週報No.2261　希望の預言エゼキエル書（45）「オホラとオホリバの罪の要約」　23:36～49

2020年11月15日(日)　午前10時半

礼拝メッセージ　 眞部　明　牧師

エゼキエル書 23:36～49
23:36 【主】は私に仰せられた。「人の子よ。あなたはオホラとオホリバをさばくか。それなら、ふたりに彼女たちの、忌みきらうべきわざを告げ知らせよ。
23:37 彼女たちは姦通し、その手は血に染まっている。彼女たちは自分たちの偶像と姦通し、わたしのために産んだ子どもをさえ、それらのために火の中を通らせて、焼き尽くした。
23:38 なお、彼らはわたしに対してこんなことまでし、同じ日に、わたしの聖所を汚し、わたしの安息日を汚した。
23:39 偶像のために、自分たちの子どもを殺し、その同じ日にわたしの聖所に来て、これを汚した。彼らはなんと、このようなことをわたしの家の中でした。
23:40 それなのに、あなたがたは、遠くから来る人々を、使者を遣わして招いた。彼らが来ると、あなたは、彼らのために身を洗い、目の縁を塗り、飾り物で身を飾り、
23:41 豪奢な寝台に横たわり、その前に食卓を整え、その上にわたしの香と油とを置いた。
23:42 そこでは、のんきなばか騒ぎが聞こえ、都会からの者に、荒野からの大酒飲みが加わった。そして、彼らは、彼女たちの腕に腕輪をはめ、頭には、輝かしい冠をかぶせた。
23:43 そこで、わたしは、姦通で疲れきった彼女について考えた。彼らは今、その女と姦淫をしているのではないかと。
23:44 彼らは遊女のもとに行くように、彼女のもとに行った。彼らは、みだらな女たち、オホラとオホリバのもとに行った。
23:45 しかし、正しい人たちは、姦通した女に下す罰と殺人をした女に下す罰で彼らをさばく。彼女たちが姦通し、彼女たちの手が血に染まっているからだ。」
23:46 まことに神である主はこう仰せられる。「わたしは一つの集団を彼らに向けて攻め上らせ、彼女たちを人々のおののきとし、えじきとする。
23:47 集団は彼女たちを石で打ち殺し、剣で切り倒し、その息子や娘たちを殺し、その家々を火で焼き払おう。
23:48 わたしはこの地からみだらな行いをやめさせる。すべての女たちは自分自身を戒めて、あなたがたがしたような、みだらな行いをしなくなる。
23:49 あなたがたのみだらな行いの報いはあなたがたの上に下り、あなたがたはあなたがたの偶像の罪の罰を負わなければならない。このとき、あなたがたは、わたしが神、主であることを知ろう。」
【新改訳改訂第３版】

＜礼拝メッセージ＞（一部分）

23：1～4、この寓話の序論、サマリヤとエルサレム

「人の子よ。同じ母の娘である、ふたりの女がいた。」（エゼキエル書23：2）

アブラハムとサラから生まれた民族、イサクとリベカから生まれた一つの民族から、問題の二人の娘が生まれた。北王国イスラエルと南王国ユダです。

この大きな二人の娘ができてくる兆しは、ヤコブの息子ヨセフが、兄たちにエジプトに奴隷に売られて行き、エジプトで主なる神の摂理のもとに祝福を受け、宰相となり、イスラエル民族を飢饉の滅亡から救い、ヨセフの部族の繁栄の祝福を受け、ヨセフの息子エフライムとマナセが、イスラエルの十部族のリーダーになることがヤコブによって預言されました。

一方、ユダは、エジプトで、ヤコブとラケルの愛子ベニヤミンが捕らわれになる時、身代わりのなることを申し出て、そのことと関係があると思われますが、ユダの部族から救い主がお生まれになることが、ヤコブによって預言されています（創世記49：8～12）。

この時にすでに、イスラエルに二つの勢力が生じることが預言されていたのです。

しかし、イスラエルはすでに、エジプトにいる頃から偶像礼拝を行なっていました。

3節、預言者エゼキエルは、これを霊的に汚れた姦淫と叱責しています。

4節では、北のイスラエルの都サマリヤを「オホラ」と呼び、南のユダ王国の都エルサレムを、「オホリバ」と呼んでいます。

オホラは、「彼女の天幕」という意味です。

オホリバは、「私の天幕は彼女の中にある」という意味です。

これはサマリヤでもエルサレムでも、バアルとアシェラの偶像礼拝が行なわれており、その偶像の神殿の周りに、偶像礼拝者の儀式として行なっていた売春の天幕があり、その天幕をサマリヤではオホラと呼び、エルサレムではオホリバと呼んでいたのです。

特に、エルサレムはダビデによって、神の契約の箱が安置され、主を礼拝する町に聖別されていたのに、偶像礼拝の町に堕落していたのです。

エルサレムもサマリヤも、都に偶像礼拝がはびこっていることは、その国全体が堕落していることを現わしています。

エゼキエルは、この序論の部分で、衝撃的なことを語ることによって、これ以後に続く衝撃的なメッセージの備えをさせています。

この章のメッセージは、公式の預言としては、ふさわしくありませんが、エゼキエルは敢えてここに語ったのです。

神と人との真の関係は、真実な愛にあるはずです。それを肉の欲で、偶像礼拝するとは、聖なる神を冒涜しています。エゼキエルは、この真理を強烈に語っています。

アダムとエバが、神との愛と信頼の関係を破って、サタンに従った時、神のご性質も、みこころも、愛の深さも、全ての恵み深いことも、失ってしまいました。あったのは、疑いと恐れです。エデンの園から追放され、永遠の木の実を失い、全人類に死を支配させてしまったのです。

神との信仰の神髄は、愛です。

「また『心を尽くし、知恵を尽くし、力を尽くして主を愛し、また隣人をあなた自身のように愛する。』ことは、どんな全焼のいけにえの供え物よりも、ずっとすぐれています。」（マルコ12：33）

＜今週の活用聖句＞

マタイの福音書22章37、39節
「心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。」
「あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ。」

＜集会案内＞

◇11月18日（水）聖別会（14）午前10時半
「聖化の条件（1））霊的開眼の条件（1）」

地の塩港南キリスト教会
横浜市港南区上永谷5－22－2　TEL/FAX 045（844）8421

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