週報No.2220 希望の預言エゼキエル書(5)「暗黒から立ち上がる」 エゼキエル書 1:1~3
2020年2月2(日) 午前10時半
礼拝メッセージ 眞部 明 牧師
エゼキエル書 1:1~3
1:1 第三十年の第四の月の五日、私がケバル川のほとりで、捕囚の民とともにいたとき、天が開け、私は神々しい幻を見た。
1:2 それはエホヤキン王が捕囚となって連れて行かれてから五年目であった。その月の五日に、
1:3 カルデヤ人の地のケバル川のほとりで、ブジの子、祭司エゼキエルにはっきりと【主】のことばがあり、【主】の御手が彼の上にあった。【新改訳改訂第3版】
<礼拝メッセージ>(一部分)
「私が見ていると、見よ、激しい風とともに、大きな雲と火が、ぐるぐるとひらめき渡りながら北から来た。その回りには輝きがあり、火の中央には青銅の輝きのようなものがあった。」(エゼキエル書1:4)激しい風、旋風が、北から近づいて来るのは、北の方から神の審判がユダの国に下されることを表わしています。
神が現われて後、エゼキエルに神の召命が与えられています。
「幻を見た」(1節)「主のことばがあり」「主の御手が彼の上にあった。」(3節)これらの経験は、神経験の超越性を示しており、みことばによる内住性、内的経験を示しています。
聖なる全能の神は、人の上におられてご支配され、神はまた、信仰者の内に住まわれて、生活の中で働いて下さる時、私たちは神の内住の臨在、即ちシェキナの栄光を自覚するのです。エゼキエルはこの神の栄光を経験するまで、捕囚の民の間で奴隷の一人として、絶望の中に座っていたのです。しかし、個人的に、神のみことばを聞くようになって、たましいが変貌させられていったのです。
神はエゼキエルのたましいを、地上の暗黒の状態から、暴風雨の中から、神の御座に引き上げられたのです。それからエゼキエルは、テル・アビブの捕囚の民の所に行き(3:14,15)、そこで七日間、ぼう然として彼らの間にとどまっていました。七日目の終わりになって(3:16)、主のことばがあり、イスラエルの民に、神に代わって警告を与えるように命じられています。この時から、エゼキエルは神の栄光の回復のメッセージを語り続け、絶望している捕囚の民の心に、信仰を呼び起こし続けたのです。こうして、エゼキエルの宣教活動と彼の立場が説明されています。彼は、「イスラエルの家のために見張り人(見守る者3:17)」となったのです。
捕囚のように、偶像礼拝と、神への反逆と拒否が、神の刑罰をもたらすことを、明確に教えているものは、聖書以外に、他にありません。
ここで、捕囚民の悲しみを歌った詩篇137篇を読んでみましょう。
「バビロンの川のほとり、そこで私たちはすわり、シオンを思い出して、泣いた。その柳の木々に私たちは立て琴を掛けた。それは、私たちを捕らえ移した者たちが、そこで、私たちに歌を求め、私たちを苦しめる者たちが、興を求めて、『シオンの歌を一つ歌え』と言ったからだ。私たちがどうして、異国の地にあって主の歌を歌えようか。エルサレムよ。もしも、私がおまえを忘れたら、私の右の手がその巧みさを忘れるように。もしも、私がおまえを思い出さず、私がエルサレムを最上の喜びにもまさってたたえないなら、私の舌が上あごについてしまうように。主よ。エルサレムの日に、『破壊せよ。破壊せよ。その基までも。』と言ったエドムの子らを思い出してください。バビロンの娘よ。荒れ果てた者よ。おまえの私たちへの仕打ちを、おまえに仕返しする人は、なんと幸いなことよ。おまえの子どもたちを捕らえ、岩に打ちつける人は、なんと幸いなことよ。」
苦しみを味わった信仰者は、ケパル川のほとりで歌った、この詩篇をたびたび思い出すでしょう。
この詩篇の記者も、エゼキエルも、自分の涙の目と、涙の心でしか書くことのできない、苦難の経験を書き記したのです。
もし私が苦難の中にあって、その困難な問題を頭から嫌がって拒否するなら、苦しみはもっと深くなります。
苦難と戦う戦闘体勢を取るのは勇ましいことですが、あなたを疲れ果てさせて、悲惨な谷底に陥れるでしょう。
苦難に打ち勝つためには、心に余裕を持って受け止める、冷静な信仰と忍耐が必要になります。心に恵みと力を受けるためには、「必ず、神がすべてのことを働かせて益として下さる」と確信して、神の愛を回りの人々に働かせるくらいの、心の広さが必要です。
そんな心を、一体だれが持っているのでしょうか。
「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださることを、私たちは知っています。」(ローマ8:28)
苦難を恵みに変える奇跡は、神の愛による以外にありません。
その奇跡が先ず、あなたの心に起きるのです。聖霊によって、あなたの心に、神の愛が注がれるのです。
「そればかりでなく、患難さえも喜んでいます。それは、患難が忍耐を生み出し、忍耐が練られた品性を生み出し、練られた品性が希望を生み出すと知っているからです。この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(ローマ5:3~5)
「しかし、私たちは、私たちを愛してくださった方によって、これらすべてのことの中にあっても、圧倒的な勝利者となるのです。」(ローマ8:37)
<今週の活用聖句>
ローマ人への手紙5章5節
「この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」
<集会案内>
◇「志道者会」 毎聖日礼拝後30分くらい
◇ 2月5日(水)聖別会 午前10時半
「御霊の証し(4)人間の霊の証し」
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