩篇52篇1～4節
メッセージ　　詩篇（140）　　　　　　　　　眞部明牧師
「偽りの愛」
讃　　美　　　暗く望みなき旅路を　　　　　　　856番
頌 栄　　　栄光あれや　　 3番

詩篇51篇1～4節
< 52 > 指揮者のために。ダビデのマスキール。エドム人ドエグがサウルのもとに来て、彼に告げて「ダビデがアヒメレクの家に来た」と言ったときに
52:1 なぜ、おまえは悪を誇るのか。勇士よ。神の恵みは、いつも、あるのだ。
52:2 欺く者よ。おまえの舌は破滅を図っている。さながら鋭い刃物のようだ。
52:3 おまえは、善よりも悪を、義を語るよりも偽りを愛している。　セラ
52:4 欺きの舌よ。おまえはあらゆるごまかしのことばを愛している。
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞「偽りの愛」（一部分）

1～4節、悪を図っている力ある男

1節「なぜ、おまえは悪を誇るのか。勇士よ。神の恵みは、いつも、あるのだ。」

ダビデはここで、ドエグを「勇士よ」と呼んでいます。
普通、「勇士よ」と呼ぶ時は、称賛する時ですが、ここでは痛烈に皮肉って、「勇士よ」と呼んでいます。

神をも畏れず、平気で裏切り、悪を働き、主の御怒りが下るのも畏れず、主の祭司たちを85人も殺した「勇士よ」と痛烈な皮肉を浴びせかけたのです。

ドエグは自分の腕で、祭司たちを85人も殺したことを、誇っていました。近衛兵は勇気がなかったからできなかったのだと、非難していたのです。

ドエグの名は、呼ばれる価値もなく、「欺く者」、「欺きの舌よ」という意味です。

ドエグは、どのような人間でしたか。

2節で、「欺く者」と言われています。これは「ほら吹き」のことです。

彼は、サウル王に最も忠誠心のある者を装っていますが、内心はほうびを欲しがり、できれば地位、権力も手に入れるチャンスとして、ダビデの居場所を密告し、85人の祭司を殺したのです。

それは、イスラエル王国にとって正しい事だと主張しています。欺く者は、自分の行為を正当化するために、どんな論理でも考え出して、いたずらに並べ立てるのです。それをほら吹きの偽善者と言うのです。

1節、ドエグは、自分の行なった恥ずべき悪行を、誇りにして、言いふらしています。

神の恵みは、いつも、ドエグの前にあるのに、彼はそれを心に留めず、一生涯、ずっと、神の忍耐深いあわれみに逆らい続けて来たのです。

しかし、神のあわれみは、永遠に続くのではありません。必ず、神の審判の御座の前に立つ日が来るのです。

また、神のあわれみを無視して、逆らい続ける時、エジプトのパロや、ナバルのように、高慢で頑なな心の故に、滅びる人となってしまうのです。

いつでも、心が砕かれていて、神のあわれみに信頼している人は、幸いです。

　2節「欺く者よ。おまえの舌は破滅を図っている。さながら鋭い刃物のようだ。」

　4節「欺きの舌よ。おまえはあらゆるごまかしのことばを愛している。」

ドエグは、自分の欺きの舌を最大の武器として用いています。
「彼の口は、のろいと欺きとしいたげに満ち、彼の舌の裏には害毒と悪意がある。」（詩篇10：7）

　52：3 終わり「偽りを愛している。」
　52：4 終わり「ごまかしのことばを愛している。」

ここでは、「愛している」ということばが使われています。

神の善よりも、悪を愛し、
神の義を語るよりも、偽りを愛し、
あらゆるごまかしのことばを愛している、
と言われています。

「悪を愛し」、「偽りを愛し」ていることは、その悪と偽りが、ドエグの心の性質となり、習慣となっていることを示しています。
心砕かれてへりくだって、神に従うよりも、自分中心の考えを行なうことを好み、快く感じ、他人を傷つけることばを巧みに考え出し、全て自分の欲のために行ない、悪、偽り、他人の破滅を願い、ごまかしを好んでいるのです。

ドエグは、ダビデの居所をサウル王に密告することによって、サウル王から、特別な報酬を得ようと企んでいたのです。

「賛美とのろいが同じ口から出てくるのです。私の兄弟たち。このようなことは、あってはなりません。」（ヤコブ3：10）

いざという時、口は本音を吐き出すのです。
いつもは、ことばを飾っていても、事が起きると、のろいや非難の
言葉が口から飛び出して来るのです。それが、命取りになるのです。

＜今週の活用聖句＞

ローマ人への手紙12章9節
　「愛には偽りがあってはなりません。悪を憎み、善に親しみなさい。」

＜集会案内＞

◇5月29日（水）聖別会（196）
漸進的聖化（1）「聖化における三つの段階」

地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421
牧師　真部　明

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