週報No.2505 放縦から聖徒へ(67)「愛がないなら」 コリント人への手紙第一 13章1~3節

2025年7月6日(日) 午前10時半
奏 楽
頌 栄 すべてのものみな 1番
讃 美 大いなる主イエスの愛 63番
使徒信条
讃 美 あいを歌おう 72番
聖書交読 イザヤ書82章1~8節
祈 祷
主の祈り
讃 美 目的もなく 307番
聖書朗読 コリント人への手紙第一13章1~3節
CDメッセージ 放縦から聖徒へ(67) 眞部明牧師
「愛がないなら」
讃 美 私は主イエスと 318番
献金・感謝
頌 栄 みたまの交わり 4番
祝 祷
コリント人への手紙第一 13章1~3節
13:1 たとい、私が人の異言や、御使いの異言で話しても、愛がないなら、やかましいどらや、うるさいシンバルと同じです。
13:2 また、たとい私が預言の賜物を持っており、またあらゆる奥義とあらゆる知識とに通じ、また、山を動かすほどの完全な信仰を持っていても、愛がないなら、何の値うちもありません。
13:3 また、たとい私が持っている物の全部を貧しい人たちに分け与え、また私のからだを焼かれるために渡しても、愛がなければ、何の役にも立ちません。
【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージ>(一部分)
(CDメッセージは下記のページから聞くことができます。)
第2回 「愛がないなら」
3節は、更に高度な段階のことを取り扱っています。
自分の持ち物を全部貧しい人に分け与えても、即ち、慈善や徳となる行いを積むことです。また、私のからだを焼かれるために渡しても、殉教のことです。
この3節は、一見、矛盾するようなことが比較されています。
神の愛なくして、自分の持ち物全部を貧しい人に施してしまう人がいるでしょうか。
神の愛なくして、殉教する人がいるでしょうか。
これらは、愛を示す最高のテストなのではありませんか。愛なくして、こんなことができるでしょうか。
パウロの答えは、「できる」です。
アナニヤとサッピラは、偽りの愛を示すために、財産全部を売り払いました。そして、半分だけペテロたちの所に持って来て、「これで全部です」と言いました。
自分の名誉や名声を残すために、私財を投じて、社会に貢献しようとする人は少なくありません。しかしそれは、他人に与えても、自分で持って楽しんでいるのと同じであるというのが、パウロの教えです。
真の愛からするのでなければ、それはどこまで行っても自己中心から抜け出していないのです。自分のために行なっているに過ぎないのです。私たちは、きよめられることすら、自分のために求めるという、自己中心な人間ですから。
アガペーの愛の動機でする時にのみ、価値ある行ないとなるのです。
異教徒たちの御利益を求めての難行苦行や自己犠牲、共産主義者たちの自己犠牲的献身、戦争にかり立てられた兵士たちの献身、この世には、神の愛から出ていない、命がけの献身が沢山あります。昨今は、会社のために命がけの献身をして、病いや過労で命を落とす人が少なくない。
これらはみんな、神の愛から出ていない殉教です。
こういうものは、自分の利益を求めたり、あるいは目的も理由もない理想主義や熱狂主義で、死にまで至らせるのです。
主イエスは、ヨハネの黙示録で「死に至るまで忠実であれ」とは言われましたが、「神の愛を持たずに死に至れ」とは言われなかった。
自分の財産を全部、貧しい人々に施したら、随分大きい慈善事業をしたと思うでしょう。また、殉教するほどの献身を示したら、主は喜ばれると思うでしょう。
しかしパウロは、冷たく、「愛がなければ、何の役にもたちません。」と言い切りました。
このことから、私たちは何を学ばなければならないのでしょうか。
それは、自分がどんな才能を持っているか、
どんな力強い信仰を持っているか、
どんなに知恵深く、知識を持っているか、
また、どんなに慈善事業をしたか、
どんな難行苦行をしたかを思わず、
「神の愛の動機」でしたかを、絶えず思うことです。
神が私たちを喜んで下さるのは、どんな大きなことをしたか、どんな知識や信仰を持ったか、ではなく、神の愛によってしたか、ということです。
どんな小さなことでも、たとい、毎日している日課であっても神の愛を動機として行ないましょう。
そうすれば、あなたは神に喜ばれる人になり、あなた自身は価値ある尊い人になります。あなたのしたことも、価値あるものになるのです。
今週、どんなことをするか、ということよりも、「愛の動機でしているか」ということに絶えず心を留めてみましょう。そうすれば、奇跡が起きてきます。神があなたとともにおられることを、あなたは体験することができます。‥‥‥
あなたの生涯を成功させるのは、愛だけです。
私たちが死にもの狂いでキリストの福音を伝えても、だれも信じないかもしれません。しかし愛をもって伝えれば、多くの人はイエス様を信じて救いを体験します。私たちの言葉がキリストを伝えるのではなく、私たちの人格を通して、神の愛がキリストを伝えるのです。言葉を越えて伝えるのです。
…あなたはこの一週間、大能や能力を持って出かけるのではなく、知識や力を持って出て行くのではなく、神の愛を持って出かけましょう。神の愛以上に雄弁な言葉はなく、最も優れた才能はなく、愛以上に優れた力もありません。
愛は世界のどこででも通用します。あなたの家庭でも、職場でも、通用するはずです。……
<今週の活用聖句>
ガラテヤ人への手紙2章20節
「私はキリストとともに十字架につけられました。もはや私が生きているのではなく、キリストが私のうちに生きておられるのです。いま私が、この世に生きているのは、私を愛し私のためにご自身をお捨てになった神の御子を信じる信仰によっているのです。」
<お知らせ>
眞部明牧師は、体力の回復とケガの癒しのために、9日に転院することになりました。続けてお祈り下さい。
地の塩港南キリスト教会
〒233-0022 横浜市港南区上永谷5-22-2 TEL/FAX 045(844)8421
牧師 眞部 明
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